社説

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 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった、兵庫リレーカーニバル(リレカ)が2年ぶりに開かれる。

 流行の「第4波」に見舞われ、厳しい状態が続く。感染予防へ大会初日の24日は無観客で、翌25日も観客数を制限する。

 スタンドからの応援や歓声が減るのは寂しいが、総勢約4000人の選手らが競技場のトラックやフィールドで躍動する姿を見たい。そのためにも、感染防止策を徹底し、選手や観客の安全を第一に考えた大会運営に努めてもらいたい。

 1953年に始まった同カーニバルは今年で69回を数える。阪神・淡路大震災があった95年も中止することなく開催された伝統の大会である。

 ほぼ同時期に始まった他府県の大会が姿を消す中、70年近い歴史を刻んでいるのは、トップレベルの選手ばかりを集めた大会にしなかったことが大きい。

 大会当初から「子どもたちの健康増進を図り、正しい走り方を教えると同時に、陸上競技の楽しさを伝える」ことを目的に掲げ、小学生から実業団まで多世代の選手たちが、同じ舞台に立って競い合ってきた。

 今回も国内トップ選手が集う日本グランプリシリーズに約130人が出場する。同時に小学生から中学、高校、大学・一般までのリレー種目もあり、男女計594チームが登場する。

 小中学生が、高校生や実業団選手の走りから学ぶ。さらに国内トップ選手の技や力を目の当たりにする。そんな環境から、日本の第一線に育ち、世界に飛躍した選手は少なくない。

 東京五輪女子5000メートル代表の田中希実選手は小野南中学2年の時から出場し、今回はグランプリ1500メートルに登場する。尼崎市出身で東京五輪女子マラソン代表の前田穂南選手、神戸市出身でロンドン五輪男子やり投げ代表のディーン元気選手ら、多くの兵庫ゆかりのアスリートが出場を予定している。

 今大会は、コロナ禍で1年延期された東京五輪を見据え、例年以上にハイレベルの競技が期待される。日本新記録が生まれる可能性も高い。

 世界に通じる競技はもちろん、次世代へのバトンパスにもエールを送りたい。

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