正平調

時計2021/10/08

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全50作ある映画「男はつらいよ」シリーズでどれがベストか?という話題になるとファンは大いに盛り上がる。寅さんの恋の行方もさることながら、旅する土地とマドンナ役の女優が醸す雰囲気が見ものだ◆監督の山田洋次さんが「ベスト3に入る」と評価するのが播州・龍野を舞台にした第17作「寅次郎夕焼け小焼け」(1976年)だ。スクリーンに刻まれた武家屋敷、醤油(しょうゆ)蔵、町家の落ち着いた町並みが美しい◆「なんといったって太地喜和子。不滅の大女優が出ている。他のマドンナにまったくない魅力がある」。山田監督の賛辞を北海道新聞掲載のインタビュー記事で読んだ◆作品では龍野芸者ぼたん役の太地さんが圧倒的な輝きを見せる。「いずれそのうち所帯持とうな」「ほんま? 嘘(うそ)でもうれしいわ」。寅さんとの相性はぴったりだった◆ロケ地の龍野は町並みが見事に保存され、路地から寅さんとぼたんが出てきそうな雰囲気が漂う。ロケ現場の一つ、老舗旅館「梅玉」には、太地さんが本番で着た浴衣と帯がサイン色紙とともに展示されている◆「夕焼け小焼け」の映画から45年が過ぎ、太地さんが不慮の事故で亡くなって来年で30年になる。存命ならば今年で78歳。こぼれんばかりの大輪のぼたんが惜しまれる。2021・10・8

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