正平調

時計2021/11/30

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仙台藩出身の林子平が「海国兵談」で説いている。「江戸の日本橋より唐阿蘭陀迄(からおらんだまで)境なしの水路なり」。日本は中国、オランダはじめ世界中と海でつながっている。海岸防備を急げ、と◆ペリーが来航する半世紀以上も前のことである。子平の先見は人心をいたずらに惑わせるとして江戸幕府から処罰されるが、「国境などあってなきがごとし」の教えは現代の、とりわけ感染症対策に生きている◆新型コロナウイルスの新たな変異株が南アフリカなどで確認された。そう伝えられたのは、わずか数日前だった。「オミクロン株」と命名されるが早いか、あっという間に欧州などで急拡大の様相をみせている◆日本の第5波で猛威を振るったデルタ株より感染力が強いのではないか。せっかくのワクチンもあまり効かないのではないか。心配は尽きないが、分からないことも多い。かといって悠長に構えてもいられない◆すべての外国人の入国をきょうからいったん停止すると、岸田首相が発表した。多方面に影響の及ぶ思い切ったやり方ながら、遅きに失したとあとから悔やむよりはいいだろう。水際対策は時間との闘いである◆その変異株はすでに海を渡り身近に潜んでいるかもしれない。もしや、まさか、の臆病に徹して備えたい。2021・11・30

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