正平調

時計2021/08/17

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7日の地域版にちょっといい話が載っていた。兵庫県上郡町の小学生と世界遺産・金閣寺は不思議な縁で結ばれているという。毎年、同町から修学旅行で来る子どもたちに寺側は恩返しを欠かさない◆時は660年前、京の都で戦乱が起きた際、将軍足利義詮(よしあきら)の嫡男、春王が逃げ遅れた。危険な状況だったというが、上郡が生んだ武将、赤松円心の建てた寺に保護され、さらに息子則祐(そくゆう)を頼って播磨に避難する◆無事に京へ帰還した春王は、長じて将軍義満となる。室町幕府の最盛期を築き、金閣寺を建てた人物だ。赤松氏の古里、上郡と金閣寺にはこのように深い関わりがある◆金閣寺への修学旅行は19年前、上郡側の打診を寺側が快諾し、始まった。則祐が贈り、境内の鏡湖池(きょうこち)に据えられた「赤松石」まで寺務長が案内し、「赤松氏との縁がなければ寺はなかったかもしれない」と話す◆歴史を学ぶ醍醐味(だいごみ)は今とつながっていると感じることである。上郡の小学生は、世界遺産の寺から敬意を示され、円心や則祐らへの愛着を深めているという。これほど郷土学習にふさわしい教材はなかなかない◆縁を重んじる古都の奥深さも忘れてはならない。「先の戦」が「応仁の乱」を指す土地柄だ。播磨にも語り継ぐべき物語はあまたある。2021・8・17

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