IPO株の購入方法を初心者向けに解説
(画像=PIXTA)

高確率で利益が見込めるとあって、投資家たちに注目されるIPO投資です。IPO投資に興味があるけれど、どうやったら当選するのか、本当に儲かるのか知りたい方に向け、IPOの購入方法や当選確率を高める方法、注意点を解説します。さらにIPO株を取り扱っている証券会社10選と、IPO投資におすすめの証券会社ベスト3もご紹介します。

目次

  1. IPO投資とは
  2. IPO株の購入方法は?
  3. IPOの抽選方式は3種類
  4. IPO株の抽選結果がきたら?
  5. IPO株を購入できる証券会社10選
  6. IPO投資3つのメリット
  7. IPO投資でよくある3つの失敗例
  8. IPO株に当選しやすくするポイントは?
  9. IPO投資の銘柄選びの3つの注意点
  10. IPO投資を始める前に確認しておきたい注意点
  11. IPO株が株式上場するまでの流れ
  12. IPO投資ができるおすすめ証券会社ランキング
  13. IPO投資をはじめるために必要な準備や行程
  14. IPO投資は新規上場会社の株を抽選で手に入れること
  15. IPO株に関してよくあるQ&A

IPO投資とは

IPOとは「Initial Public Offering」とは、日本語で「新規公開株」「新規上場株式」のことを指し、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、売買できるようにすることです。

投資家は「公募価格」でIPO株を購入します。公募価格は、下記のいずれかの方法で決定されます。

公募価格の決定方法

  • ブックビルディング方式:IPO株を発行するときに仮の値段を提示しその値段ならどのくらいの投資家が買うのか、という ニーズを調べて、それに基づいて価格を決める方法
  • 入札方式:一定期間内に投資家が希望価格を入札し、その結果に基づいて価格を決める方法

決定した公募価格で事前に株式を購入し、上場後に初値(はつね)で売却し利益を出すという投資方法がIPO投資です。初値とは、株式の新規公開(IPO)で初めて付いた株価のことであり、上場後すぐに初値で売却することを「初値売り」といいます。

なお、公募価格でIPOを購入するには抽選に当選しなければなりません。

IPO株の購入方法は?

IPOを購入するにはどうすればいいのか、最初は戸惑う方もいるでしょう。 IPOの購入は下記の6ステップで進めましょう。

IPOの購入の6ステップ

  1. IPO株を取り扱う証券会社で口座を開設する
  2. 上場までのスケジュールをチェックする
  3. 目論見書を確認する
  4. ブックビルディングに申込む
  5. 当選したらIPO株購入の意思表示をする
  6. IPO株が上場したら売買を開始する

ひとつずつ解説します。

IPO株を取り扱う証券会社で口座を開設する

まずはIPO株を取り扱う証券会社で口座を開設します。証券会社を選ぶときは希望のIPO株を取り扱っているかどうか、確認が必要です。

格証券会社のWebサイトでは取扱いがあるIPO銘柄を公表しているのでチェックしましょう。 例えばSBI証券であれば「新規上場株式」に、マネックス証券であれば「取扱銘柄一覧」内のIPO・POの「新規公開株式 銘柄一覧」に掲載されています。

証券会社を決めたら株の購入に必要なお金を事前に準備しておきましょう。抽選前なのか、当選前なのか、入金の期限は、証券会社によって違うので気をつけてください。

上場までのスケジュールをチェック

口座開設が済んだらIPOスケジュールを確認しましょう。

IPOスケジュール

  1. 申込期間
  2. 仮条件決定日
  3. ブックビルディング申込期間
  4. 公募価格決定日
  5. 抽選日
  6. 当選発表日
  7. 購入期間
  8. 上場日

IPO株の需要状況を見ながら、公募価格を決定するブックビルディングの期間は、5日~2週間程度で、購入期間は1週間程度となるのが一般的です。

とはいえ、IPOスケジュールは証券会社や銘柄によって異なるので、取り扱いがある証券会社のWebサイトをチェックするようにしましょう。

目論見書を確認

投資を始める前にもうひとつ重要なのが、目論見書を確認することです。目論見書とは、企業の実績や業績・証券内容などが書かれた情報開示文書を指します。その企業の株式に投資するかどうかを決める重要な情報となるので必ず確認するようにしましょう。

しかし、目論見書の中身は非常に細かく、すぐに全てを理解するのは難しいかもしれません。そこで慣れるまでは下記の5つを必ず確認してください。

目論見書で必ず確認すべき5つの項目

  • 企業の業種
  • 公開株と売出株の比率
  • 業績や財務内容
  • 今後の戦略
  • 大株主

まず、投資で利益を出せるかどうかは、企業の成長によっても左右されます。業種、業績や戦略をしっかりと確認しておきましょう。

また、「公開株」と「売出株」の比率をチェックすることも重要です。公募株は新しく発行する株式、売出株は、既上場企業によってすでに発行された株式のことをさします。

売出し株の比率が公募株より高くなると公募割れする可能性が高くなるといわれます。もともとの株主が株を手放しているということであり、価格向上が見込めない可能性があるからです。

また、大株主の投資スタイルにも着目しましょう。ハイリターンを狙うアグレッシブな投資を行うベンチャーキャピタルが大株主の場合、上場のタイミングで持ち株を売却されてしまうと供給が増え株価が下がる可能性があります。

ただし、ロックアップが設定されていれば状況は幾分安定しているといえます。

ロックアップとは、株を大量に保有している経営者やベンチャーキャピタルなどの大株主を対象に、一定株価になるまで、株式を売却することを禁止する制限のことです。

このように目論見書には投資を行う上で重要な情報が詰まっているので必ず目を通すようにしましょう。

ブックビルディングへの申込み

購入したいIPO株が決まったらいよいよ申し込みに移ります。

仮条件としてIPO銘柄の下限価格と上限価格が発表されるので、その間から希望購入価格と希望する株数を決めて申請しましょう。申請自体はとても簡単ですが、いくつか注意点があります。

申し込みの注意点

  • 申込期間中に申し込む
    ブックビルディングは短期間で行われる事が多いので、しっかりとスケジュールを確認して必ず期間内に申し込みましょう。
  • 仮条件の上限で申し込む
    申し込みは、仮条件の範囲内なら自由に価格を設定することが可能です。しかし、購入希望者の申込内容を基に決定する公募価格より低い価格で申し込んでいた場合、抽選に参加できなくなってしまいます。
    そのため、確実に抽選に参加できるよう上限価格で申し込むのがオススメです。
  • 預かり資金の有無を確認する
    ブックビルディングに申し込む際、申込内容に応じた預かり資金が必要になる場合があります。これは証券会社によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

IPO株購入の意思表示

以上のステップを踏み抽選に申し込んだ結果、見事当選したとします。その際に必要となるのが購入の意思表示です。

当選の連絡が来たら必ず購入、もしくは辞退いずれかの選択をしましょう。倍率の高い抽選でせっかく当選しても、万が一意思表示を忘れてしまった場合は当選無効となってしまうので注意してください。

ちなみに、補欠当選の場合も購入の意思表示は求められます。ここで購入の意思表示をしておくと、当選者の中から辞退する投資家が出た際繰り上げ当選となります。

IPO株が上場し売買開始

最後にいよいよ保有したIPO株の売買です。売り注文は上場日当日の朝に出します。なぜなら、それ以前には売り注文を出せないことがほとんどだからです。

多くのIPO株は公募価格より初値が上回るので上場日に売却する投資家がほとんどですが、売却せず保有しておくことも可能です。

上場日以降も株価がさらに上がる可能性はありますし、逆に銘柄によっては公募価格を割ることもあります。売却するタイミングは自身で見極めましょう。

IPOの抽選方式は3種類

IPO株を購入するには抽選に当選する必要がありますが、証券会社によって採用している抽選方式は違います。

抽選方式は以下の3つです。

抽選方式

  • 完全平等抽選
  • 優遇抽選
  • 店頭配分

抽選方式によって当選確率がかなり変わってきますので、証券会社が採用している抽選方法をよく確認してみましょう。

完全平等抽選

完全平等抽選とは、資金額に関係なく応募したすべての投資家が平等の確率で抽選される方法です。

応募した投資家には1人1票の抽選権が与えられます。これは希望購入株数によって増減することがないので、言葉の通り全対象者が同じ条件のもと平等に抽選されることになります。

完全平等抽選は、資金額の少ない個人の投資家でも資産額の大きい投資家と同じく平等に当選のチャンスが付与されるので、少ない資金の中でIPO投資をしたいという方におすすめの抽選方法となっています。抽選結果は完全に運任せというわけです。

完全平等抽選を採用している証券会社

投資資産や取引実績の少ない人にオススメの完全平等抽選を採用している証券会社をいくつかご紹介します。

完全平等抽選を採用している証券会社

  • マネックス証券
  • 野村證券
  • SMBC日興証券
  • 大和証券
  • 松井証券
  • 岡三オンライン

これらの証券会社ではそれぞれ完全平等抽選を行っていますが、その割合は証券会社によって異なります

全抽選に完全平等抽選を採用しているのは、2022年1月現在でマネックス証券のみです。採用している抽選方法の割合については、それぞれの公式サイトで最新情報を確認してみましょう。

IPO投資はなかなか抽選に当たらないと言われる程倍率が高くなるので、自分に適した抽選方法を採用している証券会社はどこなのか、事前によく調べることがオススメです。

優遇抽選

優遇抽選とは、資産額や過去のIPO取引実績などの個人情報を基に、証券会社ごとに設定された条件を満たしている度合いに応じ当選確率が高くなる抽選方法です。

設定される条件は証券会社によって異なりますが、資産額に応じて優遇されるものをステージ制抽選、希望購入株数に応じて優遇されるものを口数比例方式と呼ぶこともあります。

またSBI証券ではIPO抽選に外れるとポイントがたまるシステムになっており、そのポイントに応じて優遇するというプログラムサービスを採用しています。

優遇抽選は資産力のある投資家が圧倒的に有利になるので、個人で投資を行う場合には適しません。優遇抽選がオススメなのは、数千万円から数億円単位のお金を使えるような投資家ということになります。

店頭配分

店頭配分とは、資産額や取引実績のあるお得意様にIPO株を配当することです。個人情報によることから、優遇抽選に似ていますが、優遇抽選のように明確な条件が定められていないのが特徴です。

ではどのように配当する人物を選ぶのかですが、担当者の売り上げに貢献した度合や、上顧客との取引拡大・損失の発生している顧客へのフォローなど、選出理由はさまざまです。

資産力の少ない投資家でも配分してもらえる可能性はありますが、ある程度貢献していることが前提条件となるため一定の取引実績は必要になります。

IPO株は証券会社にとっても有益な商品なので、積極的に店頭配分を行う証券会社もあります。店舗での配当となるのでネット証券のみを利用している人にはあまり関係ない方法です。

IPO株の抽選結果がきたら?

IPO株の抽選結果がきたら?

  • 抽選結果の確認方法
  • 当選したら購入手続きを行う
  • 落選しても資金は戻る

見事当選の連絡がきたら次のステップに進みましょう。念願のIPO株を手に入れるまでもう少しです!ここでは抽選結果の連絡方法や、当選後の購入手続きについて解説していきます。

抽選結果の確認方法

全証券会社に共通する抽選結果の確認方法に、サイトにログインして確認するという手段があります。しかし、中には抽選結果をメール(LINE証券の場合は公式からのトーク)で送ってくれる証券会社も存在します。

自動でメールが届けば、サイトにログインする手間が省けるだけでなく抽選結果を見逃さずに確認することができるので便利です。ではどこの証券会社がメール配信しているのか、タイプ別にご紹介します。

● 当選・補欠当選・落選、すべてをお知らせ いずれの場合でもメール配信してくれるのが以下の証券会社です。

証券会社 メール配信時間
LINE証券 抽選日の夕方
SMBC日興証券 公開価格決定日の20時以降
SBIネオトレード証券 非公開
みずほ証券 公開価格決定日の翌日 7:30頃
大和証券 公開価格決定日の翌営業日の朝
野村證券 公開価格決定日の翌営業日 6時頃
岩井コスモ証券 非公開
auカブコム証券 抽選完了次第順次

※データは、LINE証券SMBC日興証券SBIネオトレード証券みずほ証券大和証券野村証券岩井コスモ証券auカブコム証券各公式サイトより引用

● 当選・補欠当選のみお知らせ
当選した場合だけメール配信するのが以下の証券会社です。


証券会社 メール配信時間
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 公開価格決定日の夕方以降
CONNECT 非公開
SBI証券 非公開
※データは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券CONNECTSBI証券各公式サイトより引用

● 抽選したことをお知らせ
結果は記載されていませんが、抽選が行われたことを知らせてくれるのは以下の証券会社です。

証券会社 メール配信時間
マネックス証券 公開価格決定日 18時以降
※データは、マネックス証券公式サイトより引用

当落結果のお知らせメールは非常に便利ですので、ぜひ設定することをオススメします。マネックス証券・野村證券は結果の記載はありませんが、抽選結果の確認忘れを防げるのでこちらも便利です。

当選したら購入手続きを行う

抽選に当選し購入の意思表示をしただけでは、購入までには至りません。その後必ず購入手続きに進みましょう

購入期間は短いので、できるだけ早めに手続きを済ませることがおすすめです。もし手続きをしないまま購入期間が過ぎてしまうと、せっかくの当選がキャンセル扱いとなってしまいます。

うっかりミスで購入できなかった!ということがないよう以下の点に気を付けてください

購入手続きの注意点

  • 購入期間がいつからなのか確認
    当選確認をしてそのまま購入に移れればいいのですが、大抵の場合、抽選結果発表の翌営業日から購入期間が始まります。ここでポイントになるのが、翌日ではなく翌営業日というところです。
    金曜日に当選が発表された場合は翌週月曜日から購入スタートとなります。当選結果発表の翌日が祝日だった場合も同様、日数が空いてしまうことでうっかり購入手続きを忘れてしまったというケースも少なくありません。
    当選したらすぐに購入期間を確認し、すぐに手続きに進みましょう。
  • 購入資金を預け入れていない場合すぐに入金
    購入資金の預け入れ無しでブックビルディングに申し込める証券会社もありますので、購入資金の入金が必要な場合はすぐに済ませましょう

落選しても資金は戻る

「買付余力」として購入資金を預け入れた状態でブックビルディングに申し込み、その後落選した場合、預入していた資金はどうなるのか不安になってしまいますよね。でも大丈夫です。資金は必ず戻ってきます。

資金を引き出せないように拘束するタイミングや、自由に使えるよう解放するタイミングは証券会社や状況によって異なります。しかし、IPO株の抽選に落選したからと言って損失が生じることはないのでご安心ください。

IPO株を購入できる証券会社10選

IPO株を購入できる証券会社10選

  • 独自のポイント制度が魅力の「SBI証券」
  • IPO取扱銘柄の多い「SMBC日興証券」
  • 完全平等抽選を採用した「マネックス証券」
  • シンプルで取引がしやすい「岡三オンライン」
  • IPO主幹事実績が多い「野村證券」
  • 圧倒的な主幹事数&取扱銘柄数「大和証券」
  • 事前入金不要で仮申込&抽選ができる「松井証券」
  • IPO取扱銘柄数が年々増加している「楽天証券」
  • 気軽に取引を始められる「LINE証券」
  • IPO専用アプリが便利な「PayPay証券」

当選しても購入手続きが完了するまでは気が抜けないということがわかりましたね。

では次に、IPO株が購入できる証券会社を10社ご紹介します。それぞれの証券会社に独自の強みや特色、メリットなどがあるので自分に合う証券会社はどこか探してみてください。

独自のポイント制度が魅力の「SBI証券」

SBI証券では優遇抽選の見出しで先述したようにオリジナルのポイント制度を設けています。IPO株の抽選に落選した回数に応じてIPOチャレンジポイントが付与されます。このポイントを次回以降のIPO申し込み時に利用すると、当選確率が上がるというプログラムです。

IPOチャレンジポイントは、友人を紹介することでも付与されます。10ポイントからスタートし、一人紹介するごとに5ポイントずつ加算され、最大で月に100ポイント受け取ることが可能です。

このような当選確率アップの制度があると、落選が続いていたとしてもめげずに継続しやすくなるのではないでしょうか。

IPO取扱銘柄の多い「SMBC日興証券」

SMBC日興証券の強みは、なんといっても取扱銘柄数の多さです。IPO株の抽選に申し込むには、その銘柄を扱っている証券会社の口座が必要になります。

そのため、口座を開設している証券会社の取扱銘柄が多いことは投資家にとって非常に大きなメリットとなります。

抽選方法の10%に完全平等抽選を採用しています。ライバルは多いかもしれませんが、平等にチャンスが与えられているので当選の可能性は充分あります。

また、SMBC日興証券のもう一つの特徴として、主幹事を請け負うことの多さがあげられます。主幹事を務めると、IPO株が他の証券会社より多く割り当てられ、その結果当選確率アップに繋がるので、これも投資家にとってうれしいポイントとなるでしょう。

完全平等抽選を採用した「マネックス証券」

全ての抽選方法に資産額や過去の取引実績に関係なく、全投資家に平等の抽選権を与える完全平等抽選方式を採用しているのがマネックス証券最大の特色です。

コンピューターによる無作為抽選にすることで、資産額の少ないIPO投資ビギナーも多くのチャンスを掴むことが可能になりました。また、マネックス証券で新たに口座を開設したばかりの投資家にも優しい制度となっています。

マネックス証券調べによると取扱銘柄数は、SMBC日興証券には及ばないものの全証券会社の中でも6年連続で上位をキープしています。株取引につながりやすい証券会社です。

シンプルで取引がしやすい「岡三オンライン」

岡三オンラインでは、初心者から上級者それぞれのレベルに合わせた高機能取引ツールを導入しているので取引がしやすいのが魅力です。

IPO投資は預入資金なしでブックビルディング申込可能なので、同時に複数銘柄の抽選に申し込むこともできます

また、独自に設定した優遇コースもあるのでランクによって当選確率が上がります

IPO主幹事実績が多い「野村證券」

取扱銘柄は業界トップクラスの数となっている野村證券ですが、すごいのはそれだけではありません。主幹事を務めた実績も非常に多いです。

また、野村證券も抽選申し込み時の段階では資金の預け入れは不要です。そして気になる抽選方法ですが、オンライン取引の場合は完全平等抽選を採用しています。そのためどの投資家にも平等にチャンスがあるので、当選の可能性が高い証券会社の一つです。

圧倒的な主幹事数&取扱銘柄数「大和証券」

大和証券は、主幹事を務める回数が業界トップクラスです。主幹事になると、80%ほどのIPO株が振り当てられるため当選確率が高くなります。

そして取扱銘柄数も非常に多いので、当選のチャンスが他の証券会社より多いということになります。倍率の高いといわれるIPO株購入のための抽選で、当選確率が高いのは投資家にとって間違いなく非常に大きなメリットになります。

事前入金不要で仮申込&抽選ができる「松井証券」

松井証券は、抽選申し込み時の資金の預け入れが不要です。そのため、同時に複数の抽選に申し込むことができます。

また、70%以上の割合で完全平等抽選が行われるのでどの投資家にも平等にチャンスが与えられています。さらに未成年口座の開設も可能なので、ここからも抽選の申し込みをすれば抽選回数が増え当選確率アップにつながります。

IPO取扱銘柄数が年々増加している「楽天証券」

順調に取扱銘柄を増やしてきているのが楽天証券です。抽選時には、抽選に申し込んだ全ての投資家が公平に抽選されるため、当選確率は平等となっています。過去の取引実績や資産額は関係ないので、若い層やビギナーに向いている証券会社です。

また、楽天証券ならではのメリットのひとつが、入金をリアルタイムで行えるという点です。楽天銀行と楽天証券の口座を紐づけすることで、自動入金が可能になりすぐに証券口座に反映されます。当選後の購入手続き時の入金の際、その場ですぐに入金ができるのは非常に便利です。

そして抽選申し込み時に資金の預け入れが必要ないのもポイントです。資金の拘束期間が短いので、複数のIPO株の抽選に申し込むことも可能になります。

気軽に取引を始められる「LINE証券」

今やほとんどの人が使用しているであろうメッセージツール「LINE」もIPO投資をはじめました。LINE証券の魅力は利用する時の気軽さではないでしょうか。

新たにIPO株が追加されたことや、購入のための抽選が行われることなどの最新情報がLINEに送られてくるのでとても身近に感じることができます。また、抽選の当選結果も知らせてくれるので情報を見落とす心配がありません。

そしてこれらの情報を受け取るために新たなツールを導入したり、設定し直したりする手間が必要ないのでスムーズに取引を始めることが可能です。

IPO専用アプリが便利な「PayPay証券」

PayPay証券はなんとIPO株の購入申し込みが1株から可能となっています。これは、倍率が高く当選すること自体困難といわれるIPO株を使った投資を1人でも多くの人に体験してもらえるようにとの思いから設定された単位です。

小額からの取引を可能にすることでより多くの人に当選のチャンスが与えられるのでIPO投資初心者にもおすすめです。また専用アプリを使ってIPO投資を進めることができるのでシンプルでわかりやすいのも魅力のひとつです。

取扱銘柄数はまだ少ないものの、比較的新しい証券の為ライバル自体も少ないので当たりやすい証券会社となっています。

IPO投資3つのメリット

IPO投資には以下の3つのメリットがあります。

IPO投資のメリット

  • 短い期間で利益が得られる
  • 購入するときに手数料がかからない
  • 落選しても損失がない

ここからはそれぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

短い期間で利益が得られる

公募価格を設定する際、証券会社はIPOする企業と相談し、売れ残りを出さないよう割安の価格に設定することがほとんどです。そのため、株式市場に上場した後は値上がりやすくなります。

また、公募価格を決めた時点で上場が決まっているため、比較的短期間で利益を見込めます。

購入するときに手数料がかからない

通常、株式を購入する場合は証券会社に手数料を支払うことになります。しかしIPO株の購入に手数料は不要です。単純に公募価格×購入株数の金額で買うことができます。

応募数が多くなるケースがほとんどのため、当選しにくいというデメリットもありますが、基本的にIPO株は複数の証券会社で取り扱いがあり、それぞれの証券会社ごとに抽選されます。

つまり、多くの証券会社から複数のIPO株の購入抽選に申し込むことで当選確率を上げることが可能です。

落選しても損失がない

IPO株は購入手続きが不要なだけでなく、購入のための抽選申し込みも無料です。そのため、初期費用がかからず、抽選に落選した場合も損失はありません。

もちろん事前に購入資金を用意し証券口座に預け入れておく必要はありますが、証券会社によっては抽選時の段階では資金なしでも抽選の申し込みができる場合もあります。

このように、IPO株を購入するために必要な出費がないので、チャレンジしやすい投資法の一つとして人気です。

IPO投資でよくある3つの失敗例

IPO投資でよく見られる失敗例にはこんなものがあります。

IPO投資でよく見られる失敗例

  • IPO抽選にまったく当選しない
  • 不人気銘柄に当選してしまった
  • 初値売却をせずに損をしてしまう

これらの失敗例とその対策についてご紹介します。

IPO抽選にまったく当選しない

IPO投資の失敗例として最も多くあがるのが、IPO抽選に外れることです。IPO投資はそもそも抽選に当選しないことには株を購入することができない為、外れてばかりだといつまで経っても取引を開始できません。

まず大前提として、元々の倍率がとても高いので外れても根気よく抽選に申し込みましょう。効果的な対策のひとつとして意識すべきは、ある程度の資金を用意することの重要性です。

50万円より100万円、100万円より200万円と、多くの自己資金を用意しておいた方が手数を増やすことができます。使える自己資金が50万円と200万円で比べた時、200万円の方が当選確率は格段に高くなります。できるだけ口座数を増やし、多くの申し込みを行うことが当選につながる大きな一歩です。

不人気銘柄に当選してしまった

多くの銘柄で初値が公募価格を上回るといわれているIPO株ですが、当然例外もあります

公募価格割れを起こしそうな不人気銘柄に当選した場合、損失を避けるため購入を辞退することをおすすめします。ただし、証券会社によってはペナルティがあったり、辞退そのものができなかったりする場合もあります。

手当たり次第に申し込んでいると不人気銘柄を購入してしまうハメになるので、そうならないためにも目論見書の情報をしっかりと確認してから申し込みするかどうか決断しましょう。

初値売却をせずに損をしてしまう

IPO株は公募価格が割安に設定されていることが多いため、公募価格を上回る初値で売却するやり方が一般的です。しかし中には、もっと値上がりしたタイミングでの売却を狙い上場日に売却しないケースもあります。

もちろんIPO株を保有し続けることは可能です。ただ、初値後のIPO株は株価の変動が読みにくく、損失を出してしまう危険性が高くなるので注意が必要です。

IPO投資に慣れていないうちは、リスクを避けるため初値で売却するというベーシックな方法に則った方がよいかもしれません。

IPO株に当選しやすくするポイントは?

IPO株に当選しやすくするポイントは?

  • 複数の証券会社から申し込みをして抽選回数を増やす
  • 家族口座を使って抽選回数を増やす
  • 仮条件の上限で申し込む
  • 平等抽選方式を採用している証券会社を選ぶ
  • 主幹事の証券会社で申し込む
  • IPO株の申し込み数が少ない証券会社で申し込む

よくある失敗例の対策もわかったし、IPO投資をしてみたい!そう思ってもIPO株を購入できなければどうしようもありません。そこで抽選に当選しやすくなるポイントや、銘柄選びの注意点についていくつかご紹介します。

複数の証券会社から申し込みをして抽選回数を増やす

IPO抽選は複数の証券口座から申し込みが可能です。手数が多ければ多い程、抽選回数は増えるので当選確率は上がります。

ただ、あまり多くの口座を開設して、それぞれで買付余力として資金を拘束されるのは避けたい、という考えもあるかもしれません。そこでおすすめなのが、ブックビルディング申込時の事前入金が不要な証券口座です。

事前入金無しの場合、入金が必要になるのは抽選に当選した後なので、抽選時に動きやすくなります。

家族口座を使って抽選回数を増やす

家族や知人に協力を仰ぎ、複数人で申し込むのも効果的です。当選するためにはとにかくより多く抽選に挑戦することが重要なので、協力してくれる人がいる場合はぜひお願いするようにしましょう。

証券会社によっては未成年口座を開設できるところもあります。この未成年口座は0歳から開設可能なので、お子さん名義の口座を追加で開設しそこからも抽選に申し込むことが可能になります。

仮条件の上限で申し込む

ブックビルディングで希望購入金額を申請する際に重要なのは、仮条件で提示された上限価格で申し込むことです。仮条件の値幅内なら自由に価格設定して申し込むことができますが、公募価格よりも低い価格で申し込んでいた場合は抽選に参加できなくなります。

公募価格は仮条件の上限価格、もしくはそれに近い金額に落ち着くことが多いので確実に抽選に参加するためには上限価格で申し込むべきです。

平等抽選方式を採用している証券会社を選ぶ

どのような抽選方法を採用しているか確認するのも、当選するために非常に重要なポイントです。

ぜひ選んで欲しいのは、「平等抽選方式」を採用している証券会社です。平等抽選方式は、資産力や過去の取引実績に関係なく全ての投資家に対し平等に当選のチャンスが与えられます。

採用している抽選方式は証券会社によって異なります。また、複数の抽選方式を採用しているパターンもあるのでそれぞれの証券会社の最新情報を確認するのがおすすめです。

主幹事の証券会社で申し込む

証券会社は企業が上場する時、主幹事・幹事・委託幹事などの役割を分担しサポートしています。言葉の通り、中心的立ち位置となる主幹事証券会社には、8割程度のIPO株が配当されるので当選確率が高くなります

過去に何件主幹事を担当したかの情報を発信している証券会社も少なくありません。参考になるので、ここも事前にチェックしておきましょう。

IPO株の申し込み数が少ない証券会社で申し込む

意外と見落としがちなのが口座数です。多くの口座数を抱える証券会社だと、その分IPOに申し込むライバルが多くなるため当選するのは難しくなってしまいます。

そこで狙い目なのが、申し込み自体が少ない証券会社を選ぶことです。例えば、まだできたばかりの証券会社だと大手証券会社に比べてライバルの数は圧倒的に減りますよね。時代に合わせて穴場となる証券会社を見つけるセンスも重要です。

IPO投資の銘柄選びの3つの注意点

IPO投資の銘柄選びの3つの注意点

  • 業績が好調な銘柄を選ぶ
  • 公募株が売出株より少ない銘柄を避ける
  • 大株主の動きに気を付ける

実際にIPO株に申し込もうと考えたものの「どんな銘柄を選べばいいのかわからない」という人も多いでしょう。ここでは、銘柄選びの注意点について解説します。

業績が好調な銘柄を選ぶ

購入するIPO株を選ぶ際にチェックすべき重要なポイントの一つが業種・業績です。成長や発展が見込まれる企業への期待値は株価に大きな影響を与え、特に初値の設定に関わります。

例えば近年だと、クラウドやIT関連の企業は非常に人気が高いため、初値が公募価格を上回る可能性が高いです。ちなみに、株価はトレンドやニュースにも影響されることがあるので、投資をするなら最新の情報にもアンテナを張り巡らせておくと役立ちます。

公募株が売出株より少ない銘柄を避ける

簡単にまとめると、公募株は企業が市場から資金を調達するために発行されるもので、売出株は株主が保有していた株が売りに出されたものです。

既存の株主が利益を得ることと、将来性のある会社の成長のために資金調達することを天秤にかけた時、市場は後者の方を高く評価します。

公募株と売出株を比べた時に、売出株の方が多いと公募割れしやすいのでこの2つの比率は事前によく確認するようにしましょう。

大株主の動きに気を付ける

目論見書には大株主についての情報も記載されているので必ず確認してください。大株主がベンチャーキャピタルだった場合、持ち株を売却するタイミング次第で一気に株価が下がってしまう可能性があります。

ロックアップがある場合は、一定期間持ち株を売却できないので上場後急に株価が変動する可能性は低くなります。注意すべきはベンチャーキャピタルが大株主で、なおかつロックアップが無い場合です。

IPO投資を始める前に確認しておきたい注意点

IPO投資を始める前に確認しておきたい注意点

  • 資金の入金タイミングは証券会社により異なる
  • 初値が公募価格を上回るとは限らない
  • 新規上場後は価格が変動しやすい
  • 上場後は一定の期間売却できない場合がある

高確率で利益が見込めるとあって人気の高いIPO投資ですが、注意すべき点もいくつかありますのでご紹介します。ここを見落とすと損失に繋がってしまう可能性が高くなるので、IPO投資を始める前に確認しておきましょう。

資金の入金タイミングは証券会社により異なる

資金の入金タイミングや拘束時期は証券会社によって異なります。また抽選時期も前期と後期があるので、前期で落選しても後期で申し込んでおけばもう一度抽選に参加するチャンスがあります。

このタイミングのずれを上手く活用すれば、さらに抽選回数を増やし当選確率を上げることができます。

証券会社 事前入金 資金拘束時期 同資金申込 抽選時期
SBI証券 必要 当選・補欠当選時 前期
SMBC日興証券 必要 ブックビルディング申込時 不可 前期
マネックス証券 必要 ブックビルディング申込時 不可 前期
岡三オンライン 不要 購入期間前 前期
野村證券 不要 購入申込時 前期
大和証券 必要 購入申込時 前期
松井証券 不要 購入申込時 前期
楽天証券 必要 購入申込時 不可 後期
LINE証券 必要 ブックビルディング申込時 不可 前期
PayPay証券 必要 ブックビルディング申込時 不可 前期
※データは、SBI証券SMBC日興証券マネックス証券岡三オンライン野村證券大和証券松井証券楽天証券LINE証券PayPay証券各公式サイトから引用

初値が公募価格を上回るとは限らない

IPO株の公募価格は基本的に割安で設定されるため初値が公募価格を上回ることが多いといわれていますが、もちろん確実とはいえません。当然、公募価格割れを起こす銘柄だって存在します。

実際に、2021年には公募価格以下の初値が付いたケースも全体の2割ほどの割合でありました。IPO投資は抽選に当たり株を購入できさえすれば利益が発生すると考えるのは絶対にやめましょう

目論見書に書かれている情報を基に、上場後の初値が公募価格を上回るか下回るかある程度予測することは可能です。いくつかのポイントに注目して、購入すべきIPO株を見極めましょう。

繰り返しになりますが、絶対に確認すべき項目は以下の5つです。

絶対に確認すべき項目

  • 企業の業種
  • 公開株と売出株の比率
  • 業績や財務内容
  • 今後の戦略
  • 大株主

詳しい内容については、記事前半の「目論見書を確認」部分に記載して居ますのでそちらをご参照ください。

新規上場後は価格が変動しやすい

IPO株は将来性を期待され上場するものなので、その期待によって、本来妥当とされる株価よりも高い初値がつくことがあります。そのため、予測が困難になります。

まず、上場したばかりなので25日移動平均線が表示されません。そして初値が適正値ではない可能性があります。

故に上場後のIPO株価で予想できるのは以下の3パターンです。

上場後のIPO株価で予想できるパターン

  • 株価は大きく下落し低迷
  • 一度下落するも下げ止まり再度上昇する
  • 初値からさらに上昇する

一見3分の2は株価が上昇しているように見えますが、下げ止まりからの上昇では初値まで戻れないケースもあります。この大きな変動は予測困難なので、上場後もIPO株を保有し続けると売却のタイミングに頭を悩ませる結果となることが多いです。

上場後は一定の期間売却できない場合がある

上場後、IPO株を保有していると売却のタイミングに悩む可能性があるという話をしましたが、例外もあります。それは、銘柄によっては上場初日に売却できないケースがあるということです。

理由は、上場初日に買い注文が殺到すると値が付かないためです。買い手が殺到し株価が値上がりするのは歓迎すべきことですが、こうしたイレギュラーによって上場初日に売却できない場合もあるということを覚えておきましょう。

IPO株が株式上場するまでの流れ

IPO株が株式上場するまでの流れ

  1. 新規上場の承認
  2. 仮条件が公表
  3. ブックビルディング開始
  4. 公募価格が決定
  5. 各証券会社での抽選
  6. 購入の締め切り
  7. 新規上場

IPO株が新規公開から株式市場に上場するまでどのような流れになっているのかをご紹介します。全体の流れを把握することでより具体的にIPO投資をイメージすることができます。

新規上場の承認

証券取引所に株式の上場が承認される日のことを「上場認定日」とよび、ここからようやくIPO株が動き出すことになります。

上場が承認されるとこれからのスケジュールや想定価格などが一気に公表されます。この時発表される想定価格は、のちに決まる公募価格を予想するのに重要なアイテムです。

また、上場が承認され報道されることで企業の認知度が一気に広まります。これがIPOを行う上での企業側のメリットのひとつです。

仮条件が公表

上場承認が済んだら約2週間で仮条件が公表されます。この仮条件とは、公募価格を決めるために設定したIPO銘柄の下限価格と上限価格です。公募価格はこの範囲内で設定されます。

この時設定した下限価格と上限価格ですが、証券会社が企業の関係各所に対してヒアリングを行い、対象者がこの企業のIPO株を購入するとしたらいくらで買いたいかなどの項目も調査し参考にしながら決定します。

証券会社が決定した仮条件に対して、企業側が意見することはできません。仮条件ではIPOの目的達成が困難であると判断した場合は、上場が延期・取消となる場合があります。

ちなみに、仮条件決定後に内容が変更になることはごく稀にあるようです。ほとんどありませんが、絶対に変更されないわけではないのでブックビルディング期間内は、仮条件が変更されていないか確認するのも重要です。

ブックビルディング開始

仮条件決定後はいよいよブックビルディングに入ります。ここで公募価格が決まります。判断材料は、仮条件で設定した値幅に対する投資家の申し込み株式数と希望購入価格です。これらの情報を基に企業と証券会社が最終的な応募価格を決定します。

ブックビルディングに申し込む場合、希望するIPO株を取り扱っている証券会社の証券口座が必要です。しかし、口座を持っているだけでは申込できない場合もあります。

申し込み不可となる理由の一部には、一定の期間中全く取引をしていないことやIPO株購入に必要な資金がないことがあげられます。自分にブックビルディング申し込み資格があるか、事前にしっかり確認しておきましょう。

公募価格が決定

ブックビルディングで投資家から得られた情報を基に、公募価格が決定します。事前に提示された仮条件での値幅と、実際に決定した公募価格を比べることでそのIPO株に対する人気がどの程度なのか把握することが可能です。

仮条件の上限価格かそれに近しい価格で公募価格が設定されていたら、そのIPO株は人気銘柄であることがわかります。逆に公募価格が下限価格に近い金額で設定されていたら、人気は低かったという判断基準になります。

一般的には公募価格は仮条件の上限に近い金額になることがほとんどです。そのため、上限価格より低い金額で公募価格が設定されたIPO株は、購入するかどうかよく考えた方がよいといわれることもあります。

各証券会社での抽選

ブックビルディング期間に希望のIPO銘柄を取り扱っている証券会社から抽選に申し込みます。人気の銘柄だとかなりの倍率になるため、少しでも当選確率が上がるよう複数の証券会社から申し込みをするのがおすすめです。

購入資金を預け入れるタイミングは証券会社によって異なりますが、事前に用意しておかないと抽選を受けられないケースもあるので注意が必要です。抽選への申し込み条件をしっかり確認しておきましょう。

購入の締め切り

抽選に当選したら購入手続きに移ります。抽選結果をメール配信してくれる証券会社もあり見逃し防止になるので、積極的に設定するのがおすすめです。

IPO株は抽選に当選しただけでは購入とならないので、必ず購入期間内に手続きを済ませましょう。

大抵の場合、抽選結果発表の翌営業日から購入期間となることが多いです。タイミングによっては数日空いてしまうこともあるので注意してください。

また、購入期間は短いので、余裕を持って手続きを進めましょう。

新規上場

IPO株の購入が済んだら上場日を待ちましょう。ほとんどの場合、初値が公募価格を上回るので上場当日の朝に売り注文を出し売却します。

今後の上昇を見込んで保有しておくことも可能ですが、株価変動の見極めが難しいというデメリットもしっかり理解しておく必要があります。

IPO投資ができるおすすめ証券会社ランキング

IPO投資ができるおすすめ証券会社ランキング

  • 第1位 SBI証券
  • 第2位 SMBC日興証券
  • 第3位 マネックス証券

第1位 SBI証券

メリット
  • 国内のIPO株を多く取り扱う
  • IPO株の空売りができる
  • IPO抽選に当選後のキャンセルもできる
  • 抽選に外れるほど次回当選しやすくなる
デメリット
  • ツールや情報が多く、初心者にはわかりづらい
  • デモ取引がない
  • 抽選日時点での買付余力が必要

SBI証券の大きな魅力のひとつに「IPOチャレンジポイント制度」があげられます。なかなか当選するのが難しいと言われるIPO株ですが、落選の度にポイントが加算され、次回以降そのポイントを使うことで当選確率がアップしていくというものです。

落選が続くと落ち込んでしまいがちですが、このようなプログラムがあると継続して申込することができますよね。また、SBI証券も多くの銘柄を取り扱っているので、当選のチャンスが多く用意されています。

第2位 SMBC日興証券

メリット
  • オンラインと対面の取引が選択可能
  • IPOの主幹事を多く務めており、当選本数が多い
  • オンライン手数料が安い
デメリット
  • 同一資金でのIPO申込ができない
  • 当選後の辞退にはペナルティがある

IPO取扱銘柄数が業界トップクラスで、主幹事を務めることが多いので当選確率が高く人気があります。多くの銘柄を取り扱っているということは投資家にとって非常に大きなメリットとなります。また、知名度も高いので信頼できる証券会社です。

抽選方法は10%が完全平等抽選となっているため、全ての投資家に同等のチャンスが与えられます。

落選した場合、ダイレクトコースの顧客限定とはなりますが当選確率が最大25倍となるステージ別抽選制度も設けられています。ステージは資産を預ければ預けるほど上がっていきます。また、新規で口座を開設してから3ヵ月間はブロンズステージが保証されています。

第3位 マネックス証券

メリット
  • 当選確率が完全に平等
  • NISA口座でIPO株の取り引きができる
  • 手数料が割引されるマネックスポイントがたまる
デメリット
  • IPO取引数が他社よりやや少ない
  • 売買手数料が高い
  • 落選しても次回の優遇サービスがない

マネックス証券をおすすめする最大の理由は、完全平等抽選によって当選確率が平等に付与されているからです。多くの証券会社では、資産力のある投資家や過去の取引実績が多い顧客ほど当選しやすくなりますが、マネックス証券は全ての投資家に平等な抽選権を付与しています。

そのため、初心者でもベテラン投資家と変わらない当選チャンスを得られるのです。また、取り扱っている銘柄も豊富で、取扱銘柄数は6年連続業界トップクラスをキープしています。せっかくIPO投資に挑戦するなら、当選のチャンスが多い証券会社を選びたいですよね。

IPO投資をはじめるために必要な準備や行程

IPO投資を始めようと思っても、IPO株を購入できないことにはどうすることもできません。しかし、いざ当選したときスムーズに取引へ進めるよう事前に必要な準備をしっかりと進めておくことはできます。

IPO投資のためにやるべきこと

  1. 証券口座の開設
  2. 上場までのスケジュールを確認
  3. 目論見書の内容を確認
  4. ブックビルディングへ申込み

当選後は、購入の意思表示をし、すぐに購入手続きを済ませましょう。

IPO株は当選そのものが難しいといわれていますが、当選しやすくなるポイントもいくつかあります。

当選しやすくなるポイント

  • 複数の証券会社から申し込んで抽選回数を増やす
  • 家族口座も使って抽選回数を増やす
  • 仮条件の上限で申し込んで当選確率を上げる
  • 平等抽選方式の証券会社を選ぶ
  • 主幹事の証券会社から申し込む

抽選に申し込む際はこちらのポイントを意識してみてください。それでもなかなか当選の知らせが届かないかもしれませんが、根気強く繰り返すことが大切です。

IPO投資は新規上場会社の株を抽選で手に入れること

IPO株はこれから新規上場する会社の株のことで、勢いのある会社が多く、投資商品として人気が高いです。その一方で、売られる株の数が決まっており、基本的には抽選となるため、証券会社選びが重要となってきます。

IPO投資の仕組みを理解して、初心者でも取引しやすい会社をぜひ探してみてください。まずは今回ランキングで紹介した会社から調べてみることをおすすめします。

IPO株に関してよくあるQ&A

これまで、IPO投資を始めるために必要な行程や証券会社、それからIPO投資の注意点などについて解説してきましたが、最後にIPO株についてよくある疑問にお答えします。

IPO株の承認とはなんですか?

まだ上場していない新規公開株を株式市場で売買できるようにするために必要なステップのひとつです。企業は証券取引所に上場を申請、審査の結果問題が無ければ上場承認となります。

IPOの仮条件とはなんですか?

証券会社と企業が協議し設定したIPO株の仮の販売価格です。この時提示する仮条件では幅を持たせた価格設定とし、それを受け投資家が希望購入価格を申請します。これらの情報を基に需要と供給の関係を鑑みて公募価格が決められます。

投資家は提示された仮条件を見て購入希望の申請を出しますが、確実に抽選に参加したい銘柄であれば必ず仮条件の上限価格で申請するようにしましょう。理由は、後に設定される公募価格よりも低い金額で申請していた場合、抽選に参加できなくなってしまうからです。

IPOの公募価格とはなんですか?

ブックビルディングを経て決められるIPO株の販売価格です。

抽選に当選した投資家はこの公募価格でIPO株を購入することになります。公募価格は、売れ残りを出さないよう証券会社と企業が相談して本来設定すべき価格よりも割安の価格で設定されることがほとんどです。

割安で購入し、公募価格より初値が高くなるであろう上場初日に売却することで利益が見込めるため、人気があり競争率の高い投資法となっています。

IPOのブックビルティングとはなんですか?

公募価格を決定する方法のことです。

証券会社が上場する企業について、関係者からのヒアリングなども含めて総合的に判断し、ある程度幅を持たせた仮の価格帯を提示します。これを受け投資家は希望する購入価格と購入株数を申告し、それらの情報を基に公募価格を決定します。

ブックビルディングは抽選に参加するための第一歩です。投資家はこのブックビルディングに申請をしないことには抽選に参加することもできません。スケジュールをよく確認し、必ず期間中に申請を進めましょう。

IPO投資で損失を出さないための注意点はありますか?

損失を出さないために避けるべきポイントをいくつかご紹介します。

損失を出さないために避けるべきポイント

  • 目論見書の確認を疎かにしない
    目論見書には企業や株式を分析するのに重要な情報がたくさん詰まっています。全部を熟読して完璧に理解するのは大変だと思うので、IPO株の購入法で先述した最低限確認しておくべき項目には必ず目を通すようにしてください。
  • 不人気銘柄を買わない
    不人気銘柄と呼ばれるIPO株は、公募価格割れする可能性が高いです。抽選に当選しても、可能であれば辞退するのがおすすめです。
    しかし、証券会社によっては辞退不可だったり、ペナルティを課せられたりする場合もあるので事前によく確認しておきましょう。
  • 購入したIPO株を上場初日に売却せず保有する
    IPO株を売却するタイミングはもちろん自由です。しかし、IPO株は上場後の株価変動予測が難しいのでリスクを避けるためにも上場初日の朝に売り注文を出すのがおすすめです。

IPO株は少額でも売買できますか?

はい、可能です

中には1株からIPO投資が可能な証券会社もあるので、自分のイメージに近い取引を行える証券会社を探してみて下さい。

専用アプリや取引ツールを導入している証券会社もあるので初心者にもやさしく、小額からでも始めやすい工夫が増えてきています。

IPO株の購入はキャンセルできますか?

はい。できます

IPO株は抽選に当選するだけでは購入できません。購入するには手続きに入る必要がありますが、その時点で購入を辞退したいと感じた場合は、意思表示の際「辞退」と表示すれば大丈夫です。

ただし、証券会社によってはペナルティを課せられたり、辞退そのものができないケースもあるので注意が必要です。抽選に申し込む前にしっかり確認しておきましょう。

未成年でもIPO株を買えますか?

はい、買えます

しかし全ての証券会社で申し込みができるわけではありません

学生や赤ちゃんなど20歳未満の人を対象にした未成年口座というものがあり、これを使えば未成年でもIPO株購入の抽選に申し込むことが可能です。ただし、証券会社によってはこの制度がない場合もありますので、希望の証券会社を確認してみましょう。

ちなみに未成年口座の使い方の一つとして、子どもの名義でも抽選に申し込めば抽選回数が増え当選確率アップにつなげることができます。

※本記事で記載の情報は、個別に記載のない限り、2022年1月25日時点でのものになります。証券会社等の口座開設やキャンペーン利用の際には、各社公式ホームぺージの最新情報をご確認ください。

関連記事
SBI証券と楽天証券ではどちらの口座を開設するべき?両社のメリットや違いを徹底比較
「NISA」と「つみたてNISA」のメリット・デメリットを徹底解説
米国ETFを購入するメリットとは?投資初心者におすすめの米国ETFをご紹介
ネット証券のおすすめの選び方|おすすめネット証券会社ランキングもご紹介
つみたてNISA(積立NISA)とは?メリット・デメリットやおすすめ銘柄10選