正平調

時計2021/12/21

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昭和の昔の話だが、姫路は「文化不毛だ」とよく耳にした。最近は忘れかけていたが、先日、公的な記録の中にその言葉を見つけた。1972年完成の姫路市文化センターの建設趣意(69年発表)だ◆「適切な文化施設は皆無」「文化不毛の地ともいわれる汚名を返上」-。整備の必要性を熱く、自虐気味にうたっている。その文化センターが今月いっぱいで閉館する◆落成祝賀式では朝比奈隆指揮の大阪フィルが演奏し、その後も一流の芸術家が次々と来演した。郷土の偉才にも光を当てる。前衛画家、飯田操朗(みさお)の遺作を捜して一堂に集め、美術館建設への市民の期待を高めた◆公私でずいぶん世話になった。歌舞伎やクラシック音楽を初めて鑑賞したのはここ。高校の演劇祭に出演したときは、本格的な舞台を踏んでわくわくしたものだ。記者になって取材で訪れた機会は数えきれない◆見納めに内部を案内してもらった。各所に残る斬新なデザインに感心する。80~90年代には姫路城周辺に美術館や文学館も完成し、播磨の文化の豊かさを発掘する。文化センターの理念は成就したといっていい◆25日には閉館記念のイベントが開かれる。長い間文化活動を支えられた市民らが訪れ、感謝を伝える。小欄も、ありがとうを言いたい。2021・12・21

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