正平調

時計2021/08/18

  • 印刷

平安時代のこと。仏教聖典を寺で供養しようとして、予定の日時が3度にわたり雨で流れた。ようやく執り行われたものの、その日も雨が降った。白河上皇は「これにより逆鱗(げきりん)あり」、雨を容器に入れ獄舎に閉じ込めたという◆当時の説話集が伝えている。意に沿わぬものは何であろうと、罰を与える。それで事なきを得られるのならまだありがたい話だけれど、昔も今も実際はそうもいかない◆各地に大きな被害をもたらし、なお降りやまぬ長雨に天の無情を恨み、感染爆発の様相を呈している新型コロナウイルスのニュースに接しては地上の難敵を憎む。二つの災害のあいだで、心がふさぐ毎日が続く◆兵庫県の新たなコロナ感染者は、きのう初めて800人を超えた。3度ならず4度目の緊急事態宣言である。デルタ株の猛威を目にし、「制御不能」という言葉まで耳にした。いらだち、正直うろたえてもいる◆ウイルスを獄につなぐ方法があるとしたら、人出をできる限り減らすことに他ならない。そんなことはしかし、今更言われずともみな知っている。国民が聞き、見たいのは「よし分かった」と誰もがうなずけるメッセージであり、姿勢ですよ、菅さん…◆と、事ここに至って説かねばならない悲しさ。出口はどこにある。2021・8・18

正平調の最新
もっと見る
 

天気(10月27日)

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 20℃
  • ---℃
  • 0%

  • 23℃
  • ---℃
  • 0%

  • 23℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ