正平調

時計2022/04/15

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「死にはせぬ どこへも行かぬここに居る たづねはするな ものは云(い)はぬぞ」。一休禅師が最期の日々に詠んだ歌とされる◆昨日、熊本地震の追悼式で、遺族代表の男性が亡くなった母への思いを述べていた。何も言わないけど、どこにも行かずそばにいるよ。そんな母の存在が感じられるようなあいさつだった。地震発生から6年、今年は七回忌の年に当たる◆被災地の過酷さは、高齢者が長い避難生活を強いられていることに表れる。ストレスで命を落としたり、仮設住宅で孤独のうちに亡くなったりするなどの「災害関連死」は221人、犠牲者全体の8割を占める◆2度にわたって震度7の揺れに見舞われた益城町(ましきまち)では、3月末の時点で32世帯、83人の住民が仮住まいを続けている。区画整理事業が終わっていないためで、すべて完了するには、まだ6年もかかるとか。どうか少しでもストレスのない暮らしを、と願わずにいられない◆地元のシンボル、熊本城は昨年、天守閣の修復工事を終え、内部が一般公開された。再建はこれからというやぐらや石垣も多く、こちらはすべての復旧に、あと15年との見立てだ◆やはり何も言わないけれど、崩れたままの石垣の姿はこう語りかけてくるよう。「まずは皆さんの暮らしから」2022・4・15

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