社説

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 最大震度6弱を記録し、関連死を含め6人が犠牲となった大阪府北部地震からきょうで1年となる。

 直下型の揺れは月曜朝の通勤・通学時間帯に起きた。登校中の小学4年生女児と、子どもの見守り活動に向かっていた80歳男性が、倒れたブロック塀の下敷きになって亡くなった。

 大人も子どもも、外出先で大きな地震に遭ったときにどう身を守ればいいのか。身近に潜む危険を改めて点検し、備えたい。親子で一緒に通学路をチェックするのもいいだろう。

 この地震でブロック塀の危険性に注目が集まった。各自治体は学校の校舎の耐震化を進めてきたが、塀については多くが調査すらしていなかった。

 地震直後に兵庫県が行った緊急点検で公私立の幼稚園、小中高校、大学の564校園で建築基準法に抵触の恐れがある塀が確認された。点検対象となった学校園の3割に当たる。

 兵庫県教育委員会などによると、この1年間で危険な塀の撤去やフェンスへの改修はおおむねめどがついたという。一方、個人宅の危ない塀の撤去は進んでいない。費用の一部を補助する市町もある。気になる場合は自治体に相談してほしい。

 危険なのは塀だけではない。ビルの看板の落下や自動販売機の転倒なども想定される。管理者には固定や補修といった万全の対策を求めたい。

 揺れを感じたときの対処法や被災時の集合場所を子どもと確認しておくことも大切だ。壁や塀に身を寄せない、かばんで頭を守って身をかがめる、学校が近ければ無理に帰宅せずに学校へ行く-などが挙げられる。

 震度5弱以上の場合、多くの学校は子どもを保護者に引き渡し下校させると防災マニュアルに定める。大阪北部では基準以下でも休校した学校があったが、共働きの家庭が増え、兵庫県内でもすぐに迎えに行けない保護者が少なくなかった。

 混乱を緩和するため、企業などでは災害時の出勤を控える動きが広がっている。職種や家庭の事情などによって職場ごとにあらかじめ出勤の優先度を定めるのも有効だろう。

 家庭、学校、事業所で、教訓を生かす取り組みを急ぎたい。

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