正平調

時計2022/06/22

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新しい言葉が時代を切り開くことがある。その代表に「セクハラ」を挙げたい。1989(平成元)年に、職場でのセクハラを問う日本初の裁判が提起され、その年の新語・流行語大賞に選ばれた◆2000年代に入ると「パワハラ」が登場する。職場の上司が立場の優位性を背景に部下に嫌がらせをすることだが、もはや説明する必要もないだろう◆ならばこの言葉も早く社会に根付かせたい。「票ハラ」である。選挙での投票をちらつかせ、候補者やスタッフにセクハラやパワハラをする行為を指す。女性の被害が圧倒的に多い◆内閣府が昨春発表した地方議員への調査によると、回答した女性議員の約6割が選挙や議員活動中に有権者や同僚から被害を受けていた。男性議員の2倍だ◆その内閣府が作成した啓発動画を見た。街頭に立つ女性候補の手を握って離さなかったり、肩を抱いたり。先日、元東京都知事の猪瀬直樹氏が応援演説で同じようなことをやって「セクハラ」と批判され、「軽率でした」とわびた。女性は「問題視しない」としたが、被害者が“火消し”に回る現実を、もう変えよう◆きょう参院選が公示される。政治家になる入り口で、こんな不条理に耐える力が問われるのだとすれば、なんと情けない社会か。2022・6・22

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