「新聞感想文コンクール」

サル社会 初の『女性トップ』

小柳暖乃(こやなぎ・のの) 井吹の丘小5年

 夏休みのある日、新聞を手に取った瞬間、この見出しが目に飛びこんできました。私は、とてもおもしろそうだと思って、わくわくしながら記事を読みました。
 記事を読んで、わくわくがもっと大きくなりました。大分県の高崎山自然動物園に生息するメスのサル「ヤケイ」が、677匹の群れのトップに立ったというのです。しかも、それまで群れのボスだったオスのサルを、けんかで倒したと言うではありませんか。私は、もうわくわくが止まらなくなりました。園では、約70年の歴史で初めての出来事。「サルの社会にも女性トップの時代が来た」と、園のスタッフが歓迎している様子が記事には紹介されていました。
 でも、記事にのっているヤケイの写真を見ても、あまりボスのような感じはしません。オスのボスザルにけんかで勝ったそうですが、やさしそうで、サルの仲間に好かれている感じがします。きっと、みんなのお手本となる行動をしたり、みんなの事を考えて行動したりするんだろうな。今までのサル社会とは、少しちがう考えを提案し、周りのサルたちは「おおっ」と感心しているんだろうな。そんな想像がどんどんふくらんできます。
 私は、今、学校でSDGsについて勉強しています。SDGsとは、世界のさまざまな問題を整理し、解決に向けて具体的な目標を示したもので、2030年までの達成をめざす17のゴールがあります。私といっしょにこの記事を読んでいた父が、「SDGsに、女性についての目標がなかったっけ」と言ったので、改めて調べてみました。父の言ったとおり、五番目の目標「ジェンダー平等を実現しよう」の中に、「政治や経済や社会のなかで、何かを決めるときに、女性も男性と同じように参加したり、リーダーになったりできるようにする」というものがありました。私は、すぐに東京都知事の顔が思い浮かんできました。また、私の学校の校長先生は女性です。そう考えると、日本の社会は、女性がリーダーとして活躍できる社会になっているのかなと思います。
 重松清さんの「くちぶえ番長」という本に、「マコト」という女の子が出てきます。マコトは、強くて、やさしくて、弱い者いじめがきらいです。困っている子がいたら助けようとするので、自然とクラスのリーダーになるような子です。私はマコトのことが大好きです。クラスのみんなもマコトのことが大好きです。マコトのおかげで、クラスはどんどん団結していくのです。そんなクラスでは、男の子も女の子もみんな生き生きとしています。
 SDGsが掲げている「ジェンダー平等」な社会とは、こんな社会なのかもしれません。
 マコトとサルのヤケイは何だか似ている気がします。だからきっと、ヤケイの群れも、みんな生き生きとしているんじゃないかな。


(7月31日付の神戸新聞・夕刊から)
「サル社会 初の『女性トップ』」「サル社会 初の『女性トップ』」

※題名をクリックすると講評と神戸新聞社賞・県知事賞の作品を読むことができます。

<審査委員長> 兵庫県NIE推進協議会 秋田久子会長 講評

コロナ禍通じ 社会への関心高く
部門 受賞者(敬称略)
学校名・学年
作品の題名
神戸新聞社賞 小学校1・2年 遠藤 実穂
西脇市立重春小学校・1年
「わくわくのみずたまいっぱい」
小学校3・4年 宮崎 りの
たつの市立揖保小学校・3年
「土用の丑とSDGs」
小学校5・6年 小柳 暖乃
神戸市立井吹の丘小学校・5年
「サル社会 初の『女性トップ』」
中学生 河野 克彦
蒼開中学校・1年
「アフガン政権崩壊とぼくの国際支援」
高校生 桑野 葵
神戸山手女子高等学校・3年
「思いをつなぐ使命」
兵庫県知事賞 小学校1・2年 有本 眞麻
関西学院初等部・2年
「わたしもやくに立てるかな」
小学校3・4年 前中 愛美
神戸海星女子学院小・4年
「障がいがある子もない子も遊べる『インクルーシブ遊具』広がる」
小学校5・6年 原田 京珠
神戸市立舞多聞小学校・6年
「『あの日を背負って』を読んで」
中学生 志賀 〓音 (注)〓は「伶」のつくりの下が「マ」
賢明女子学院中・3年
「シンコと共に生きる」
高校生 片瀬 奏磨
報徳学園高・2年
「長崎を最後の被爆地に」
 

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