正平調

時計2021/10/02

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体を洗っていると、見知らぬ女性に声をかけられた。襟足の手入れを手伝ってほしいという。「明日、オヨメに行くんです」。公衆浴場での思い出を詩人の石垣りんさんがつづっている◆女性は語り始めた。病気をしたこと。周囲より婚期が遅れたこと。縁あって農家に嫁ぐこと。石垣さんはお祝いを述べながら思ったそうだ。彼女には今夜、結婚のうれしさや不安を分け合う相手がいないのだと◆結婚観は時代によって異なれど、できるなら一人でも多くの人に祝福の言葉をかけてほしい。それが誰しもの率直な感情だろう。批判の声にさいなまれ、一人うつむいて嫁がれていくとしたら、見るに忍びない◆ご結婚は10月26日。本来はおめでたいはずの発表の場で、心の不調が報告された。秋篠宮家の長女、眞子さまである。結婚をめぐるご自身やお相手へのさまざまな意見に心を痛めていたことは、想像に難くない◆多くの国民がご生誕からずっと成長を見守ってきた。ついお節介な気も起きるし、皇室は国民の信頼あってこそというのも分かる。だとしても、自ら選んだ人と結婚したいという自然なお気持ちまでは縛れまい◆石垣さんの随筆はこう結ばれる。「彼女いま、しあわせかしらん?」。そうであってほしい。眞子さまも。2021・10・2

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