正平調

時計2021/11/22

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たつの市出身の詩人三木露風が童謡「赤とんぼ」の詩を発表してから今年で100年になる。山田耕筰が曲を付け、知らぬ人はいない名曲に育った。節目の年とあってか露風にまつわる発見が相次ぐ◆8月の本紙で取り上げたのは宮沢賢治との交流だ。詩集「春と修羅」を贈られると、すぐに激賞の手紙を送ったようだ。たつの市の霞城館(かじょうかん)が所蔵する資料から下書きが見つかった。まだ賢治の評価が低い時代だ◆地元の校長との親交も浮かび上がった。露風は1955年11月に龍野小学校を2度も訪れ、田中正彦校長と意気投合する。当時の写真や校長の死後に贈った詩を、たつの市教育委員会の義則敏彦さんが確認した◆田中校長は戦前から戦後にかけて播磨で小学校長を務めた。戦争協力から民主化へ教育が一変し、苦悩する胸中をメモに残している。龍野小では郷土教育に力を注ぎ、来校した露風に赤とんぼの合唱を披露した◆幼い頃に母と生き別れた露風は、郷土愛を説く田中校長に深く共感したという。約1カ月後に鉄道事故で急逝した校長を悼む言葉と詩が、田中家の墓碑に刻まれている◆龍野小を訪れた露風が田中校長と納まる写真は、賢治関係の資料と共に12月12日まで霞城館で展示されている。実直な表情がまぶしい。2021・11・22

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