いのち支える人材育成
神戸常盤大学

いのち支える人材育成 医療と教育 少人数で丁寧

来春設置構想中の「診療放射線学科」。県内の大学で初となる診療放射線技師を養成する学科 神戸常盤大学には、保健科学部、教育学部、短期大学部がある。来春には県内の大学で初となる診療放射線学科が保健科学部内に開設予定(設置構想中)だ。医療と教育という2分野の「いのちを支える専門職業人」を育成する教育機関として、独自の輝きを放っている。

医療検査学科

高水準の国家試験合格率 全国初の文科大臣指定

臨床検査技師や細胞検査士を養成する「医療検査学科」 保健科学部(医療検査学科、看護学科)、教育学部(こども教育学科)、短期大学部(口腔保健学科=3年制、看護学科通信制課程=2年制)があり、医療と教育という、人の「いのち」に関わる2分野の専門職業人を育成している。いずれの学科も国家試験などの合格率では、全国の他大学と比べ、高い水準にある。
専門分野だけでなく、幅広い教養を重視したカリキュラムにも特徴がある。1年次から始まる全学科共通の「基盤教育」は、幅広い一般教養のほか、チームワークやコミュニケーション能力を養う授業を導入。人間力を高めるとともに、医療や教育の現場で求められるチーム作業に適した能力も育てる。
学科ごとの専門教育も少人数で行うため、丁寧な指導を受けられる。教員と学生の距離が近く、学ぶ環境は充実している。
各学科を紹介しよう。まず医療検査学科は、全国の大学で初めてとなる2012年に臨床検査技師の養成課程として文部科学大臣の指定を受けた。医師の診断に必要な検査や健康診断などで活躍する臨床検査技師は、さまざまな研究機関でも必要とされる注目の職業。同学科は、19年の国家試験合格率が93%で、高水準を維持し続けている。合格者の就職率は100%に達する。教員には大学病院の技師長経験者をはじめ多くのスペシャリストが在籍し、指導の質は高い。
さらに、4年次にはがん細胞を探し出す「細胞検査士」の受験資格を得る課程もある。通常なら臨床検査技師として1年以上の実務経験が必要だが、同学科なら在籍中に資格を取得できる。認定試験の合格率は全国トップを誇る。

看護学科

個人の力を伸ばす実習指導

少人数教育で看護師、保健師、養護教諭の資格取得を目指す「看護学科」 看護学科は、県内私立大学で最も早く開設された。学生は看護師、保健師、養護教諭の資格取得を目指す。1年次の8月から、病院で現役看護師に直接話を聞く基礎実習があるなど、実践と理論をうまく組み合わせた教育体系が特徴だ。また、担任とは別の専任教員がサポートしてくれる「チューター制度」を取り入れており、学生4、5人を1人の教員が継続的に支える少人数教育を築いている。

こども教育学科

サテライト施設で子育て支援

地域の子育て支援に注力し、生きた知識とスキルの習得に励む「こども教育学科」 こども教育学科では、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭を目指すことができる。17年度、文科省の私立大学研究ブランディング事業に認定された、神戸市長田区のサテライトキャンパス・子育て総合支援施設「KIT(きっと)」は、生きた知識・スキルを習得できる研修の場。他学科を含めた多くの学生、教員が運営に参加しており、子育て支援を通じて地域社会に貢献している。保育士や教員を目指す学生にとっては、効果的な実践学習の場として役立っている。

口腔保健学科

学内併設の診療所などで実習

キャンパス内に併設の診療所や系列の病院など実習環境が整っている「口腔保健学科」 口腔保健学科は、08年に県内で初めて開設された歯科衛生士養成短期大学。本学では、歯科診療所・病院・行政・企業など幅広い分野で活躍できる人材の育成を目指している。そのために臨床や研究において経験豊かな教員が学生一人一人に合わせた指導を行う。また、系列のときわ病院では、外来・病棟・高齢者施設で実習を行うことができ、患者さんの全身を捉える学修ができるのも大きな特徴だ。

キャンパスらいふ

秋のフェスタ地域と交流

多くの周辺住民と学生が交流する「健康ふれあいフェスタ」 授業は少人数で、先生がとても身近な存在です。実習でも丁寧に指導していただけるので、働く自信がついてきました。学内イベントでは秋の「健康ふれあいフェスタ」が楽しいです。先生や学生らによる健康チェック、歯科相談、子どもの遊び場などがあります。周辺住民と交流する機会で、私は1年の時に出店で焼きそばを作りました。地域とのつながりを感じるひとときでした。

学校近くで1人暮らし

福岡県の出身で、今は学校の近くで1人暮らしをしています。勉強とアルバイトに追われる毎日です。掃除や洗濯などは大変で、親のありがたみが分かりました。神戸はおしゃれな街だから、三宮や元町をぶらぶらしていると、とても楽しい。カフェでのおしゃべりが何よりの息抜きです。
(保健科学部4年・石橋由希絵さん)

学長に聞く

診療放射線科を開設へ

濵田道夫学長
―教育の理念は。

本学は医療と教育という異なる専門分野の学科から成りますが「いのち」を支えるという共通項があります。特に教養教育を重視しているのが特徴です。専門職でも知識と技能だけではやっていけません。医療の世界も専門家が連携するチーム医療が当たり前になっています。多様な状況に対応するには幅広い視野が不可欠。コミュニケーション能力、表現力、チームビルディングなどを意識した授業も充実させています。教員1人当たりの学生数が12、13人の少人数教育で、個性に合った指導を実現しています。

―地域交流や国際交流に力を入れています。

阪神・淡路大震災で被害が大きかった神戸市長田区に立地しており、ボランティア活動の蓄積があります。地域の子育て支援にも注力し、2017年度「私立大学研究ブランディング事業」(文部科学省補助事業)に採択され、子育て総合支援施設「KIT(きっと)」を開設しました。大正筋商店街にあり、住民や市と連携して教職員、学生が運営しています。医療系学科も協力し成果を上げています。国際交流では米ボストンやハワイ、フィリピン、ネパールの大学、病院などと連携。特にネパールとの交流は20年以上の実績があり、訪問した学生は、皆大きな刺激を受けています。

―求める学生像は。

「いのち」を支える職業に関心があり、自分の能力を伸ばしたいと思っている人です。本学は国家試験などの合格率が非常に高く、安心して学べる環境があります。20年度には、県内で初の診療放射線科が開設予定です。こうした新学科ができるのは、元気な大学の証し。いろんな個性の人に入ってほしいですね。

在学生からのメッセージ

少人数で学ぶ環境整う

保健科学部医療検査学科3年 槇納一聖さん(21)

兄の影響で、自分も中学生のころから進路を考えていました。臨床検査技師を目指すことにしたのは、人の役に立つやりがいのある仕事だと思ったからです。出身は徳島県。この大学にしたのは、オープンキャンパスで教職員の方々の印象が良かったこと、国家試験の合格率が高いこと、帰省しやすい場所にあるということなどからです。
実際に入ってみると、少人数教育で先生に相談しやすく、とてもよい雰囲気です。ボランティアグループにも参加し、子宮頸(けい)がん検診の啓発活動に力を入れています。性別に関わらず受診の必要性を広く理解してもらうための取り組みを通じ、他大学の学生と交流する機会もたくさんありました。専門教育だけでなく、幅広い知識を得たり社会体験ができたりと、学ぶ環境が整った大学だと思います。

大学概要

住所 神戸市長田区大谷町2の6の2
アクセス 神戸高速鉄道西代駅徒歩9分、JR新長田駅徒歩15分
学部(本年度定員) 保健科学部(155人)、教育学部(80人)、短期大学部口腔保健学科(70人)、短期大学部看護学科通信制課程(150人)
教員 教授37人、准教授21人、講師26人、助教13人、助手3人
在学生 1260人(男子206人、女子1054人)、通信制課程377人(男子29人、女子348人)
ホームページ http://www.kobe-tokiwa.ac.jp/univ/

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