正平調

時計2021/05/28

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人類は進歩なんかしていない-と芸術家、岡本太郎さんの語録にある。「縄文土器の凄(すご)さを見ろ。ラスコーの壁画だって、ツタンカーメンだって、いまの人類にあんなもの作れるか」◆言われてみれば、縄文土器には不可思議な形のものが多いし、確かに前衛的である。岡本さんはそこに狩猟民ならではの躍動する感性を見たのだろう。その人が手がけ、大阪万博のシンボルとなった「太陽の塔」もどこか縄文芸術の香りをまとっている◆いま再びの“縄文ブーム”を予感させるうれしいニュースが届いた。青森市の三内丸山(さんないまるやま)遺跡などの「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されるという◆遺跡には、定住の痕跡があった。土器や土偶、アクセサリーも多く出土している。縄文人は獲物を追ってさすらっていたというこれまでの定説を覆し、世界の先史でもまれにみる豊かな文化を育んでいたらしい◆三内丸山遺跡から発見されたという樹皮で編まれた「ポシェット」の写真を、きのうの本紙で見た。腰にぶらさげ、クルミやクリを拾っていたのか、おしゃれな縄文人の暮らしが目に浮かんでくるようで心躍る◆縄文文化に衝撃を受けて語った岡本さんの言葉を、まねしてつぶやいてみる。「こんな日本があったのか」2021・5・28

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