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 全国高校野球選手権大会が6日、西宮市の甲子園球場で開幕する。地方大会を勝ち抜いた49代表校が16日間にわたって熱戦を繰り広げる。全国屈指の161校が参加した地元兵庫は、明石商が2年連続2度目の出場となる。11日の第4試合で、花咲徳栄(埼玉)と対戦する。

 明石商は今春の選抜大会で創部初の4強入りの原動力となった中森俊介投手ら投打に厚い選手層を誇る。持ち前の緻密な野球で、まずは夏の甲子園大会初勝利を果たし、日本一を目指してもらいたい。

 令和初の甲子園は、年々過酷になる猛暑への対策や投球制限など高校野球改革の視点からも注目される大会となった。

 改革の大きな流れをつくったのは、新潟県高校野球連盟が昨年12月に「1試合100球」という制限の導入を決めたことだった。日本高野連の要請で実施は見送られたが、投手の障害予防対策を考える有識者会議が4月にスタートした。

 この夏、岩手大会でプロ野球の複数球団が注目する投手が故障防止を理由に決勝の登板を回避したことで、議論はさらに活発化した。「英断」と多くのプロ選手が支持する一方で、学校には「なぜ投げさせない」との抗議が殺到する事態となった。

 まさに、高校野球のあり方が問われている。

 選手の将来を第一に考える流れが強まる背景には、低年齢層での肩肘のけがのまん延と、野球離れがある。日本特有の問題という医師らの指摘を重く受け止め、高野連は改革の姿勢をより明確に示すべきだ。

 大会運営の見直しは大きな課題だ。高野連は、昨年春の選抜大会から延長戦を短縮化するタイブレーク制を導入した。今大会から準決勝翌日も休養日にするなど改革を進めている。

 地方大会の開始を早めて過密とされる日程に余裕を持たせることも検討すべきだ。甲子園大会では、大学とプロが使う神宮球場をモデルに、午前は高校野球、夜はプロ野球と時間帯を分けることも考えてはどうか。

 夏の甲子園大会は101回目を数える。次の100年を見据え、子どもたちに選ばれる高校野球であり続けるために柔軟な発想を育む機会にしたい。

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