正平調

時計2021/11/28

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イタリアのポンペイは火砕流で壊滅した古代都市だ。当時の暮らしがそのまま地中に残る。規模は違うが、火山の大噴火で埋まった古墳が群馬県にある◆県中部にある5世紀後半の円墳だ。発掘調査をした23年前、ほぼ完全な形で地中から現れた。奇跡的に残っていたのは、榛名山の噴火がもたらした厚さ1メートルもの軽石が古墳をすっぽり覆っていたから◆真空パックのように古墳を守ったので埴輪(はにわ)もきれいに残っている。貴重な発見だが、でも、とつい思ってしまう。集落をのみ込んだ軽石に古代の人々は恐れおののいただろう。これから生活はどうなるのかと◆それから長い長い時がたって、現代人も四苦八苦している。海底火山の大規模な噴火で、沖縄から列島各地へ大量の軽石が押し寄せる。海が灰色になり、美しい砂浜は奪われた。何とかならないかとじりじりする◆波に砕け、やがて沈むという見方がある。そうかもしれないが、今そこにある課題を乗り越えよう。被害を防ぐ。そして軽石を処分する。沖縄県は活用法を募り始めた。その手があったかという知恵が寄せられないか、期待する。締め切りは12月8日◆長い年月がたった、いつか。軽石禍に見舞われた未来の人々に「あの時の日本人に学ぼう」と言わせてみたい。2021・11・28

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