「新聞感想文コンクール」  

高齢ドライバー

納田 彩香(のうだ・あやか) 賢明女子学院中学校 1年

 「高齢ドライバー」の見出しを見て、すぐに高齢者の操作ミスを想像すると同時に、恐くなって心臓がドキドキした。なぜなら三年前、私の家に車が突っ込んできた記憶がよみがえったからだ。私が台所で本を読んでいると、突然ドーンの爆音と同時にグラッと振動が起き、急いで家の外に飛び出してみたら、車がブロックべいを突き破っていた。運転手はおじいさんで、アクセルとブレーキを踏み間違えたそうだ。幸いな事に、おじいさんには怪我はなかった。
 高齢者による交通事故がどれくらい多いのか、なぜ多いのか気になり調べてみた。全体の事故件数は減少傾向にあるものの、七十五歳以上の人による事故の割合が半分以上だ。件数が減少した理由として、罰則金の見直しや取り締まりの強化による成果である。また、事故を未然に防ぐ自動ブレーキシステムなど、自動車の性能も良くなり、件数の減少に役立っている。一方、少子高齢社会により人口における高齢者の占める割合が多くなった結果、七十五歳以上の割合が高くなっている。
 それにしても高齢化してきている社会において、免許の更新制度の見直し、自主返納を勧められたとしても、本当に交通事故が減少するのだろうか。もしそうなった場合をイメージしてみた。免許証が無くなった高齢者はどうやって病院に行ったり、買い物に行ったり、仕事をしたり生活するのだろう。大都市では電車やバスがあちこちに巡らされ、また便数も多く不自由も少ないと思うが、田舎暮らしの人はかなり不自由が発生するに違いない。また、事故が起こりにくい高性能な自動車が開発されても、値段が高くなった車を年金暮らしの高齢者が果たして購入できるのだろうか。私は、もっともっと高齢者の立場に立った環境の整備が必要だと思う。
 この問題を解決するには、国や県主導での環境整備も必要であるが、私達が今まで以上におじいさん、おばあさんの気持ちになり、手助けすることが必要だ。私はおじいさん、おばあさんと別々に暮らしている。一緒に暮らしていない分、気を使ってあげられない。それなりに出来ることを考えてみると、週末にお買い物に行ってあげたり、お風呂掃除をしてあげることが出来る。また自分に出来ないことは両親に伝えて対応をお願いできる。それを継続して実行し、頼られるようにする。そのような活動が日本全国にひろまれば、私達の力で高齢者が住みやすい環境に改善される。家族全体で支え合えるような環境が構築されると、高齢者の免許証の自主返納も促進し交通事故が少なくなる。また、高齢者の交通事故に対する認識も高くなるだろう。
 まずは、私達ができることから行動することが大切だ。


(1月18日付 神戸新聞から)
「高齢ドライバー」「高齢ドライバー」

 

※作品の題名をクリックすると神戸新聞社賞と県知事賞の作品を読むことができます。

神戸松蔭女子学院大学 秋田 久子教授 講評 「私の記事」は生きた教材  
部門 受賞者(敬称略)
学校名・学年
作品の題名
神戸新聞社賞 小学校 1・2年 吉森 灯
神戸市立雲中小学校・2年
「きたのを歩いて」
小学校 3・4年 小柳 朝陽
神戸市立井吹の丘小学校・4年
「給食のアイドル」
小学校 5・6年 山本 柚葉
三木市立緑が丘小学校・6年
「三十一センチの髪の毛、つながる絆」
中学 成川 央庸
神戸大学附属中等教育学校・3年
「障害を見つめ直す」
高校 林 那帆
兵庫県播磨高等学校・1年
「高齢者を大切に」
兵庫県知事賞 小学校 1・2年 宇根 良翔
洲本市立洲本第三小学校・1年
「ぼくのつうがくろ」
小学校3・4年 永野 友愛
神戸市立舞多聞小学校・4年
「広まれ!AED」
小学校5・6年 細尾 瞭
姫路市立八幡小学校・6年
「私と正平調の六年間」
中学 納田 彩香
賢明女子学院中学校1年
「高齢ドライバー」
高校 須賀原 翔
灘高等学校・1年
「あの日」

天気(9月30日)

  • 24℃
  • 21℃
  • 60%

  • 24℃
  • 17℃
  • 60%

  • 26℃
  • 20℃
  • 30%

  • 27℃
  • 18℃
  • 60%

お知らせ