公演スケジュール

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲チクルス 「男のソナタ」(全8回)

監修:諸井 誠(作曲家・ベートーヴェン研究家)

2001年、松方ホールでは約1年にわたり迫昭嘉によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会で当時の迫が考えるベートーヴェン像をお送りし、絶賛されました。それから6年。この間に、国内外を問わず活躍している演奏家たちから「ベートーヴェンは男の音楽」との言葉を聞く機会が多くありました。今回、監修をしていただいた作曲家でベートーヴェン研究をされている諸井誠氏によると「亡くなった園田高弘氏も同じようなことを言っていた」のだそうです。今回は、ピアノ・ソナタ全32曲を30歳~60歳代の日本を代表する8人の男性ピアニストで、それぞれの世代が考えるベートーヴェン「男のソナタ」をお送りします。

4月から11月まで毎月第2金曜日、ベートーヴェンの誕生日の12月16日でファイナル!

◆「男のソナタ」にかける思い <対談>諸井誠さんvs清水和音さん 

第1回 清水和音
2008年4月11日(金) 開場18:45 開演19:15
曲目 第1番、第5番、第6番、第23番「熱情」                  

清水和音 プロフィール
1981年、弱冠20歳で、パリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。1982年、N響と初共演、また、デビュー・リサイタルを開き、高い評価を得た。同年、「プラハの春音楽祭」に出演。1984年、ブラティスラヴァ音楽祭のオープニングでスロヴァキア・フィルと共演。1986年、ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン響と共演し、ロンドン・デビュー、また、M.T.トーマスとの共演でレコーディングを行った。その後、国内外で広く活躍している。
1995年秋から2年にわたって紀尾井ホールで行われた、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会は、その完成度を新聞紙上で高く評価され、ライヴ録音がリリースされている。
2002年5月、ジャナンドレア・ノセダ率いるキーロフ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団とサンクトペテルブルク及び日本で共演。
2004年からショパンの全曲録音を開始、これまでにオクタビア・レコードから5枚のCDをリーリスしている。2006年ゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管と共演、今後アシュケナージ指揮 NHK交響楽団、シドニー交響楽団との共演などが決まっている。完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニストである。
第2回 野平一郎
2008年5月9日(金) 開場18:45 開演19:15
曲目 第2番、第14番「月光」、第24番、第15番「田園」

野平一郎 プロフィール
東京芸術大学、同大学院修士課程を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストとしては、内外の主要オーケストラにソリストとして出演する一方、名手と数多く共演し、室内楽奏者としても活躍。作曲家としては、フランス文化庁をはじめ、IRCAM、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ベルリンドイツ交響楽団他から数多くの委嘱作品がある。2005年には、オペラ作品「マドルガーダ」(シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭で初演)、06年には、歌曲集「悲歌集」(津田ホール委嘱)、チェロのための「謎」(ハンブルグ・ムジークハレ委嘱)、日本フィルシリーズ第40作「トリプティーク」、チェロと管弦楽のための「響きの連鎖」(サントリー音楽財団委嘱)などが世界初演され、いずれも絶賛を博す。2007年には、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院のレジデンス・コンポーザーとして招かれた。中島健蔵音楽賞、尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、京都音楽賞実践部門賞、サントリー音楽賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。2005年より静岡音楽館AOI芸術監督。
第3回 若林 顕
2008年6月13日(金) 開場18:45 開演19:15
曲目 第3番、第9番、第10番、第21番「ワルトシュタイン」

若林 顕 プロフィール
東京芸大を経て、ザルツブルク・モーツァルテウムおよびベルリン芸術大学院卒。田村宏、ハンス・ライグラフの各氏に師事。1987年に、エリーザベト王妃国際コンクール第2位受賞の壮挙を果たし、一躍脚光を浴びる。2002年カーネギーホールでのリサイタルを始め世界各地でリサイタルを行う一方、国内外の数多くのオーケストラと共演を重ね、その音楽に対する真摯な姿勢は、指揮者、オーケストラからの信頼も厚い。また、国際的なアーティストとの共演による室内楽にも積極的に取り組んでいる。近年、ピアノ協奏曲の弾き振りを中心とした指揮活動も開始、新分野への挑戦が注目を集めている。
1992年出光音楽賞、1998年モービル音楽賞奨励賞、2004年ホテルオークラ賞受賞。2007年度より、桐朋学園大学特任教授として後進の指導にも力を注いでいるが、2008年度からは、同大学院大学。
第4回 上野 真
2008年7月11日(金) 開場18:45 開演19:15
曲目 第4番、第17番「テンペスト」、第16番

上野 真 プロフィール
フィラデルフィア・カ-ティス音楽院にて、故J.ボレット、G.グラフマン両氏に師事。ザルツブルグ・モ-ツァルテウム音楽院にて、H.ライグラフ氏に師事。 メリ-ランド、ジュネ-ヴ、オルレアンなどの国際コンクールで入賞。国内では、京響、札響、大阪シンフォニカー、O.E.金沢など、海外では、ワシントン・ナショナル響、スイス・ロマンド管、チュ-リヒ室内管、モスクワ放送響などと共演。 2004年に、オクタヴィア・レコ-ドから、リスト・超絶技巧練習曲全曲のデビュ-CDをリリ-ス。またこの年から18、19世紀のフォルテピアノを使ったリサイタルを各地で開催。2005年3月、青山財団よりバロックザール賞を、京都市より京都市芸術新人賞を授与される。6月にはモスクワで開催された第1回スヴャトスラフ・リヒテル国際ピアノコンクールで、第2位に入賞。2006年10月、「3つのモダン・タイムズ」(ドビュッシー、バルトーク&ストラヴィンスキー)を発表。2007年秋にはロシア、2008年春には、ロシア、ベラルーシ、ラトヴィア、ノルウェーなどへのツアーが予定されている。1996年から京都市立芸術大学で後進の指導にも当たっている。
オフィシャル・ホームページ http://www16.ocn.ne.jp/~m_ueno/
第5回 岡田 将
2008年9月12日(金) 開場18:45 開演19:15
曲目 第8番「悲愴」、第22番、第29番「ハンマークラヴィア」

岡田 将 プロフィール
福岡県出身。全日本学生音楽コンクール全国大会・中学校の部で第一位受賞。92年第61回日本音楽コンクール第一位、併せて野村賞、E・ナカミチ賞を受賞。桐朋女子高等学校音楽科を首席卒業し、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院に留学。続いて95年ベルリン国立芸術大学に留学し研鑽を積んだ。97年アルトゥール・シュナーベルコンクール第一位とスタインウェイ賞を受賞。99年にはオランダの第5回リスト国際ピアノコンクールで第一位を受賞し、ドイツ国内を中心にヨーロッパ主要都市やNYでリサイタルを開催、ゾルタン・コチシュ指揮ハンガリー国立管弦楽団と共演し大きな成功を収めた。日本では、新日鉄コンサート、日本ショパン協会例会、故園田高弘氏の推薦によるトッパンホールの“旬のピアニストシリーズ”、同ホール<エスポワールシリーズ>に出演。圧倒的なスケール感と緻密な構成力が高い評価を得、大きな反響を呼んだ。04年、オール・リストによるデビューCDもリリース。02年第12回出光賞受賞。03年第29回日本ショパン協会賞受賞。2007年にベルリンより帰国し、現在、神戸女学院大学で後進の指導にあたっている。
第6回 横山幸雄
2008年10月10日(金) 開場18:45 開演19:15
曲目 第7番、第25番、第27番、第28番、第30番

横山幸雄 プロフィール
1971年東京生まれ。'89年ブゾーニ、ロン=ティボー両国際コンクールに上位入賞。'90年パリ国立高等音楽院を卒業し、同年秋ワルシャワにおけるショパン国際コンクールで過去の日本人として最年少で第3位に入賞、同時にソナタ賞を受賞。それを機に本格的な活動を開始。
その後、本格派ピアニストとして確固たる地位を確立し、ソニーの専属アーティストとしてすでに十数枚のCDをリリース。また、内外の一流オーケストラやチョン・ミュンフンなど著名アーティストとの共演も数多く高い評価と信頼を得ている。近年はプラハの春やクフモなど海外の音楽祭への参加や著名オーケストラの定期演奏会への出演、カーネギー・リサイタルホールやサンクトペテルブルグでのリサイタルを成功させるなど国際的にも活躍。
2005年には『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲集』をリリース、同全5曲をジャパン・チェンバー・オーケストラと一夜で演奏するマラソンコンサートを成功させた。2006年には『ヴィルトゥオーゾ名曲集「ラ・カンパネラ」』をリリース。2007年にはベートーヴェン5大ソナタをオペラシティにて演奏し聴衆を魅了した。上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授。

第7回 迫 昭嘉
2008年11月14日(金) 開場18:45 開演19:15
曲目 第12番、第18番、第26番「告別」、第31番

迫 昭嘉 プロフィール
東京藝術大学大学院修了。第35回ジュネーヴ国際コンクール最高位(1位なしの2位)、東京国際音楽コンクール室内楽部門優勝。ミュンヘン国立音大マスタークラスでクラウス・シルデ氏に師事。1983年ハエン国際コンクールで優勝。N響をはじめとする内外の主要なオーケストラや世界超一流演奏家たちと数多く共演し、常に高い評価を得ており、チェリスト上村 昇氏とのデュオではABC国際音楽賞も受賞している。
最近では、神戸と東京で行われた『ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲チクルス』が絶賛を博し、神戸公演は『迫 昭嘉 ベートーヴェン:ピアノソナタ全集』としてCD化されており、名演奏の呼び声が高い。1999年に九州交響楽団を指揮。その後は東京シティ・フィル定期演奏会に登場するほか、新日本フィル、札響、京響、名古屋フィル、大阪センチュリー響、関西フィルなどを指揮して、高く評価されるなど、この分野での今後の動向にも注目が集まっている。
現在、東京藝術大学助教授、東京音楽大学講師。

第8回 野島 稔
2008年12月16日(火) 開場18:45 開演19:15
曲目 第20番、第19番、第11番、第13番、第32番
Lコード:55915

野島 稔 プロフィール
1945年生まれ。桐朋高校、大学にて井口愛子女史に師事。1963年日本音楽コンクール第1位大賞受賞。1966年モスクワ音楽院に留学、レフ・オボーリン氏に師事。1968年海外派遣コンクールに優勝。1969年第3回ヴァン・クライヴァーン国際ピアノコンクール第2位入賞。翌年1970年ニューヨークのカーネギー・ホールでデビューリサイタルを開き大成功を収め、以来、ニューヨークと東京を本拠にアメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地でリサイタル、オーケストラとの共演、室内楽の活動を行っている。1992年有馬賞を受賞。1994年には、東京サントリーホールにてリサイタルを行ない最高の絶賛を博した。1988年にはCD「野島稔・プレイズ・リスト」を1990年には「野島稔・プレイズ・ラヴェル」をリリース。仙台国際音楽コンクールや、野島稔・よこすかピアノコンクールの審査委員長を務める。近年のめざましい充実ぶりからも、ピアノ芸術の真髄を伝える貴重な演奏家として、今後のいっそうの活躍が期待されている。
 
ページトップへ