正平調

時計2021/10/18

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高砂市立図書館の挑戦が面白い。本来持っている強みを、最大限に生かそうとしている。郷土資料の充実から映像を活用した観光振興まで、掲げる目標は高い。仕掛け人は名誉館長の村上裕道(やすみち)さんだ◆2017年に就任すると、高砂市史を教材に地域の歴史を学ぶ講座を始めた。希望者にはさらなるステップも用意される。「市史ゼミ」という研究グループに入り、まちに飛び出して好きなテーマを深掘りする◆市井の人が歴史を探究するのは、なかなかハードルが高い。資料をどう探せばいいのか。調査対象との交渉はどうするのか。手間がかかるやりとりは、図書館司書や教育委員会の担当者が全面的に助けてくれる◆ある受講生は、地元の人しか知らない言い伝えを聞き回った。市内の道に付いた俗称や、水利の仕組みを調べ上げた人もいる。成果は冊子にして図書館に納める。いずれも今しか調べられない貴重な1次資料だ◆市内の名所をドローンで撮影し、世界へ発信するゼミもある。地域の魅力を空から再発見した映像は、図書館の財産であり、観光振興の武器にもなる。「図書館を情報収集の拠点にしたい」と村上さんは訴える◆ベストセラーがそろっていれば十分という声もある。やっぱりそれだけの図書館では寂しい。2021・10・18

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