正平調

時計2021/08/27

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日本画の巨匠、平山郁夫さんが28年ぶりにアフガニスタンのバーミヤン遺跡を再訪した。イスラム主義組織のタリバン政権が米英軍の攻撃によって崩壊した翌年、2002年の夏である◆タリバンが破壊した大仏をスケッチしていると、地元の人がもの珍しそうにのぞきこんできた。みな人なつこい。モデルになってもらった子どもを描きながら、平山さんは思ったそうだ。この子らは生まれてこの方、平和というものを知らないのだ-と◆タリバンが再び政権を掌握して10日あまり、アフガンの首都カブールでは緊迫の度合いが増す。外国人が出国を急ぐ空港には恐怖政治の復活を恐れて脱出しようとする市民が殺到、多くの死者が出ているという◆自衛隊機も現地に飛んだ。残された邦人のほか、日本大使館などで働くアフガン人やその家族を救うためだが、空港までは自力でたどりついてもらわねばならないらしい。一人として置き去りにされぬよう望む◆東京五輪に出た女性選手や、その後の政変でパラリンピックへの道を断たれた女性アスリートらも国外に逃れた。いつになれば真の平和は訪れるのか。画伯のモデルとなった子たちは今、どうしているのだろう◆平山さんの画集を開く。ほほ笑む少年がこちらを見つめている。2021・8・27

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