社説

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 日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が開幕した。記念すべき初戦は今月12日にあり、INAC神戸はホームのノエビアスタジアム神戸で大宮と対戦し、5-0で快勝して第一歩を踏み出した。

 WEリーグは、競技環境の整備推進とともに、代表選手の強化を目指して設立された。従来のなでしこリーグの上位に位置する存在とし、まだまだ競技人口が少ない女子サッカーを発展させる狙いがある。

 1年目は、なでしこリーグ5連覇の日テレ、浦和など総勢11チームが参加した。開催期間を欧州と同じ秋開幕としたほか、当面は降格をなくし、2年目以降は新規参入でクラブ数を増やして盛り上げる方針だ。

 リーグの名称は、女性活躍を意味する「Women Empowerment」の頭文字から名付けられた。女性の活躍を応援し、ジェンダー平等社会の実現と発展に貢献するとの理念を掲げる。各クラブに女性指導者1人以上の在籍を求めていることなども大きな特徴だ。

 国内の女子サッカーリーグは1989年に「Lリーグ」が始まり、2004年に「なでしこリーグ」になった。日本代表「なでしこジャパン」が11年の女子ワールドカップ(W杯)で初優勝を遂げて空前のブームを起こしたものの、近年は人気が停滞気味になっている。

 プロ元年の開幕戦は、観客数の制限などコロナ禍の影響を余儀なくされた。東京五輪では日本代表が準々決勝で敗れてメダルを逃したこともあり、注目を集める契機にならなかった。

 財政面や集客面は今後も大きな課題だ。リーグは1試合平均の観客数5千人を目標に掲げているが、第1節5試合の平均観客数は2千人台と伸び悩み、多難な船出となった。

 秋から始まるシーズンは、男子バスケットボールやバレーボール、ラグビーなど他競技の最高峰プロリーグと競合する。注目を維持するには、男子サッカーのJリーグとの連携を図っていく必要もあるだろう。

 人気と実力を兼ね備えたチームを多く育て、安定したリーグ運営ができるか。女子プロスポーツ全体の発展にもつながる大胆な挑戦に期待したい。

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