社説

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 兵庫の球児たちが夏の甲子園大会を目指す第104回全国高校野球選手権兵庫大会が、25日に始まる。スケジュールに余裕を持たせるため、県高校野球連盟(県高野連)は開会日を昨年より1週間早めた。大会史上最も早い開幕となる。

 兵庫大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年に中止され、21年には観客の入場制限を設けた。今年はコロナの新規感染者数が減少傾向にあるため、制限が撤廃される。ブラスバンドの演奏や応援団、チアリーディングも人数を限って入場できる。

 今月行われた組み合わせ抽選会では、3年ぶりに各校主将が一堂に集まり、くじを引いた。高校野球に従来通りの風景が戻ってきたことを喜びたい。

 今回の開幕日前倒しは、コロナ対策を意識した措置というよりは、選手の負担軽減や健康面も考慮したものだ。大会中の期末考査休みや後半戦の休養日を増やすことで、熱中症予防や連戦の回避を図る。近年増加する豪雨や長雨などで試合の順延が続いても、余裕を持って日程が組み直せるようになった。

 高校野球はあくまで教育の一環であり、選手を主体にした配慮が進んだことは望ましい。

 日程変更に対しては、「最後の夏」となる高校3年生の引退が早まることへの抵抗感などから、一部で反対意見もあった。

 ただ、少子化による部員数減少に悩む学校が増え、部活動の在り方が問われる中、今回の対応は将来を見据えた試みの一つとして捉えられる。時代に合わせて大会運営を改善するきっかけにしてもらいたい。

 兵庫大会には、二つの合同チームを含めた158校156チームが出場する。姫路市ウインク球場で開会式があり、決勝は7月27日にほっともっとフィールド神戸で行われる予定だ。どのチームも日頃の練習成果を発揮し、熱戦を見せてほしい。

 コロナ対策による規制の多くは解除されたが、県高野連は引き続き大声での応援を禁止し、観客席でのマスク着用などを求めている。感染が落ち着いたとしても防止策を怠ってはならない。球場ではルールを守った上で、全力でプレーする球児を温かく応援したい。

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