正平調

時計2022/06/01

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1884(明治17)年の今日、東京の交番に一枚の紙が張り出された。〈全国一般風ノ向キハ定リナシ、天気ハ変リ易(やす)シ、但(ただ)シ雨天勝チ〉。日本で最初の天気予報である◆日本全国、風向きはばらばらで天気は変わりやすく、雨が降るところも-。今の細密予報に比べると牧歌的だが、大急ぎで近代化を進める明治政府が、西洋から学んだ技術で観測した渾身(こんしん)の第一報だった◆天気予報の歴史は古い。さかのぼれば紀元前350年ごろ、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが気象論の本を書いている。農耕、漁業、航海…天気を事前に知ることは人類の暮らしを豊かにした◆ときを経て、総務省の有識者会議が先月、民間資格「宇宙天気予報士」の創設を提言した。太陽の表面で爆発現象(フレア)が起きれば地球の通信や電子機器に影響が出かねないという。衛星利用測位システム(GPS)の誤差で自動運転に支障が出たり、スマホが不通になったり◆宇宙天気予報とは聞き慣れないが、日本では1988年にサービスが始まっている。宇宙の明日の天気を知らずして未来社会は成り立たない。人類よ、思えば遠くへ来たものだ◆今日1日は気象記念日。雨雲レーダーもなく、曇天なら念のために傘を持参した昔が懐かしくもある。2022・6・1

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