正平調

時計2021/10/07

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王貞治さんがナマの米大リーグを現地で見たのは、意外にもユニホームを脱いでからだった。そのときの印象である。少し長くなるが、紹介しよう◆「力と力のぶつかり合いでした。投手は打たれまいと渾身(こんしん)の球を投げ、打者は力のかぎり打ち返す。単純ですが実に面白い。スピード感にもあふれている。野球の原点に忠実」と思いながら、振り返る◆「その点、日本の野球はちょっとひねりすぎな感じがしました。投手と打者の対決の比重が小さく思えたのです。日本では野球というスポーツをわざわざ複雑にしてるんじゃないか」。著書「野球にときめいて」◆大リーグ・エンゼルス、大谷翔平選手の今シーズンが終わった。ベーブ・ルースに並ぶ大記録はお預けになったが、王さんの言葉を借りれば、力の限り、投げて、打って、走って、だった。楽しい野球だった◆9月末、たまたま見ていたBS中継の画面に、走塁でミスをしたときの様子が映った。まずかったかなあ、という表情で自軍のベンチをじっと見ている。すると解説の小早川毅彦さんが「楽しんでますねぇ、大谷は。いいですね、みんなを引きつけます」◆本場を熱くさせたもの。投げて、打って、走って。もう一つ加えるなら、野球が大好きな少年のまなざし。2021・10・7

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