社説

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 プロ野球は、新型コロナウイルスの影響で延期していた開幕日を6月19日にすると決めた。予定していた3月20日から3カ月遅れてシーズンが始まる。

 2月下旬の開幕直後から中断していたサッカーJリーグも、J1が7月4日から再開する。

 いずれも当面は無観客試合となるが、選手たちが力強くプレーしてくれれば、感染拡大による社会の重苦しい気分を晴らすことにもつながる。ファンにとっては朗報だろう。

 ただし、選手や関係者をウイルスから守ることが大前提になる。チームで集団感染が起きるようなことがあれば、地域にも影響を及ぼしかねない。予防策は万全でなければならない。

 プロ野球は既に7月のオールスターゲームの中止を決めた。交流戦も取りやめて今季の試合数は120となり、当初予定の143試合から大幅に減る。クライマックスシリーズの開催については議論中だが、無理のない結論を出してもらいたい。

 懸念されるのはチームの移動に伴う感染リスクだ。プロ野球は、移動を減らすための変則的な試合日程を検討している。Jリーグも1カ月程度、東西2グループに分けて対戦カードを組む案を練る。それに加え、試合や練習、日常生活など各場面での感染対策が急務となる。

 だが、いくら対策をしても危険性をゼロにすることはできない。万が一、多くの感染者が出た場合などの措置も具体的に検討しておく必要がある。

 選手らの調整不足という問題もある。どのチームも長い間、全体での練習ができなかった。野球は紅白戦に続き練習試合が行われるが、先発投手が調整登板できるのはわずかしかない。故障者などが出ないような細やかな配慮が求められる。

 今後、判断が迫られるのは、いつ無観客を解消するかだ。

 プロ野球は政府の対処方針に沿い、早ければ7月10日を想定する。無観客なら1試合で約1億円の収入が失われるとされ、球団経営への影響は大きい。

 しかし観客の動員時期は、専門家の意見に沿って慎重に判断すべきだ。観客の感染予防策を整えておくことは言うまでもない。安心して楽しめるスタジアムになることを期待したい。

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