「新聞感想文コンクール」

障がいがある子もない子も遊べる『インクルーシブ遊具』広がる

前中愛美(まえなか・まなみ) 神戸海星女子学院小4年

  私には三才の弟がいる。体つきは三才なのだが、体のバランスをとるのが少しむずかしい。走ったりすると転ぶことも多い。でも、弟は公園が大好きだ。乗れる遊具にかぎりはないが、一人だけではあぶない遊具がある。お母さんに、
「めんどうをみてあげて。」とか、
「あぶないからちゃんと手をつないで連れていってあげて」
と言われると、思いきり遊べないのでちょっぴりいやになるときがある。
 「インクルーシブ遊具」の記事を読んだ。ブランコは、体をすっぽりつつみこむような形で、落ちないように固定する器具もついている。ゆらして楽しむ遊具はスロープがあり、車いすのまま乗ることができる。でもこれらは、障がい者のために作られた遊具ではなく、インクルーシブ「すべてをふくむ」だれでも楽しめる遊具なのだ。こういう遊具がいつも私たちが行く公園にあればいいのに、と強く思う。私が中学生になって、弟といっしょに行けなくなったときでも、弟は一人で遊ぶことができる。そうなると、お母さんは安心し、とても助かるだろう。雨がふっても遊べる屋根つきのインクルーシブ遊具も作ってほしい。
 インクルーシブ遊具は、弟が一人で遊べるようになるだけではない。これから、弟が大きくなっていろいろなことに気がついたとき、それでもみんなといっしょに生きていく勇気を持つことができると思う。公園でだれとでも遊べるようになって、友だちもたくさん作ってほしい。くらしき芸術科学大学の柳田先生が、「助ける・助けられるの関係ではない。それぞれが自分の力でできることをして楽しむ。障がいが特別視されない関係が大事」とおっしゃっている。小さいころから「壁」のない世の中になることは、平和な社会につながると信じている。弟はそういう社会で生きていってほしい。


(4月21日付の朝日小学生新聞から)

※題名をクリックすると講評と神戸新聞社賞・県知事賞の作品を読むことができます。

<審査委員長> 兵庫県NIE推進協議会 秋田久子会長 講評

コロナ禍通じ 社会への関心高く
部門 受賞者(敬称略)
学校名・学年
作品の題名
神戸新聞社賞 小学校1・2年 遠藤 実穂
西脇市立重春小学校・1年
「わくわくのみずたまいっぱい」
小学校3・4年 宮崎 りの
たつの市立揖保小学校・3年
「土用の丑とSDGs」
小学校5・6年 小柳 暖乃
神戸市立井吹の丘小学校・5年
「サル社会 初の『女性トップ』」
中学生 河野 克彦
蒼開中学校・1年
「アフガン政権崩壊とぼくの国際支援」
高校生 桑野 葵
神戸山手女子高等学校・3年
「思いをつなぐ使命」
兵庫県知事賞 小学校1・2年 有本 眞麻
関西学院初等部・2年
「わたしもやくに立てるかな」
小学校3・4年 前中 愛美
神戸海星女子学院小・4年
「障がいがある子もない子も遊べる『インクルーシブ遊具』広がる」
小学校5・6年 原田 京珠
神戸市立舞多聞小学校・6年
「『あの日を背負って』を読んで」
中学生 志賀 〓音 (注)〓は「伶」のつくりの下が「マ」
賢明女子学院中・3年
「シンコと共に生きる」
高校生 片瀬 奏磨
報徳学園高・2年
「長崎を最後の被爆地に」
 

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