正平調

時計2021/12/20

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月刊誌「現代詩手帖(てちょう)」の12月号にはその年を代表する詩が載る。今年は詩集や新聞、雑誌から140編が選ばれた。詩人たちの言葉で2021年を振り返ってみたい◆〈落ち着いたら会いましょう(中略)互いを遠ざけておくやさしさも/あなたには きっと伝わると信じて〉。文月悠光(ふづきゆみ)さんの詩「遠いくちづけ」より。コロナ禍も2年目、同じ思いを抱いた人は多いだろう◆吉増剛造さんは宮城県石巻市に通い続け、詩集「Voix(ボワ)(声)」を編んだ。〈水ハ、静かに、睡(ねむ)れ〉。東日本大震災から10年を経て、なお被災地の声に耳を澄ます◆〈ことばがモンスターなんだよ(中略)モンスターはひとり歩きするんだよ〉。後を絶たない差別発言に抗するのは、ぱくきょんみさん。しぶといモンスターにどう立ち向かうか。〈その手段もまたことばの力なんだよ〉◆長い自粛生活の副産物か、今年も多くの詩が生まれた。詩人に限らず、思慮深く言葉をつむぐ人が増えるといい。余りに多くの犠牲を払ったのだから◆野崎有以(あい)さんのこんな詩にも元気をもらった。〈いつだって心のなかにバカ殿がいることを思い出してください/バカ殿はきっと知恵ある言葉をささやいてくれます/「だいじょぶだぁ」〉。よし、来年もきっと大丈夫だ。2021・12・20

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