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 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会が、きょう開幕する。ロシアとの開幕戦に臨む日本代表の先発メンバーも発表され、キックオフを待つばかりだ。20チームが出場し、神戸を含む全国12都市で11月2日の決勝まで計48試合が行われる。

 2015年の前回大会は、強豪・南アフリカからの逆転勝利をはじめ歴史的な3勝を挙げながら、僅差で準々決勝に進めなかった。地元開催の今回こそ8強入りを果たしてほしい。

 日本代表31人のチーム力は前回より上との評価もある。初出場組21人、外国出身は過去最多の15人で新旧のバランスと多様性が持ち味だ。4年間、強豪との対戦やスーパーラグビーへの参戦などで経験を積んできた。

 世界ランキング10位の日本が戦う1次リーグA組には、世界1位のアイルランド、同7位のスコットランドなどが待ち受ける。勝ち抜くのは容易ではないが、世界を驚かせた4年前を再現する試合運びができれば、道はひらけるはずだ。

 第9回の今回はアジア初開催で、ラグビー伝統国以外での開催も初となる。当初は国内の盛り上がりが懸念されたが、大会組織委員会の最新の調査で大会認知度は8割を超えた。開催地の自治体や市民らの地道なPR活動が実を結んだといえる。

 ただ、空前のラグビーブームが起きた前回大会の後も、国内の競技人口は思ったほどには伸びていない。自国開催を機に、ラグビーファンを増やし、競技の裾野を広げる息の長い取り組みにつなげる必要がある。

 期間中の訪日客は50万人超が見込まれる。神戸である4試合もイングランド、アイルランドなどが登場する注目カードがそろう。欧米や南半球から訪れる多くのファンに地域の魅力を発信し、いかに快適に滞在してもらうかも大会成功の鍵となる。

 ラグビーの応援スタイルは、チームごとに応援席が分かれるサッカーや野球と異なり、双方のファンが入り交じって座る。好プレーには敵も味方も関係なく拍手を送る。

 W杯は世界とつながる好機だ。世界最高峰のプレーを堪能するとともに、スタジアム内外で海外から訪れる人々との交流を深めよう。

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