
EigenTrust++という特殊なアルゴリズムを採用する暗号資産(仮想通貨)の「ネム」。2015年に誕生したネムはビットコインよりもはるかに安い手数料で送金できると、投資家たちの注目を集めます。独自の仕組みを採用し送金時間約1分と、圧倒的な処理速度でスピーディーな取引を実現。
数ある銘柄の中でも特に注目度が高く、アップデート版の暗号資産「シンボル」も話題です。
今回は初めてネムに挑戦する方に向け、特徴や代表的な機能をわかりやすく解説。ネムの今後の見通し、投資できる国内外の取引所まで、ネムの基本がこの記事ですべてわかります。
目次
- ネムとは?
- ネムが持つ6つの特徴
- ネムの評判は?
- ネムの価格が上がると予想される要因
- ネムが1,000円になる日はくる?
- ネムの価格上昇が阻害される要因
- ネムの価格推移についての投資家の予想
- 2017年から2021年のネムの価格推移と背景
- ネムから生まれたシンボルとはどのようなものか
- ネムから生まれたシンボルの3つの特徴
- 2021年に公開されたネムのロードマップのポイント
- ネムを取り扱っている暗号資産(仮想通貨)取引所5選
- シンボルを取り扱っている国内の暗号資産(仮想通貨)取引所4選
- シンボルを取り扱っている海外の暗号資産(仮想通貨)取引所3選
- シンボルの上場があるかもしれない取引所3選
- 暗号資産(仮想通貨)取引所の選び方のポイント
- 初めてでも安心!ネムの購入手順
- ネム取引所ランキング3選
- ネムの将来性を理解し適切なタイミングで購入しましょう
- ネムについてよくある質問
ネムとは?
ネム(NEM)は、ブロックチェーンをベースにした「プラットフォーム」と「暗号資産(仮想通貨)」の2パターンで使われるケースがあります。
前者は「新しい経済活動(New Economy Movement)」を意味する頭文字から取られた略語です。暗号資産(仮想通貨)としてのネムでは、取引所におけるティッカーシンボルを「XEM」としています。
2015年のリリースまで暗号資産の主流であったビットコインよりも低コストかつスピーディーなトランザクション処理能力を実装しており、後述する新たなコンセンサスアルゴリズムがネム以降の暗号資産に大きな影響を与えました。
さらに、ネムの技術水準は単なる送金決済手段にとどまらず、個人や企業が扱う特定製品のトレーシング、証明、データ保管を高次元で実現し得ることから、将来的には社会インフラにも活用できるほどのポテンシャルを秘めています。
ネムが持つ6つの特徴
ここからは、ネムが持つ以下6つの特徴を確認していきましょう。
- 送金にかかる時間が短い
- 拡張性が高い
- セキュリティーレベルが高い
- PoIを採用している
- アポスティーユ機能が搭載されている
- 独自トークンが発行可能である
これから有望な暗号資産を探している方は、ぜひ参考にしてください。
送金にかかる時間が短い
送金速度の速さはネムが持つ最大の特徴であり、他の通貨とは一線を画す、機能をより際立たせる強みともいえるでしょう。
たとえば、ビットコインは1度の送金に10〜40分程度の時間がかかっていますが、ネムは1分程度で完結できます。
送金時間が短いだけでなく、手数料の安さもネムの魅力です。手数料については、ビットコインの価格が近年急激に上昇したという要因が大きいですが、ビットコインの手数料は1BTC(440万円)の送金に対して0.001BTC(4400円)かかります。ネムなら1XEMの送金に対して0.5XEM(5.5円)で済みます。
構築基盤の拡張性が高い
ネムの構築基盤である「NIS1パブリックブロックチェーン」には、Dapps(分散型)アプリの開発や独自トークンの発行機能も搭載しており、ユーザーは市場に独自トークンをリリースして資金調達をすることで収益を得ることも可能です。ネムのブロックチェーンはパブリック型ブロックチェーンに分類され、管理者なしでも膨大な計算、承認によって取引の正当性や安全性を確保しています。
誰でもデータを参照できるので透明性が高くなるだけでなく、ネムはパブリック型の欠点である送金処理の長さも克服しており、ユーザーにとって使いやすい基盤になっています。
IoT(モノのインターネット)やWeb3に注目が集まっている現在において、こういった拡張性の高さは大変有用であり、さらなる市場の発展に貢献するでしょう。
セキュリティーレベルが高い
ネムは暗号資産で唯一「Eigen Trust++(アイゲントラスト)」というアルゴリズムを実装しています。アイゲントラストとは、NEMに参加しているお互いのノード(パソコンなどのデバイス)同士で、自分は悪意あるノードではないと証明・評価するセキュリティシステムです。そのため、万が一ブロックチェーンネットワーク上に存在するノード(パソコンなどのデバイス)が仮想通貨の偽造や取引所に対するハッキングを企てたとしても即座に検知し、排除することが可能です。
また、ブロックチェーンの取引記録は自由に閲覧できることから、世界中のユーザーも監視者となり、アイゲントラストとの相乗効果で、事実上、不正行為は不可能な環境といえるでしょう。
2018年にはCoincheckから大量のネムがハッカーに盗み出される事件がありましたが、あくまでも仮想通貨取引所のセキュリティーが脆弱だったことに起因しており、ネム自体の信頼性が損なわれる事象ではありません。
貢献度を考慮したPoIの採用
暗号資産(仮想通貨)の取引記録(トランザクション)は、世界中に存在するマイナーと呼ばれる作業者によってブロック形成されており、高度な演算処理を行い、暗号化処理を施しています。
そして、ブロックチェーンでは膨大な数のノードから寄せられる計算結果の中から正解を導きだすために、「コンセンサスアルゴリズム」という仕組みを導入するのが基本です。
しかしながら、ビットコインなどで用いられているPoW(プルーフ・オブ・ワーク)はシンプルに多くの計算処理を行うノードを採用する仕組みであることから、ハイスペックなコンピューターを持っているマイナー(作業者)が報酬を独占しやすい点が問題視されていました。
そこでネムは、「作業量」ではなくネットワークに対する「重要度」によって決定するPoI(プルーフ・オブ・インポータンス)という独自のアルゴリズムを開発しました。重要度の主な条件は、「コインの保有量」と「取引量」です。PoIによって、ビットコインなどで用いられるPoWと比べて設備費用や電気代の削減にもつながり、低コストでも仮想通貨のマイニングに参加できるようになっています。
オフィシャルなアポスティーユ機能を搭載
アポスティーユとは日本語で公証発行機能です。公証とは、不動産の登記や選挙人名簿への登録など、特定の事実や権利の存在を法的に証明することを言います。ネムでは、不動産の登記や公正証書遺言も第三者を通さずに作成することが、技術的には可能です。
具体的には、弁護士を介して作成する遺言状や不動産の売買・登記記録を、第三者機関を経ずに発行できるため、知識さえ有していれば、手数料を削減しつつシームレスな取引が実現するでしょう。
実際のところ、契約書など何か特定の存在をオフィシャルにするために、現在ではまだ旧態の紙媒体が主流といえますが、メタバースなどが発展するに連れて普及し得る領域といえます。
独自トークンが発行可能なモザイク機能搭載
ネムにはユーザーが独自トークンを発行できるモザイク機能も搭載されており、近年多くのスタートアップ企業などが活用しているICOに用いられています。
ICOとはInitial Coin Offeringの略称で、新規仮想通貨の公開を言います。企業が新たに独自の仮想通貨を公開し、ビットコインなどの既存の仮想通貨で広く投資家から資金を募って市場で円に換金することで資金調達を行う流れです。
投資家から資金を調達するだけでなく、プロジェクトに付随するサービスの優先提供の自動化も可能です。
株式よりもライトで、クラウドファンディングのように柔軟に資金を集められる仕組みというイメージを持っておくと良いでしょう。
実際に利用するには、「ネームスペース」というネットワーク領域をレンタルする手間がありますが、ブロックチェーンゲームだけでなく、ユーザーと運営の双方向性のある関係構築に役立つ投票システムなどにも生かせるのが特徴です。
ネムの評判は?
ここからは、暗号資産(仮想通貨)市場におけるネムの評判を確認しましょう。 投資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
・「ネムは余裕資金の長期投資におすすめ」
2022年現在のネムは10円程度で取引されており、少額資金でも十分な通貨量が購入できるでしょう。そして、1万通貨以上を保有し続ければ、ハーベストという機能で金利のような報酬が得られるため、長期スタンスの投資におすすめという良い評判を得ています。
・「ビットコインに比べて利便性に優れている」
アポスティーユやモザイク、そして新たなコンセンサスアルゴリズムなど、ネムはビットコインといった先発通貨に比べて利便性が高いという評判も得ています。
市場のビジネスモデルを拡張し得る機能であるため、今後の動向には引き続き注目したほうが良いでしょう。
・「今後のプロジェクトに関心がある」
ネムはオープンアポスティーユというサービスを通して、アート関連の価値保存にも力を入れており、今後のプロジェクトにも関心が集まっています。
現在莫大な経済効果を生みだしているNFTに通ずる特徴もあることから、互いのシナジーにも注目しておきたいところです。
ネムの価格が上がると予想される要因
次は、ネムの価格高騰が予想される以下6つの理由を解説します。
- 継続的に開発されているため
- 決済手段として普及する可能性があるため
- 取引所への上場が予想されるため
- シンボルのエアドロップがあるため
- mijinを実装することで取引が円滑になるため
- アラブ首長国連邦やマレーシア政府と連携するため
より大きな利益を得るためにも、それぞれきちんと把握しておきましょう。
開発が継続的に行われているため
暗号資産(仮想通貨)は特定のプロジェクトやサービスの基軸通貨、あるいは交換チケットのような役割を果たす性質上、運営の状況次第では途中で頓挫する可能性もあります。すなわち、ただ取引所に上場しているだけであって、ユーザーが保有するメリットはなくなるのです。
一方、ネムは財団の設立やオープンアポスティーユのローンチ、ICO専用プラットフォームの開発といった取り組みを堅実に進めています。
そして、2021年にはシンボルというアップデートトークンもリリースしたことから、いずれ爆発的な価格高騰が起こり得る可能性を秘めた銘柄といえるでしょう。
決済手段として普及し取引量が増加する可能性があるため
ネムの機能はアプリケーション開発や価値保存、独自トークン発行と多岐にわたりますが、通貨本来の役割である決済手段としても有用といえるでしょう。
事実、先ほど触れたPoIなどの独自アルゴリズムによって、スピーディーなブロック生成能力を有しているため、現在はカフェやECサイト、旅行代理店などの支払い方法に用いられています。
そして、今後さらに普及すれば全体的な取引量も増加し、大幅に価格が高騰する期待も持てるでしょう。
取引所への上場による取引量の増加が予想されるため
取引所への上場はダイレクトに取引量が増えることから、暗号資産(仮想通貨)の代表的な価格高騰要因に挙げられます。
参考までに、ネムは現在4つの国内取引所で取り扱われており、通貨としての知名度も高い点を考慮すれば、今後もさらに増えていく可能性があるでしょう。
- Coincheck
- DMM Bitcoin
- Zaif
- GMOコイン
特に、全体的な取引量の多いbitbankやbitFlyerには注目するべきであり、もちろん海外取引所の動向についても欠かさずチェックするのがおすすめです。
シンボルのエアドロップがあるため
エアドロップとは、仮想通貨を無料配布して認知度と流通量の向上を図るキャンペーンであり、他の投資商品には見られない魅力ともいえるでしょう。
そして、2021年のアップデートに伴い、バイナンスやGMOコインといった取引所、または投資家同士のコミュニティーで「シンボル」のエアドロップが実施されたことをきっかけに、ネムの価格にも好影響を及ぼしました。
また、今後においても同様のキャンペーンが開催される可能性があり、そのたびに高騰のチャンスが期待できます。
mijinを実装することで取引が円滑になるため
ネムの価格高騰要因としては、日本企業のテックビューロ社と提携してローンチした、「mijin」というプロジェクトも押さえておかなければなりません。
mijinは専門性の高い知識を持っていなくても、ブロックチェーン関連の技術開発が行えるオープンプラットフォームであり、2015年のスタート時点で既に4,000人ものボランティアユーザーを獲得しました。
具体的には、IoTデバイス同士を接続し、製品や所有者情報をトレーシングしつつ、ログインなどのアクション制御も容易に行えるため、参加企業はより円滑な取引が行えるでしょう。
そして、プラットフォーム内のトークンは当然すべてネムであることから、需要が拡大するほどに価格高騰へ結びつく循環が生まれています。
アラブ首長国連邦やマレーシア政府と連携するため
運営企業であるネム財団は国家機関ともパートナーシップを結んでおり、ネムの取引量を大規模なスケールで安定させ得る環境を整えています。
たとえば、世界的にも膨大なリソースを保有するアラブ首長国連邦とは、ブロックチェーン技術の顧問役として密接に携わり、同国の政府システムの全面デジタル化に向けた重要なポジションに就いているのです。
さらに、オフショア開発などに力を入れているマレーシアでは、日々拡大し続けるブロックチェーン市場に対応するべく、IT人材の選定をネム財団に委託していることから、両国の目的遂行度合いはそのままネムの価格高騰に好影響を与えるでしょう。
そして、近年エルサルバドルがビットコインを法定通貨に認定した事例を考慮すれば、国家単位でさらにネムが普及する可能性を秘めています。
ネムが1,000円になる日はくる?
低価格を推移するアルトコインは、1通貨あたり1,000円が大きな節目として意識されやすい傾向ですが、ネムにおける向こう数年の価格予想は比較的弱気な印象となっています。
・cryptopolitan
2025年時点で100~120円程度
・tradingbeasts
2024年時点で400円程度
以上の通り、2022年1月現在の10円から数十倍の価格高騰が見込まれている一方、大台の1,000円には遠く及ばない水準です。
しかしながら、CryptoandFireという海外ベンダーサイトは、2030年付近に400〜900円という予測を立てているため、長期保有の優位性は依然として高いといえるでしょう
ネムの価格上昇が阻害される要因
ここからは、ネムの将来的な価格上昇を妨げる要因をチェックしていきましょう。
- 取り扱っている取引所の少なさ
- ハッキング事件によるマイナスイメージ
いずれも重要なポイントであるため、ぜひ参考にしてください。
取り扱っている取引所が少ないこと
ネムを取り扱っている取引所は、2022年現在比較的少ない傾向であり、ビットコインなどの主要通貨よりも取引量が増加しにくい状況です。
実際のところ、知名度と利便性が高い一方で、価格と発行数量を乗じた時価総額ランキングは80位付近と低水準、取引高に関しても50億円程度に収まっています。
しかし、裏を返せば価格高騰要因となる取引所の上場余地を十分に残している、という見方もできるため、将来的なポテンシャル自体を疑う材料とはならないでしょう。
したがって、投資家は差し当たり流動性が低いことに起因する過剰なボラティリティに警戒しつつ、長期保有のスタンスで臨むのがおすすめです。
ハッキング事件のマイナスイメージがあること
ネム財団にとってはまさに不幸と言わざるを得ませんが、Coincheckで発生したハッキング事件はネムに対する強いネガティブイメージの原因となっており、当時200円以上を推移していたレートも大暴落を見せました。
もちろん、ネムのブロックチェーンセキュリティーが脆弱というわけではないため、市場のファンダメンタルが完全にポジティブとなるのを待つ他ないでしょう。
むしろ、完全にネガティブイメージを払拭し得るようなインパクトの強いプロジェクトがローンチされた際は、これまでの抑制圧力が強い分、大きな価格変動となる期待も持てます。
ネムの価格推移についての投資家の予想
次は、ネムの価格を予想している投資家の見解についても確認しておきましょう。
- CoinSwitchによる予想のポイント
- Wallet Investorによる予想のポイント
もちろん絶対に的中する確証はありませんが、ひとつの材料として参考にしてみてください。
CoinSwitchによる予想のポイント
インドの個人投資家向けプラットフォームであるCoinSwitchでは、プロジェクトの拡大に伴い、2023年中に120〜130円まで到達すると予測しています。
現状の期待値や開発進捗、そして過去の価格推移を考慮すれば決して不可能な水準ではなく、ある程度現実的な情報といえるでしょう。
先ほど触れた通り、国家単位のパートナーシップやシンボルのリリースなど材料には事欠かないため、こまめに進捗をチェックしてください。
Wallet Investorによる予想のポイント
米大手情報ベンダーのWallet Investorは、2026年までに140〜150円まで高騰する予測を立てており、こちらも現実的な予想だといえるでしょう。
2022年現在のレートからは約15倍にあたる価格となりますが、ハッキングによるネガティブイメージが払拭されれば、さらに早い段階で到達する可能性もあります。
一方、上位互換にあたるシンボルへ資金が移行するケースも考えられるため、あくまでも1つのパターンとして捉えておいてください。
2017年から2021年のネムの価格推移と背景
年度 | 安値 | 高値 |
---|---|---|
2017年 | 1月:0.4円 | 12月:119.1円 |
2018年 | 12月:7.4円 | 1月:211円 |
2019年 | 12月:3.5円 | 5月:10.8円 |
2020年 | 3月:3.6円 | 12月:31.2円 |
2021年 | 6月:11.7円 | 3月:84.9円 |
2017年から2021年のネムの価格推移を振り返る
ネムの価格変動推移を振り返る上では、暗号資産市場の人気が高まりだした2017年からチェックしたほうが良いでしょう。
1月時点では0.4円程度を推移していたところ、ビットコインの認知度上昇やNFTの水面下でのブーム加速といったイベントが重なり、12月の段階では100円台に到達しました。
200倍を超える価格変動が発生したことになるため、1,000通貨でもストックしていた投資家は歓喜の声を上げたでしょう。
さらに、2018年に突入してもその勢いは続き、1月初旬には200円まで価格を伸ばしましたが、同年1月22日のネム流出事件を皮切りに大暴落が巻き起こり、わずか2ヵ月足らずで10分の1にまで落ち込みました。
その後、ネム相場は2019年に入ってからも10円台を推移していたところ、2020年のシンボルリリースで再度20円台を突破し、31円の高値をつけています。
そして、直近の2021年は3月時点で80円以上にまで高騰したものの、中国の規制強化をはじめとする暗号資産(仮想通貨)市場全体の失速により、11円付近に落ち着きました。
2022年1月現在も約10円となっていることから、ネムは次なる上昇のトリガーを待っている段階といえるでしょう。
ネムから生まれたシンボルとはどのようなものか
ネムのアップグレード版であるシンボルは、既存機能をさらに拡充させつつ、個人よりも企業の運用を想定したプラットフォームです。
セキュリティーの向上だけでなくトークン発行も容易となっており、市場では別種の通貨というより上位互換として認知されています。
取引所におけるティッカーシンボルはXYM(ジム)、2022年1月現在における時価総額ランキングはリリースから間もないながら215位と比較的好調であり、価格も17.3円と大量購入に適した水準といえるでしょう。
後述するハードフォークなどを経て、今後のプロジェクトの進捗にも大きな注目が集まっている通貨です。
暗号資産(仮想通貨)が抱えるスケーラビリティ問題とは?
高機能を搭載したシンボルは、これまで暗号資産(仮想通貨)市場が抱えていた「スケーラビリティ問題」のソリューションとしても期待が集まっています。
たとえば、従来の主要通貨であったビットコインやイーサリアムは、一般的な金融システムと比較すれば革新的である一方、拡大し続ける取引量に対してブロック生成などの処理能力が間に合わず、手数料高騰と取引遅延が発生していました。
そして、そういった事象はネムでも例外ではありませんでしたが、シンボルのようなハイスペックトークンにアップデートすることによって解決したのです。
キプロス実装とは?
シンボルに投資する上では、リリースから間もない時期に発生したハードフォーク「キプロス」も押さえておいたほうが良いでしょう。
ハードフォークとは仮想通貨を運営する団体の意見が割れた際に、ブロックチェーン上でも新たな枝分かれが生まれる現象を指しています。すなわち、ビットコインからビットコインキャッシュのような派生通貨が誕生するのです。
そして、シンボルを開発したNEMグループ内で、「ネム本来のコミュニティードリブンの運営も継続するべき」という声が高まった結果、当初のシンボルプラットフォームに個人向けの機能をブリッジ、あるいは追加する形でキプロスを実装するに至りました。
参考までに、一般的なハードフォークは敵対意識によって完全に別の存在として分離するケースも少なくありませんが、NEMグループはあくまでも内部的な友好関係を保った上で決議を行っています。
したがって、シンボルとキプロスは高い水準で技術的に連携しているトークンといえるでしょう。
ハーロックとは?
キプロスに続いてネムで発生した「ハーロック」というハードフォークは、本来1つの存在であったネムとシンボルを再度結びつける役割を持っています。
具体的に、ハーロックの実装によって、ネムはシンボルブロックチェーンのサブチェーンとして機能することになり、ユーザーの著作物が二次流通した際のロイヤルティー、そして追加支払いが行えるようになりました。
現時点でハーロックの基軸通貨はネムとなりますが、今後はシンボルへのスピーディーなスワップサービスもローンチするようです。
ネムから生まれたシンボルの3つの特徴
ここからは、シンボルが持つ以下3つの特徴を確認していきましょう。
- PoS+を採用している
- ネームスペースなしでモザイクが使える
- セキュリティー性能が高い
それぞれ詳しく解説します。
PoS+を採用し改良を施した
先ほど触れた通り、ネムのブロックチェーンにはPoWよりもフェアな環境が構築できるPoIが採用されていますが、シンボルはさらにPoSというコンセンサスアルゴリズムの概念を加えて、PoS+(プラス)として改良を施しました。
- PoI:実質的な貢献度によって報酬対象を決定
- PoS:トークンの保有量が多いノードを報酬対象に決定
そして、PoS+は両者の特徴を兼ね備えつつ、以下3つのポイントで重要度をスコアリングして報酬対象(演算処理の回答)を決定するロジックです。
- ノードスコア:ノードを運営しているか
- トランザクションスコア:取引によってどれだけ手数料を支払っているか
- ステークスコア:通貨をどれかで保有しているか
PoSではステークスコアしか加味されないために、資金力やコミュニティーの規模に依存する欠点があったところ、その他2つの要素を掛け合わせることで、よりスピーディーかつ公平に報酬を分配する仕組みが構築されています。
シンボルブロックチェーンの効率を下支えする革新的なアルゴリズムであることから、きちんと把握しておきましょう。
利便性が向上しネームスペースなしでモザイクが使える
モザイク機能自体はネムにも搭載されていましたが、シンボルはさらなるユーザビリティの向上を目指して、レンタルドメインであるネームスペース自体を撤廃しました。
そのため、プラットフォームにアクセスすれば誰でも容易に独自トークンの発行が可能となり、これまで以上の取引量増加が見込まれています。
強固なセキュリティー性能
シンボルブロックチェーンはネムに実装されている不正検知プロトコルに加えて、マルチレベルマルチシグという署名プロセスも搭載しています。
通常のマルチシグ(マルチ・シグネチャー)は1度署名すれば送金決済の手続きが完結しますが、マルチレベルマルチシグは最大3段階に署名を分けることで、より強固なセキュリティーを実現しました。
そのため、企業であれば一般社員から管理職、役員クラスへ階層を上げるといった対策が可能となり、誤送金はもちろん、不正な資金利用の撲滅にも活用できます。
2021年に公開されたネムのロードマップのポイント
NEMグループは2021年4月後半に以下のようなロードマップを公開しており、各分野で期待値の高いプロジェクトがそろっています。
分野 | 内容 |
---|---|
モザイク・マーケットプレイスなど | ・シンボルストレージセレクタサービス ・セキュリティー監査などのオープンソース化 ・シンボルブロックチェーンベースの分散型取引所ローンチ ・ビジュアルやオーディオベースのコレクタブル作成のサポート機能実装 |
ウォレット・SDK・エクスプローラー | ・マーケットプレイス機能を付帯したネムとシンボルのウォレット ・ブロックエクスプローラーのリファクタリング ・シンボルのZKPを拡張 ・デプロイ、管理といった機能を搭載したツールボックス |
ロールアップ・リフレッシュ・リサーチ | ・ライトなロールアップリサーチ ・ネムのブロックチェーンにAPI2.0の実装など |
現時点でロールアップ・リフレッシュ・リサーチの分野では非公開とされている内容も存在するため、今後の動向はよくチェックしておいた方が良いでしょう。
ネムを取り扱っている暗号資産(仮想通貨)取引所5選
ここからは、ネムを取り扱っている5つの取引所を解説します。
- Coincheck
- GMOコイン
- DMM Bitcoin
- bitFlyer
- Zaif
現在選定できていない方は、ぜひ参考にしてください。
Coincheck:注目度の高いアルトコインも購入可能

取扱銘柄数 | BTC、ETH、LSKなど17種類 |
---|---|
主な手数料 | ・販売所/取引所:0円 ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 不可 |
主な特徴 | ・高水準のアプリとウェブプラットフォーム ・国内最大規模の取引量 ・NFTマーケットプレイスも運営 |
Coincheckは国内最大手の暗号資産取引所であり、ネムだけでなくイーサリアムなどの主要通貨や、IOSTといった注目度の高いアルトコインも購入可能です。
また、過去のネム流出事件から特にセキュリティーの拡充に力を入れており、外部ツールの二段階認証システムや、ネットワークから隔絶されたコールドウォレットを導入しています。
昨今大きな需要を誇る、NFTマーケットプレイスも同じプラットフォーム内に設けられているため、より効率的な運用を目指す方はぜひ利用してみましょう。
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GMOコイン:レバレッジ取引や自動積立が特徴

取扱銘柄数 | LTC、ATOMなど15種類 |
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主な手数料 | ・販売所:0円 ・取引所:Maker :-0.01% Taker:0.05% ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
主な特徴 | ・GMOグループの安定性 ・不正利用を防止するログインアラート ・サイバー犯罪被害実績ゼロ |
大手インターネット企業が運営するGMOコインは、収益性を高めるレバレッジ取引や、通貨を預け入れるだけで利息が得られるレンディングサービスも提供しています。
取引ツールの操作性も高く、あらかじめ設定した条件に基づいて定期的に自動で買い増していく「自動積立」は、多忙な投資家に特におすすめといえるでしょう。
また、アプリにログインすると登録メールへ通知が入るため、投資の安全性に関してもきちんとカバーできます。
DMM Bitcoin:投資初心者のニーズを押さえている

取扱銘柄数 | XRP、XML、BTCなど19種類 |
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主な手数料 | ・取引手数料:無料(現物取引・レバレッジ取引共に) ・暗号資産の出金手数料:無料 ※BitMatch取引手数料を除く |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
主な特徴 | ・金融事業者としての豊富なノウハウ ・24時間問い合わせ可能のLINEサポート |
さまざまな金融事業を手掛けるDMMグループの傘下であり、投資初心者のニーズをピンポイントに押さえています。
特に24時間問い合わせ可能のLINEサポートがあり、夜間取引も行える仮想通貨市場にマッチしており、突発的なトラブルが発生しても迅速かつ的確に対応してもらえるでしょう。
レバレッジやレンディングサービスも利用できるため、メインツールとして長期的に活用していけるスペックです。
bitFlyer:独自発行のクレカ利用でビットコインが貯まる

取扱銘柄数 | MONA、LSK、ETHなど13種類 |
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主な手数料 | ・販売所:0円 ・取引所:Maker:0.01〜0.15% Taker:0.01〜0.15% ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
主な特徴 | ・ビットコイン取引量6年連続ナンバーワン(公式HPより) ・外部サイトのショッピングでビットコインがもらえる ・操作性の高いプラットフォーム |
主要国内取引所の一角に数えられるbitFlyerは、トップクラスのビットコイン取引量に加えて、特定サービスのショッピングでビットコインが還元されるサービスも魅力的です。
もちろん取引ツールの操作性も高く、ネム以外にMONAやLSKといったニッチな銘柄が購入できるメリットもあります。
また、独自発行のクレジットカードは普段使いでビットコインがたまるため、ぜひ検討してみてください。
\ビットコイン取引量6年連続No.1!/
Zaif:最大4倍のレバレッジ取引が可能

取扱銘柄数 | BTC、MONAなど6種類 |
---|---|
主な手数料 | ・販売所:0円 ・取引所:Maker:0% Taker:0.1% ・振込手数料:110円 |
レバレッジ取引 | 最大4倍 |
主な特徴 | ・Zaifトークンが購入できる ・最大4倍のレバレッジが利用可能 ・コイン積立休止中 |
Zaifは取り扱う通貨自体は少ないものの、カイカコインといった比較的マイナーな銘柄が取引できます。
そして、最大4倍のレバレッジは国内取引所の中では水準が高く、少額資金でネムを運用したい方には大変おすすめです。
一方、コイン積立サービスは現在休止中であるため、再開を見逃さないように定期的に公式のアナウンスをチェックしましょう。
シンボルを取り扱っている国内の暗号資産(仮想通貨)取引所4選
ここからは、シンボルを扱っている取引所を解説します。
- GMOコイン
- bitbank
- Zaif
- サクラエクスチェンジビットコイン
それぞれの特徴を押さえて、効率的に運用しましょう。
GMOコイン:自動積立が利用できる点がおすすめ

GMOコインは2021年12月からシンボルの取り扱いをスタートしており、同じプラットフォームでネムとの並行運用が行えます。
ただし、シンボルが上場しているのは投資家間でやりとりを行う「取引所」のみであるため、運営から直接通貨を購入する「販売所」と異なり、希望の価格で購入できないリスクは想定しておいた方が良いでしょう。
しかしながら、過去にはエアドロップを開催した実績もあり、自動積立が利用できる点も考慮すれば、最もおすすめの取引所の1つといえます。
bitbank:レンディングサービスの年利3%が魅力

取扱銘柄数 | LTC、MONA、XRPなど11種類 |
---|---|
主な手数料 | ・販売所:0円 ・取引所:Maker:-0.02% Taker:0.12% ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 不可 |
主な特徴 | ・暗号資産総取引量国内ナンバーワン(公式HPより) ・メイカー手数料が付与される ・レンディングサービスの利率が高水準 |
bitbankは仮想通貨の総取引量国内ナンバーワンを誇っており、プラットフォーム全体の流動性が高いため、取引所で狙った価格のポジションが持ちやすいメリットがあります。
また、シンボルを上場している希少性もさることながら、取引ツールの利便性には特に注目するべきであり、分かりやすい発注パネルやマーケットニュースの表示機能は初心者にもおすすめです。
さらに、レンディングサービスの年利も3%と高水準であるため、通常の売買にプラスアルファの収益を得たい方は、積極的に利用を検討しましょう。
Zaif:専門性の高い運用を目指している方におすすめ

GMOコインと同じく、Zaifもネムとシンボルの両方が取引できるプラットフォームです。
チャート画面は見やすく、フィスココインやカウンターパーティーといったICOトークンも取引できるため、より専門性の高い運用を目指している場合は特におすすめといえます。
ただし、主要どころに比べると比較的アクティブユーザーが少ない印象があることから、取引所を利用する際はあらかじめ注意しましょう。
サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC):専門家に運用を委託できる
取扱銘柄数 | XEM、ADA、ETCなど10種類 |
---|---|
主な手数料 | ・購入または決済代金の5.5% ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 不可 |
主な特徴 | ・取引所との取り次ぎサービスを実施 ・専門家に運用を委託できる |
SEBCは大阪に本社を置く暗号資産取引の取次事業者であり、国内の中から独自基準でピックアップした取引所で分散投資を代行してくれます。
銘柄数自体は比較的少ない一方、ネムとシンボルの両方を扱っており、専門家のサポートを受けながら低リスクなポートフォリオの提案も受けられるでしょう。
ただし、自身の裁量で取引することは一切できないため、中・上級者よりも初心者向けのサービスといえます。
シンボルを取り扱っている海外の暗号資産(仮想通貨)取引所3選
ここからは、シンボルが購入できる海外取引所を3社解説します。
- Gate.io
- KuCoin
- Bybit
豊富な銘柄数とダイナミックなレバレッジが利用できるため、国内とあわせてきちんと押させておきましょう。
Gate.io

取扱銘柄数 | 約900種類 |
---|---|
主な手数料 | ・販売所/取引所:0.2% ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 不可 |
主な特徴 | ・900種類以上の取り扱い銘柄 ・コールドウォレットでセキュリティーも万全 ・簡便な口座開設手順 |
Gate.ioは2013年に運営を開始した中国の暗号資産(仮想通貨)取引所であり、900種類以上の豊富な銘柄数に加えて、セキュリティー水準が高い点も魅力といえるでしょう。
また、本人確認不要ですぐに口座が開設できるため、シンボルの投資をいち早く始めたい方には特におすすめです。
一方、中国本土では暗号資産(仮想通貨)取引自体の厳格な規制が行われていることから、Gate.ioが突然閉鎖となる可能性もゼロではありません。
また、公式サイトはすべて外国語で表記されているので、それらを踏まえて利用を検討してください。
KuCoin

取扱銘柄数 | 約450種類 |
---|---|
主な手数料 | ・販売所/取引所:0.1% ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 最大20倍 |
主な特徴 | ・独自トークンのKCSで特典が利用できる ・ステーキングが行える ・アプリの操作性が高い |
KuCoin最大の魅力といえば、独自トークンのKCSを保有することで手数料がディスカウントされる特典でしょう。
ベースコストの段階でそこまで高いわけではないため、さらに利便性を高めるポイントといえます。
さらに、プラットフォームは一部日本語対応、ネムを含む取扱銘柄数も400種類以上と豊富であることから、よりダイナミックな投資を行いたい場合は最適な1社です。
特に20倍ものレバレッジと、売買を行わずに利益が得られるステーキングは、運用効率化に役立つサービスとして人気があります。
Bybit

取扱銘柄数 | 約100種類 |
---|---|
主な手数料 | ・販売所:0円 ・取引所:Maker:-0.025% Taker:0.075% ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 最大100倍 |
主な特徴 | ・業界最高水準の100倍レバレッジ ・ハイリスクハイリターンの二重資産マイニング ・ハッキング被害における損失補填誓約 |
仮想通貨のレバレッジ取引といえば、Bybitは外せない存在です。数万円程度でも十分な通貨量が保有できるだけでなく、約100種類の銘柄に資金を分散すれば、価格変動リスクも抑えられるでしょう。
そして、万が一シンボルの運用中にハッキング被害を受けたとしても、運営側で損失分を補填する旨の誓約も明記されているため、Bybitはダイナミックな条件と安全性の両方を備えた海外取引所といえます。
シンボルの上場があるかもしれない取引所3選
実際に購入できる取引所を確認したところで、次は上場の可能性がある以下3社を見ていきましょう。
- バイナンス
- フォビジャパン
- bitFlyer
シンボル自体の価格変動にも深く関わるため、ぜひ参考にしてください。
バイナンス

取扱銘柄数 | 約400種類 |
---|---|
主な手数料 | ・販売所/取引所:0.015~0.1% ・振込手数料:0円 |
レバレッジ取引 | 最大20倍 |
主な特徴 | ・独自トークンのBNBで手数料が安くなる ・売買以外にもサービスが豊富 ・世界最大の取引規模 |
バイナンスは世界最大規模の取引量を誇る海外取引所であり、400種類以上の銘柄をステーキングやローンチプールといった多彩な手法で運用できます。
当然アクティブユーザー数に関してもトップクラスの水準であるため、いずれシンボルを扱い始める可能性は高いといえるでしょう。
そして、独自トークンのBNBは保有量に応じて手数料がディスカウントされますが、単純に投資対象としても有望な通貨です。
フォビジャパン

取扱銘柄数 | XRP、ETHなど10種類 |
---|---|
主な手数料 | ・販売所取引:0円 ・取引所取引:Maker:0.008%〜 Taker :0.024%〜 ・振込手数料:330円〜 |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
主な特徴 | ・世界規模で金融事業を展開 ・フォビトークンで手数料が安価になる ・世界最高水準のセキュリティー |
フォビジャパンはワールドワイドの金融事業を手掛けるHuobiの日本法人であり、グループ全体として世界最高水準のセキュリティーという評価を獲得した実績を持っています。
また、独自トークンによる手数料のディスカウントに加えて、レバレッジ取引も提供しているため、ユーザーが求めるポイントを満遍なくカバーしたプラットフォームといえるでしょう。
取り扱い銘柄自体は少ない印象ですが、取引所の知名度を考慮すれば将来的にシンボルを扱い始める可能性はあります。
bitFlyer

ネムを扱うbitFlyerは、取引量の規模やアクティブユーザー数を考慮しても、シンボルを上場する可能性が高く、万が一実現した際の市場に与えるインパクトも大きいでしょう。
また、クレジットカード事業などの他社にはないサービスを積極的に行うスタンスも、期待できる理由のひとつです。
いつでも取引できるように、あらかじめ口座を開設しておくのもおすすめといえます。
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暗号資産(仮想通貨)取引所の選び方のポイント
ここからは、実際に取引所を選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。
- セキュリティー対策が十分かどうか
- 操作性の良いスマホアプリか
- 取引量が多く流動性が高いかどうか
- 各種手数料が安いかどうか
現在悩んでいる初心者は、ぜひ参考にしてください。
セキュリティー対策が十分かどうか
セキュリティー性は取引所を選ぶ上で最も押さえるべきポイントのひとつであり、できる限り複数の対策を講じているところがおすすめです。
具体的には、ハッキングに対して大きな効果を発揮するコールドウォレットや、本人以外のアクセスを防ぐ二段階認証、そしてログインアラート機能も効果的といえるでしょう。
また、万が一被害にあってしまった後の損失補填があるかどうかも重要であるため、あらかじめ誓約を結んでいるか、信託保全を基本としている国内取引所をメインに利用してみてください。
操作性の良いスマホアプリか
暗号資産(仮想通貨)投資では、取引所が提供するツールが必要不可欠であり、スピーディーな運用に役立つスマホアプリの操作性はあらかじめ入念に確認しておいたほうが良いでしょう。
特に、発注パネルが分かりにくいと誤発注によって多額の損失を抱える可能性があり、マーケットニュースがチェックできなければ、外部の情報ベンダーサイトにアクセスする手間が発生します。
また、1画面に必要な機能が集約されていない場合は、ちょっとした操作を行うだけでも余分な時間がかかるため、最大限コンパクトに収まっているアプリがおすすめでです。
一方、初心者は実際に使わなければ使用感が分からないケースもあることから、最初は1,000円程度の少額で試してみるのが良いでしょう。
取引量が多く流動性が高いかどうか
流動性とは、特定のプラットフォーム、あるいは相場における取引量の多さを指しています。マイナー過ぎる取引所は流動性が低く、いざ注文を出しても希望の価格でポジションが持てないリスクがあります。取引量はアクティブユーザーの数が大きく影響します。
したがって、選定する際はできる限り知名度と人気が高く、口座開設者数が多いところに絞るのがおすすめであり、取引量が高水準であればなお優位性を持って運用できるでしょう。
一方、運営から直接購入する販売所しか利用しない方はそこまで気にする必要はないため、自身の方針にあわせて判断してみてください。
各種手数料が安いかどうか
仮想通貨取引所では、主に以下のような手数料を徴収しており、コストを抑えるには当然できる限り安いところを選ぶ必要があります。
- スプレッド:売値と買値の価格差であり、取引所によって異なる
- 入出金手数料:銀行振込やカード入金などの方法で変動する
- 送金手数料:別の取引所やウォレットへ移行する際の手数料
- 口座維持手数料:特定期間取引がない場合に発生する
ただし、表面上は入出金手数料などが安く設定されていても、スプレッドが割高となっているケースも多いため、1つの項目だけ見るのではなく、必ずトータルバランスをチェックしましょう。
また、他の取引所への送金に関しては一切利用しないというケースもあることから、自身が頻繁に行う手続きを中心に検討するのもおすすめです。
初めてでも安心!ネムの購入手順
取引所の選定ポイントが把握できたところで、次は具体的なネムの購入手順を解説します。
- ステップ①必要な書類を用意する
- ステップ②口座を開設する
- ステップ③ウォレットを準備する
- ステップ④日本円を口座に入金する
- ステップ⑤ネムを購入する
各ステップに分けて、詳しく見ていきましょう。
ステップ①口座開設に必要な書類を用意する
暗号資産(仮想通貨)取引所の公式サイトにアクセスする前に、口座開設に必要となる以下の書類を準備しておきましょう。
- 顔写真付きの身分証明書:免許証、パスポート、マイナンバーカードなど
- 住所確認書類:住民票、公共料金の領収書など(取引所によって不要)
住所確認書類を求める取引所は比較的少数派ですが、身分証明書に関してはほぼ確実に提出しなければなりません。
ただし、引っ越し後に新住所を裏面にしか記載していない場合は、システムのAIに受け付けてもらえないケースがあるため、現況と書面の情報が一致しているかどうかをきちんと確認しましょう。
もし、すぐに更新できない方は、サポートに連絡してファイルのアップロードではなく、直接送付による手続きを依頼してみてください。
ステップ②情報を登録して口座を開設する
書類が準備できたら、公式サイトのトップ画面に表示されている「口座開設」に進み、以下の情報を入力してフォームを送信しましょう。
- 氏名・住所
- メールアドレス・電話番号などの連絡先
- 現在の資産状況とこれまでの投資経験
- 国籍や居住地
- 取引所の規約同意
そして、登録したメールアドレス宛に送付される認証URLから自身のマイページにアクセスし、本人確認手続きを行います。
このとき、取引所によってはいったんハガキの郵送を待つケースもあることから、案内に従って適宜対応しましょう。
ステップ③ウォレットを準備する
仮想通貨取引所の口座を開設すると自動的にウォレットも作成されますが、分散型取引所などを利用する上では、MetaMaskなどの外部オンラインウォレットを用意する必要があります。
具体的な手順としては、メールアドレスと任意のパスワードを設定後に、シークレットリカバリーフレーズ(マスターキー)を入力するのみであるため、そこまで手間はかからないでしょう。
ただし、自身が取り扱う暗号資産(仮想通貨)のネットワークに対応していなければ、送金時にロストしてしまうリスクもあります。
そのため、ウォレットを選定する際は、IOSTやイーサリアムといったブロックチェーンの種類についてもきちんとチェックしてください。
ステップ④日本円を口座に入金する
本人確認を終えてアカウントの機能がすべてアクティブになった後は、自身の口座に購入資金を入金します。
主な方法は以下の通りですが、海外取引所は外貨にしか対応していないケースも多いため、いったん国内取引所でイーサリアムなどを購入してから海外取引所口座へ送金しましょう。
- 銀行振込:通常振込か即日反映のクイック入金の2種類
- クレジットカード:原則即日反映だが国際ブランドの制限に注意が必要
- オンラインウォレット:bitwalletやブロックチェーンウォレットから送金
- 他の取引所からの送金:異なる取引所のウォレット間で通貨を移行
これらの中では銀行振込が最もスタンダードですが、セキュリティーの問題でコンビニATMからの入金は1週間程度資金が出金できない、という規約が設けられている場合もあります。
もちろん、海外取引所への送金も行えないことから、必ず事前に確認しておきましょう。
ステップ⑤ネムを購入する
口座に資金が反映されたら、さっそく取引所のツールを使ってネムを購入していきましょう。
主な方法は次の2通りですが、初心者は確実性の高い販売所がおすすめです。
- 取引所:ユーザー同士の注文をマッチングさせる方式
- 販売所:取引所から直接購入する方式
一方、投資の経験がなく、どんなタイミングで取引するべきか分からない、という方は数百円程度を毎日少しずつ買い増していくと良いでしょう。
購入価格を分散させることで価格変動リスクを抑えられるため、ぜひ参考にしてください。
ネム取引所ランキング3選
本記事ではネムを取り扱っている取引所に触れてきましたが、ここではその中でも特におすすめをランキング形式で見ていきましょう。
- bitFlyer
- DMM Bitcoin
- Coincheck
各社のメリット・デメリットを把握して、自身にマッチする取引所を選んでみてください。
第1位: bitFlyer

1位としておすすめするのは、取引量、知名度、流動性ともに高水準のbitFlyerです。現状はネムしか取引できないものの、将来的にシンボルが上場する可能性が高く、ビットコインなどに投資する上でも最適なプラットフォームといえます。
また、国内のメガバンクとも業務提携を結んでいるため、今後のサービス拡充についても期待が持てるでしょう。
bitFlyerのメリット・デメリット
bitFlyerはクレジットカードやECサイトと連携したビットコインの還元、そしてTポイントの交換機能といったサービスが豊富なメリットがあります。
また、初心者でも扱いやすい多機能ツールも魅力的な半面、アプリの動作が重いケースがあり、振込入金の手数料が比較的高い点もデメリットです。
そして、サポートの電話窓口が平日9:30~17:30しか対応していないため、不明点が発生した際はなるべく混み合っていない午前中に問い合わせましょう。
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第2位: DMM Bitcoin

DMM Bitcoinもネムの投資には大変おすすめの取引所であり、大手が運営する安心感と高いセキュリティー性は他社にはない魅力といえます。
また、販売所方式にオークションの要素を組み合わせたBitMatchは、取引手数料が削減できる革新的なサービスとなっており、手間なく低コストで資産を運用したい方には特に重宝するでしょう。
さらに、パソコンとスマホの両モードで高機能ツールが利用できるため、シーンを選ばず専門的な取引が可能です。
DMM Bitcoinのメリット・デメリット
先ほど触れたBitMatchは、コストを抑えて最大限に利益が残せる大きなメリットです。
また、24時間のLINEサポートや、多彩なカスタマイズが行える取引ツールも利便性が高く、ある程度操作に慣れればストレスフリーで快適に運用できるでしょう。
一方、取引所方式が存在せず、販売所のスプレッドも割高なデメリットがあるため、bitFlyerや後ほど解説するCoincheckと併用しながらカバーしてください。
第3位: Coincheck

ネムを取引する際は、国内最大手のCoincheckも活用するのがおすすめです。
流出事件を経てからのセキュリティーは業界でも最高水準となっており、専用プラットフォームは初心者にも分かりやすく仕上がっています。
また、同じくブロックチェーンに端を発するNFTも取り扱っているため、Coincheckの口座を開設しておけば、幅広い投資が行えるでしょう。
Coincheckのメリット・デメリット
業界最大規模の取引量を誇ることから、取引所における注文がマッチングされやすく、さまざまな企業と業務提携している点も今後のサービス拡大が期待できる魅力といえます。
そして、国内最多となる17種類の銘柄が取引できるメリットもある一方、レバレッジ取引を提供していないため、基本的に現物しか購入できません。
また、販売所方式では比較的スプレッドが広く設定されているデメリットにも注意してください。
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ネムの将来性を理解し適切なタイミングで購入しましょう
本記事では、多彩な機能を搭載したネムの特徴やこれまでの価格推移、そしてアップデート版のシンボルについても解説してきました。
ネムは独自の不正検知システムによって高いセキュリティーを備えており、企業の業務効率化においても有用です。
そして、さらにスペックが向上したシンボルは今後も期待値の高いプロジェクトが数多く予定されているため、現在興味を持っている方は本記事のおすすめ取引所を参考に、さっそく口座開設を進めましょう。
ネムについてよくある質問
シンボルとはどのような暗号資産(仮想通貨)ですか?
シンボルとは、スケーラビリティ問題のソリューションとして開発された、ネムのアップデートトークンです。よりスピーディーな取引処理速度や、手軽なモザイク機能などを保有しています。
ネムの将来性について不安はないですか?
情報ベンダーサイトによっては、今後数年程度で数百円にまで高騰する予測を立てており、過去の推移を見ても決して不可能な水準ではありません。
ただし、ネム流出事件のネガティブイメージが今もなお尾を引いているため、市場センチメントを好転させるようなプロジェクトが鍵といえるでしょう。
ネムの発行枚数の上限はどれくらいですか?
ネムのプログラムされた発行上限は89億9,999万9,999枚であり、既に上限に到達しています。したがって、今後市場に流通する絶対数が増加することはなく、資産価値が薄まるリスクもありません。
ネムのおすすめの買い時はいつですか?
価格高騰が発生し得るタイミングこそネムの買い時であり、新たな取引所への新規上場やシンボルブロックチェーンの普及、そしてmijinの需要拡大が挙げられます。
ただし、2022年1月現在は10円程度の低価格を推移しているため、今のうちから少しずつストックしておくのもおすすめです。
ネムの過去最高値はいくらですか?
ネムの最高値は2018年の211円です。当時は暗号資産(仮想通貨)全体が高騰しており、資金が流入しやすい状況でした。しかしながら、その後間もなくネム流出事件によって20円台まで暴落し、シンボルがリリースされるまでは10円台に収まっています。
ネムやシンボルの最新ニュースはどのようなものですか?
cryptomallにおけるシンボルの決済通貨導入や、bitbank、GMOコインでの取り扱い開始が主なトピックスです。また、Fantom Foundationとのパートナーシップ締結で、本格的にDeFiへ参入したことも市場の注目を集めました。
ビットコインとネムの違いはどんな点ですか?
ビットコインはブロックチェーンの起源ともなった最初の仮想通貨であり、運営者が存在しない非中央集権管理によって稼働しています。
対してネムはネムグループという団体が運営しており、数百万円を推移するビットコインとは比較にならないほどに低価格です。
また、ネムのコンセンサスアルゴリズムはPoI、ビットコインは比較的原始的なPoWが採用されていることから、ブロックチェーンの仕組み自体も異なっています。
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