正平調

時計2021/07/20

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さすがだな、と感服した。10日、JR姫路駅東の文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」であった完成式典で、主役の座をさらったのは故高田賢三さんだった。自らデザインした緞帳(どんちょう)がお披露目され、客席から大きな拍手が起こった◆大輪のシャクヤクと太陽が、姫路城と共にまばゆい光を放ち、観客の目を射る。姫路市から世界に羽ばたき、流行の最先端を追求し続けた感性は全く色あせない。コロナ感染症による急逝がつくづく惜しまれる◆高田さんは、平成が始まった1989年にも市民に鮮烈な印象を残している。市政100年を記念して開いたファッションショーは、華やかで劇的で幻想的だった。二つの節目で存在感を示したのは偉業である◆その年、姫路駅の周辺整備「キャスティ21」がスタートする。「平成の築城」とも呼ばれた大事業だが、紆余(うよ)曲折を経る。円形ホールの構想は市長選挙の争点になって頓挫し、四角いアクリエが取って代わった◆駅から東を目指す。施設の顔ぶれはほぼそろった。ホテル、複合映画館、専門学校、保育園、アクリエ、新県立病院…。当初、この並びを予想できた人はいないだろう◆都市の魅力は偶然が左右する。予定調和のまちはつまらない。組み合わせの妙に期待したい。2021・7・20

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