正平調

時計2022/01/03

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妖精が郵便局に住んでいた。愛のある手紙かどうか、触れば分かるし、中身だって読める不思議な力があった◆ある日、宛先のない手紙がポストに。困った職員に頼まれ、妖精が読んでみたら、女性への愛を打ち明けている。なんとか届けようと職員は…というのはカレル・チャペック作の「郵便屋さんの話」◆時過ぎ、所変わって、加西市。昨年秋、本紙北播版で読み、頬の緩んだ話がある。童話と同じように宛先のない手紙が見つかった。さて、どうなっただろう。読んでいない方のため、年初にもう一度この話を◆1枚の画用紙がポストに入っていた。青空などを描いている。裏に「お母さん、大好きです」の文字と名前。郵便局は地元の学校へ尋ねたのだが、その名前の子どもが見当たらない。そして、回り回って、宛先のない手紙は駐在所のお巡りさんのところへ◆しかし、分からない。すると家族が「美容室へ遊びに来るお孫さんでは」。そう、祖母の店で働いていたお母さんを喜ばせたくて、一緒に来たときに娘さんが投函(とうかん)していた。愛のある手紙を届けたいと思った人の手で1カ月。絵を見てお母さんは、「今度は宛先を書いてね」と娘を抱きしめた◆心をもみほぐしてくれる。そんな話に満ちる1年でありますように。2022・1・3

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