社説

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 近畿地方で先週、平年より3日遅く梅雨が明けたと思ったら、うだるような猛暑である。熱中症が最も多発する季節に突入した。一人一人が自らの命を守る対策に取り組みたい。

 総務省消防庁の速報値では、熱中症で22日からの1週間に救急搬送されたのは5600人を超え、前週の約3倍に増えた。このうち11府県で11人が死亡し、260人以上が搬送された兵庫県でも1人が命を落とした。

 大阪府枚方市のひらかたパークで、着ぐるみを着ていたアルバイトの28歳の男性が熱中症で倒れ、死亡するというショッキングな事故も起きている。まだ体が暑さに慣れていないこの時季は若さや体力を過信せず、暑い中での無理な運動を避けるなど、健康管理に十分に注意を払う必要がある。

 熱中症になると、体温を調整する機能が異常を起こし、めまいや頭痛などの症状が現れる。重症化すれば生命にかかわる恐れがある。夜間や室内でも発症することから油断は禁物だ。

 気象庁の天気予報によると、31日から向こう1週間の近畿地方は高気圧に覆われ、晴天が見込まれる。気温の高い状態が続き、35度以上の猛暑日を記録する日も出てきそうだ。

 昨年夏には熱中症で約1500人が亡くなり、日本列島が「災害級」といわれる猛暑に見舞われた。ただ、対策を講じれば熱中症の被害は防げる。正しい知識を周知徹底し、備えることが重要だ。

 風通しのいい素材の衣服を身につけ、室内では我慢せずエアコンを使おう。高温の日はできるだけ外出を控えるのが賢明だ。出掛ける際には帽子や日傘を利用する。小まめに水分を取り、汗をかいたら塩分を補給するのも忘れてはならない。

 暑さに弱い高齢者や子どもには周囲が体調変化などに目を光らせる必要がある。中学生や高校生は夏休みに入り、部活動に励む時期でもある。過度な負担がかからないよう、指導者が配慮してほしい。

 政府は近年の酷暑を受けて、「熱中症予防強化月間」を昨年に続いて8月末まで1カ月延長し、注意を呼び掛けている。効果的な予防と適切な判断で、暑い夏を乗り切りたい。

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