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 全国高校野球選手権大会の準決勝で、明石商は履正社(大阪)に1-7で敗れた。兵庫代表としては2010年の報徳以来のベスト4入りを果たし、1993年に優勝した育英以来26年ぶりの決勝進出を目指したが、届かなかった。

 しかし、まだ2回目の夏の甲子園で今春のセンバツに続き4強入りしたのは立派というほかない。近年、兵庫勢が振るわなかった中で大いに盛り上げてくれた。健闘をたたえたい。

 迫力ある打撃中心のチームが多い中で、高校野球らしい小技をからめた、懸命な戦いぶりが印象的だった。

 初戦の2回戦では2年前に全国制覇した強敵、花咲徳栄(埼玉)に2度追いつかれたが競り勝った。3回戦は宇部鴻城(山口)に先制されたが終盤で追いつき、延長十回にスクイズでサヨナラ勝ちした。

 準々決勝は、昨夏に初戦で敗れた八戸学院光星(青森)との再戦となった。二回までに6-1と先行し、六回に追いつかれたが、3番手のエース中森俊介投手が救援し、勝ち越した1点を守り切った。

 準々決勝までの対戦した3チームはいずれも難敵だったが、投手陣の踏ん張りと粘り強い試合運びで接戦を制してきた。

 投打の軸はいずれも2年生で今後も楽しみだ。1番打者の来田涼斗選手はセンバツで1試合2本の本塁打を記録し、この夏も準決勝で先頭打者本塁打を放ち存在感を示した。プロ野球関係者の評価も高い。

 中森投手は準々決勝で最速151キロを記録し、注目を集めた。準決勝は初回に履正社打線に連打を浴びて4点を失った。2回以降は立ち直っただけに次に期する思いが残っただろう。

 甲子園には昨夏から3回連続で出場し、あと2回チャンスがある。この夏の経験を生かしてさらなる成長を期待したい。

 猛暑が年々厳しくなる夏の甲子園を勝ち抜くには、完投能力のある複数の投手と強力な打撃が求められる時代だ。

 兵庫は、都道府県別で優勝回数と勝利数とで全国で3位を誇る。公立校ながら全国の強豪私立と渡り合った明石商の活躍が、強い兵庫の復活に向けた契機となればいい。

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