社説

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 東京パラリンピックの開幕が1年後に迫った。大会の詳細日程や観戦チケットの価格が発表されるなど、盛り上げムードがぐんと高まってきた。

 日本では夏季2度目の開催だ。以前も1964年に五輪とともに行われたが、今回は当時と異なり、五輪の競技会場の大半をそのまま利用する。半世紀の間にパラ競技の認知度が上がった証しでもある。

 今大会は初採用となるバドミントン、テコンドーを含む全22競技に約4400選手が参加し、パラ大会史上最大規模となる。開催種目の数は五輪の約1・6倍の540に上り、前回リオデジャネイロ大会から12種目も増えるという。

 日本勢は史上最多の金メダル22個を目標に掲げ、ゼロに終わった前回からの大幅な上積みを目指す。選手たちは地元での晴れ舞台に燃えている。あと1年で十分にトレーニングを重ね、好記録を目指してほしい。

 きょう始まる公式チケット販売では、家族などグループ向けの価格が最低500円に設定された。幅広い層に、気軽に競技を楽しんでもらおうという姿勢は評価できる。

 一方、選手の障害部位や程度によって細かくクラス分けされ、陸上の100メートルだけで男女合計30種目が行われるという。複雑な競技ルールや仕組みが分かるガイドづくりなど、観戦者への仕掛けもほしいところだ。

 東京開催の決定後、パラ競技に対する国や企業の支援は大きく拡充した。日本障がい者スポーツ協会の公式スポンサーはここ5年ほどで6社から30社以上に増えた。五輪同様にトップ選手向けの専用トレーニング施設ができるなど、選手が鍛える環境は整っている。

 兵庫でも障害者スポーツ協会が、有望選手を資金面で支援している。すでに東京大会の出場権を得ている車いすテニスの上地結衣さんら25人が選ばれた。多くの選手を国際舞台に送り出そうと、陸上や競泳、卓球などで練習会などが開かれている。

 今後は障害者スポーツも、選手や支援団体が縦横に連携して普及や強化にあたることが重要だ。東京大会向けの一過性でなく、継続的な支援策を講じる必要がある。

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