社説

  • 印刷

 2021年5月に開かれる生涯スポーツの世界大会「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」の大会組織委員会は一般の出場受け付けを来年2月に始めると発表した。

 大会は国際マスターズゲームズ協会が4年に1度開き、アジアでは初開催となる。世界中から約5万人の参加を見込む。

 日本ではラグビー・ワールドカップ(W杯)、20年東京五輪・パラリンピックに続き、世界的な大会が3年連続で開かれる「ゴールデン・スポーツイヤーズ」の締めくくりにあたる。スポーツ振興を地域の活性化に生かす好機としたい。

 W杯、五輪が観戦して楽しむ「見るスポーツ」であるのに対し、WMGはおおむね30歳以上なら誰でも出場できる。「するスポーツ」の世界大会であることが最大の特徴だ。

 国の第2期スポーツ基本計画(17~22年度)は、成人が週1回運動するスポーツ実施率を42・5%から65%に増やす目標を定めた。3大会を通じて国内のスポーツ熱を高め、国民の健康増進につなげる狙いがある。

 WMGは近畿2府4県と徳島、鳥取、福井県を舞台に、五輪正式種目からグラウンド・ゴルフなどの生涯スポーツまで35競技計59種目が行われる。

 大半は年齢別で行われ、障害者種別を設ける競技も少なくない。年齢や障害の有無などにかかわらず参加でき、競泳と卓球など複数の競技に出られる自由度もセールスポイントだ。

 兵庫ではテニスなど11競技15種目が予定される。神戸市と養父市、香美町、神河町が会場となるオリエンテーリングは世界選手権を兼ね、国内外から千人以上の出場が見込まれる。

 課題は大会認知度の向上だろう。組織委の調査では、今年7月時点で全国の14・5%、開催府県でも20・9%の人にしか知られていなかった。組織委会長の井戸敏三兵庫県知事は自ら競泳出場を宣言し、気軽に参加できることをアピールしている。

 生涯スポーツには一般になじみの薄い競技もある。それらを市民が体験できる機会を各地で増やすのも有効ではないか。

 開幕まであと1年半。誰もが「世界」に挑戦したくなるような工夫がもっと必要だ。

社説の最新
もっと見る

天気(1月29日)

  • 14℃
  • 10℃
  • 20%

  • 12℃
  • 8℃
  • 60%

  • 14℃
  • 10℃
  • 40%

  • 14℃
  • 10℃
  • 40%

お知らせ