正平調

時計2021/08/19

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17年前に見た映画「アフガン零年」を思い出している。イスラム主義の武装勢力タリバンが政権を握っていたころのアフガニスタンが舞台である◆女性の教育や就労を認めない主義だったので、主人公の少女は髪を切って少年になりすます。ところが女性と分かってしまい…と物語は進む。演じた少女は実生活でも、街角での物乞いで家族を支えていた。そのせいか、美しい瞳は悲しみ色である◆映画の記憶がよみがえったのは、タリバンがアフガンを掌握したからだ。元大統領は逃げたと伝わる。それも、大金を車などに詰め込んで。真偽はともかく、銃声におびえる日々の国民はやりきれないだろう◆タリバン、イコール、強権・圧政。そんな印象しかない。世界遺産の大仏を爆破する独善的な姿勢といい、音楽やスポーツを認めない禁欲的な考えといい。今のところはやや柔軟なところを見せている。本当かね。衣の下から鎧(よろい)、という疑念がどうしても◆「アフガン零年」は最初、「虹」というタイトルだった。希望の象徴である虹をくぐろうというメッセージだが、撮影中に何度も涙を流す主演の少女を見て、監督は最後の虹のシーンを切った。「悲劇は終わっていない。虹を描けばうそになる」から◆虹をくぐるのは、いつか。2021・8・19

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