正平調

時計2021/08/24

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五輪・パラリンピックの東京招致を決めた8年前の最終プレゼンテーション。登壇した谷真海(まみ)さんのスピーチを思い出す。「私にとって大切なのは失ったものではなく、持っているもの」。挑戦を通じて、そのことを学んだ、と◆骨肉腫のため、右脚の膝から下を切断した。走り幅跳びの代表として3大会連続パラリンピックに出場し、この東京大会ではトライアスロンの代表だという。ふるさとは津波に見舞われた宮城県気仙沼市である◆「失ったもの」と「いま持っているもの」。価値の軽重はたやすく決められないが、スポーツに救われたという谷さんをはじめ、障害のあるアスリートの躍動から伝わってくるのは間違いなく後者の輝きだろう◆その大舞台、東京パラリンピックがきょうから始まる。兵庫ゆかりの選手は21人だそうだ。それぞれが「いま持っているもの」とは、極限にまで鍛え上げた自らの心身ばかりではあるまい。挑戦を支える家族や友人があり、応援する地元の人たちがいる◆もちろん、新型コロナウイルスの感染拡大が「最悪」の局面であることを思えば、とてもじゃないが、素直に楽しめる状況とは言いがたい。基礎疾患のある選手にはリスクも付きまとう。本当に大丈夫だろうか◆祈る13日間でもある。2021・8・24

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