「新聞感想文コンクール」

審査委員長講評
読む。豊かな未来のために

兵庫教育大学教職大学院非常勤講師 廣岡徹元教授

 今年の入賞作に、おそらくは審査した新聞社の皆さんを小躍りさせたのではないかと思われる作品がありました。また、この作品は、コンクールに最初から関わる私にとっても、感慨深いものでした。

 それは、阪神・淡路大震災の記事をベースにして、多少抽象的ではありましたが、新聞と地域の関係、あるいは地方新聞の役割について、経験に基づく洞察がみられ、今までにない切り口のものでした。

 さて、現代社会には、「読む」という行為に関わるさまざまな印刷媒体があふれています。皆さんが手にする教科書はもちろん、あちこちで配布されるリーフレット、週刊誌、月刊誌、さまざまな書籍、そして新聞、さらには器具の使用説明書まで含まれます。

 ただ、毎日、今を中心に現代社会を切り取るという点で、新聞には、他が持ち得ない意義と価値があると言えるでしょう。

 また、報道という分野で、新聞は、週刊誌やTV・ラジオ、特に競合が言われるインターネットなどとは違う存在意義を持っています。

 30面前後の朝刊には、あらゆる領域の出来事について、過去を踏まえた現在、未来を見据えた現在があります。人間の絶望と隣り合わせに、人間の希望と可能性があります。

 実は、紙面の豊かさは、読者の豊かさにつながるのです。一方、新聞が政治や経済のあり方についての単なる周知のための道具であってはならないし、同時に、世情に媚(こ)びたり、逆に世論形成を図るための道具であってもなりません。

 新聞は、よりよき社会の形成と、読者一人ひとりの豊かな自己実現を支えるとともに、社会と読者の媒介として、重要な役割を担っています。

 子どもたちが、新聞を通して、この複雑かつ多面化する現代社会を理解し、その中で豊かな自己実現を図ってくれることを願ってやみません。




部門 受賞者(敬称略)
学校名・学年
作品の題名
神戸新聞社賞 小学校 1・2年 有本 理玖
関西学院初等部1年
「いっしょうのともだち」
小学校 3・4年 小西  舞
神戸市立高丸小学校4年
「平和をつくるって?」
小学校 5・6年 大牧 義生
小野市立市場小学校6年
「がんばれ播州そろばん」
中学 上山 翔悟
高砂市立高砂中学校1年
「生き物との共生」
高校 黒石 莉央
兵庫県立西宮甲山高等学校2年
「生きるということ」
兵庫県知事賞 小学校 1・2年 金澤 瑞輝
姫路市立香呂小学校2年
「ひょうごに新しゅの化石出げん!!」
小学校3・4年 藤原 菜杏
神戸海星女子学院小学校3年
「日本発祥 母子手帳」
小学校5・6年 谷口 加奈子
神戸市立池田小学校5年
「少子化について」
中学 桾本 紫月
加東市立東条中学校3年
「将来のために」
高校 高司 暖子
雲雀丘学園高等学校2年
「地方紙の魅力」

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