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 3月19日に開幕する第93回選抜高校野球大会の出場校が決まった。兵庫県からは一般枠で神戸国際大付、21世紀枠で東播磨が選ばれた。2校出場は4年ぶりとなる。

 東播磨は昨年秋に創部初の近畿大会出場を果たした県立高校で、甲子園の土を踏むのは初めてだ。両校の選手とも、夢に見た大舞台で攻守に光るプレーを見せてほしい。

 昨年のセンバツは、新型コロナウイルスの感染拡大のためにやむなく中止された。太平洋戦争中の中断はあったが、予定されていた大会の中止は過去になかった。出場校は8月の甲子園高校野球交流試合に招待されたとはいえ、選手らは本当に無念だったことだろう。

 32校が出る今大会には、近畿大会優勝の智弁学園(奈良)や仙台育英(宮城)、中京大中京(愛知)などが顔をそろえた。昨年出場するはずだった選手らの思いも胸に、日頃の力を存分に発揮してもらいたい。

 神戸国際大付は、春は4年ぶり5度目、夏も合わせると7度目の甲子園となる強豪校だ。昨年秋の県大会で4年ぶり7度目の優勝を果たし、近畿大会でも8強となった。選抜大会では2005年にベスト4の成績を残している。この春はそれを超える躍進を期待したい。

 稲美町にある東播磨の野球部は1974年の創部だ。県立の加古川北を率いて春と夏の甲子園に出た福村順一監督が14年から指導する。県大会で機動力を武器に準優勝した。

 兵庫県から21世紀枠で出場するのは、12年の洲本、16年の長田に続いて3校目だ。公立ゆえの制約がある中、創意工夫で質の高い練習を積み上げた点などが選考理由になった。

 1日の練習は2時間程度と短い。グラウンドを他部と兼用するため、選手は打撃練習にテニスボールを使う。コロナ禍で練習にはオンラインを活用し、新しい指導スタイルの確立につながると評価された。

 文化部などの生徒らに影響を与えたのも注目すべき点だ。甲子園のアルプススタンドを舞台にした演劇部の作品は全国高校演劇大会で最優秀賞になり、映画化された。福村監督や野球部員らのインタビューをラジオ番組にした放送部の作品も、NHK杯全国高校放送コンテストで優勝した。

 今回の21世紀枠は1校増えて4校となった。ほかに八戸西(青森)、三島南(静岡)、具志川商(沖縄)が選ばれている。それぞれの個性を生かした戦いぶりが楽しみだ。

 大会は観客を入れて開催する予定だという。そのためには万全の感染防止対策が欠かせない。選手や観客が安心できるよう、何よりも安全を最優先した運営を望みたい。

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