社説

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中高生のスポーツ大会の中止が相次いでいる。兵庫県でも夏の県高校総合体育大会の全競技が中止になった。中学校でも全国中学校体育大会や近畿総体の中止が決まった。

 この夏に懸けてきた生徒たちの無念さは察するに余りある。

 目標を見失い、今後の進路に影響が出ないかが気がかりだ。細やかな進路指導と心のケアに努めねばならない。

 県高校体育連盟は、通常の教育活動が再開された場合、代替大会を検討する方針を確認した。全国高体連も安全に部活動ができる状況になることを前提に、練習の成果を発表できる大会の設定などを各都道府県の高体連に要望している。

 生徒たちが積み重ねてきた努力の成果を確認し、気持ちに区切りをつけるためにも開催にこぎつけてもらいたい。

 華やかな全国大会が注目されるが、そこには必ず予選がある。県高校総体はその一つだ。昨夏も総勢3万3千人が出場し、熱戦を繰り広げた。3年生には最後の舞台となる。たとえ1回戦敗退でも、全力を尽くした結果であれば次のステージに走りだすことができるものだ。

 感染拡大に伴う県内の休校措置は5月末まで延長され、今春以降予定されていた県内の中学、高校生の公式大会は軒並み中止になった。3年生は、最後の年に試合を経験しないまま部活動を終える可能性がある。

 冬の全国大会がある高校サッカーなどでも3年生の多くは夏で引退するため事情は同じだ。

 東京五輪・パラリンピックは1年延期が決まった。プロ野球は開幕を先送りし、Jリーグも試合日程を中断している。こうした状況ではやむを得ないと理解しつつも、「なぜ自分たちが」と納得しきれずにいる生徒は少なくないだろう。

 兵庫でもサッカーや陸上競技など多くの競技団体が代替大会の検討を始めた。感染状況には地域差もあるため、全県統一にこだわらず地域単位の開催も選択肢となる。県、市町教育委員会と関係者は連携して具体的な実施方法を探るべきだ。

 地域全体で引き続き感染対策を徹底し、生徒たちが躍動できる舞台を実現させたい。

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