正平調

時計2021/12/19

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「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本が出版されたのは、1970年代の終わりである。日本はなぜ高度経済成長を遂げられたか、学ぶべきものは何か、米国の学者が書いた◆刺激されてか、日本研究が海外で盛んになった。こぞって探ったのは「ナンバーワン」の秘密だ。その様子を見て、ジャーナリスト田原総一朗さんは思ったそうだ。日本研究に足を踏み入れると、例外なく行きつくものが一つある。それは官僚、官僚機構◆田原さんも霞が関への取材を重ねて本にした。「ジャパン-」と同じころだ。こんな話が著書にある。政治が安定しなくても国は大丈夫と財界人が言った。なぜなら「官僚と企業がしっかりしているから」と◆それほど信頼された官僚の仕事にほころびが目立つ。建設業界にまつわる統計に不正があった。それも8年間。3年前には毎月勤労統計で不正が発覚した。国家の体力を測る統計がこんな体たらくとは、情けない◆中国が経済力をつけたころ、国内総生産(GDP)値が水増しされていないかという疑惑があった。現に中国政府が地方の統計に水増しや誇張があったと認めたとき、ほらね、と冷笑するような気配を感じた◆もう、他国をあれこれ言えない。「ナンバーワン」が、泣いている。2021・12・19

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