株式投資,始め方
(画像=PIXTA)

人生100年時代といわれる昨今、資産運用に興味を持っている人は多いのではないでしょうか。この資産運用において、大きな資金がなくても始められる方法の1つに株式投資があります。実は株式投資は、初心者でも簡単に始められるのです。正しい知識を身に付けて、株式投資デビューをしてみましょう。本記事では株式投資の基本から、用意すべき資金のイメージ、そして、実際の始め方を詳しく解説します。

目次

  1. 株式投資とは何か?
  2. 【初心者向け】株式投資を始める7つのステップ
  3. 株式投資はいくらから始められる?
  4. 初心者向け!確認したい株式投資のポイント
  5. 失敗する確率を下げるために知っておきたい株式投資コツ5選
  6. 初心者の株式投資の注意点
  7. 銘柄選びに迷ったときのヒント
  8. 初心者や20代におすすめの銘柄6選
  9. 初めての株式投資はネット証券口座がおすすめ
  10. 株式投資を始める初心者におすすめのネット証券会社
  11. 株式投資は身近な銘柄を予算の範囲で購入して始めよう
  12. 株式投資のコツやメリットに関する質問

株式投資とは何か?

株式投資とは何かの説明

そもそも株式とは、株式会社に出資した株主へ与えられる、投資の証明書のことです。株主として株式投資に関わる目的の1つに、株式を所有することで利益を得ることが挙げられます。株式を所有することで得られる利益は、値上がり益・配当金・株主優待の3つです。

値上がり益とは、株式の購入時と売却時の株価の差によって生まれる利益になります。配当金とは、発行元の企業が利益を出した際に、その一部を株主へ還元するお金のことです。持株数によっては、発行元の企業製品や優待券などが無償で還元されることもあります。これが株主優待です。

株主優待を受けるためには株主優待を実施している会社が定めている「株主優待の割当日」にその会社の株主になっている必要があります。つまり、株主優待を実施している会社の株式を証券会社を通じて購入し、自分がその会社の株主として株主名簿に記載される必要があります。

引用元:日本証券業協会|『投資の時間』株式を買えば、株主優待って必ずもらえるの?

株式投資には、まとまった資金が必要な場合もあることから、ハードルが高いと感じている人もいるでしょう。しかし実際には、10万円以下や20万円以下で購入できる銘柄もあるのです。例えば東京証券取引所に上場している銘柄のうち、全体の約70%が20万円以下で購入できます。

次の項目では初心者が株式投資を始める際に知っておきたい、7つのステップを紹介します。

【初心者向け】株式投資を始める7つのステップ

株式投資を始める7つのステッフ゜

初めての株式投資にチャレンジする際は、不安なことや疑問点がたくさんあると思います。株式投資に興味はあるけど、何から始めればよいのか分からない人もいるでしょう。そこで、スムーズに株式投資を始めるための7つのステップを紹介、解説します。

ステップ1 資金の準備

東京証券取引所では、個人でも投資を始めやすいように望ましい投資単位を明示しています。具体的には、5万円以上50万円未満の単位となるように企業に働きかけているのです。

望ましい投資単位の水準(5万円以上50万円未満)

東証では、個人投資家が投資しやすい環境を整備するために、望ましい投資単位として5万円以上50万円未満という水準を明示しています。

また、上場内国株券の発行者に対して、望ましい投資単位の水準以上(50万円以上)で株式が売買されている場合には、事業年度経過後3か月以内に、5万円以上50万円未満の水準へ移行するための、当該発行者の投資単位の引下げに関する考え方及び方針等を開示するよう義務付けています

引用元:JPX(日本取引所グループ)|上場制度(内国株)「投資単位の引下げ / 株式分割の仕組み・効果」

2021年9月末時点で上場している銘柄の93.1%が、50万円未満で購入できます。東京証券取引所が定めている最低単価の5万円以上の資金が用意できれば、資金の準備は完了です。

ステップ2 証券口座を開設

証券口座とは、株式・債券・投資信託などの売買に用いる口座を指します。開設方法は大まかに2種類あり、1つは実店舗のある総合証券の窓口で、直接申し込み手続きをする方法です。もう1つはネット証券で口座開設をする方法です。ネット証券での口座開設の場合は、申し込み手続きを自宅で完結できます。取引スタイルが自分に合っている証券会社を選び、証券口座の開設をしましょう。

証券口座には一般口座と特定口座の2種類があり、その違いは納税の際の申告手続きにあります。特定口座の源泉徴収ありを選択した場合は、個人での確定申告が原則不要です。一方で特定口座でも源泉徴収なしを選択した場合は、個人での損益計算は不要ですが、確定申告をする必要があります。一般口座の場合は、損益計算と確定申告の両方が必要です。

特にこだわりやその他に考慮すべきことがなければ、特定口座の源泉徴収ありを選んでおくとよいでしょう。

ステップ2.5 証券口座開設に必要な書類とは

口座開設に必要な書類はどこの証券会社であってもおおよそ同じです。申し込みの際に不備がないよう、事前に確認しておきましょう。口座開設に必要な書類は以下の通りです。

証券口座開設に必要な書類

  • マイナンバー(個人番号)確認書類
  • 本人確認書類(運転免許証、各種保険証、各種年金手帳、パスポートなど)
  • 印鑑
  • 金融機関口座

また、マイナンバー(個人番号)確認書類には、以下のいずれか1点を用意しておきましょう。

マイナンバー確認に必要な書類

  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 通知カード
  • マイナンバーの記載された住民票の写し、住民票記載事項証明書

基本的なことですが、本人確認書類の氏名・住所と一致していることが前提条件です。引っ越しや苗字変更があった場合は、あらかじめ氏名変更や住所変更を済ませておきましょう

ステップ3 証券口座に入金

証券口座が開設できたら、用意しておいた資金を入金します。証券口座への入出金には、手数料が発生することもあることを確認しましょう。

この入出金の手数料は、ネット証券の場合は無料で、即時入出金ができる場合もありますが、特定の金融機関口座からの入金のみが無料となる場合もあります。取引金額が増えれば増えた回数だけ発生する料金ですから、口座開設前に、目当ての証券会社の手数料発生の条件を、よく確認しておきましょう

ステップ4 購入商品を選択

初めて銘柄を選定する際は、どんな点を基準に選ぶべきか悩んでしまうものです。そのようなときは、例えば人気の銘柄ランキングを参考にしてもよいでしょう。人気ランキングで上位の銘柄は、それだけ多くの支持を得ていることになります。特に長くランキングの上位にある銘柄は、株式投資の初心者にも参考になるでしょう。

あるいは、株主優待から好みの銘柄を探してみる方法もあります。よく知っている企業の銘柄から株式投資を始めてみることもおすすめです。

ステップ5 株の購入

いよいよ初めての株式の購入になりますが、1つ注意しておかなければなりません。それは、好きな銘柄を好きな金額では購入できないことです。株式の購入には、「単元」と呼ばれる株式の最小購入単位が決まっています。最小購入単位は基本的に100株単位であることに注意しておきましょう。例えば1株100円の銘柄を購入するには、最低でも1万円が必要ということです。

購入方法には成行注文と指値注文の2つがあり、成行注文は注文時の時価で売買を行います。一方の指値注文では、注文時に指定した価格になった時点で売買が成立する仕組みです。売却時にも同じように、成行注文と指値注文を選ぶことができます。

ステップ6 株価の流れや業績を根拠に売却・保有継続を判断

株式の売買を決める際は、株価の流れや業績で判断しましょう。株価の流れに合わせた売買方法は、順張りと呼ばれています。注文時より株価が上がると予想した際に購入するため、初心者でも比較的判断が容易な方法です。

一方で、中長期的に株式を保有し、大きな利益が出ることを期待するスタンスもあります。ただし、適当に放置するのではなく、投資をした企業の業績状況をしっかりと把握することが大切です。株価が下がり続けているのに全く対処しないと、大きな損失が出てしまう可能性もあります

ステップ7 株式を売却、次の株式投資資金へ

最後のステップは、株式の売却です。売却の際にも成行注文もしくは指値注文を選択することができます。分かりやすい売却のタイミングは、購入時よりも株価が上がったときです。株式の売却で得た利益を、次の株式投資の資金に回してみましょう。

株式投資はいくらから始められる?

東京証券取引所では望ましい投資単位として、5万円以上50万円未満と明示しています。しかし5万円からの株式投資に対して抵抗がある人もいるでしょう。株式投資の初心者ともなると尚更です。

その場合は、5万円よりも少ない金額から株式投資を始めてみることがおすすめです。1単元は100株であることが通常ですが、実は100株未満での注文が可能な証券会社があります。次項では、100株未満の注文の種類と最低投資金額を紹介しますので、参考にしてください。

単元未満株の場合

単元未満株とは、通常の1単元となる100株に満たない株数の株式のことです。発行元の企業のさまざまな要因で、単元未満株が発生することがあります。例えば株式分割や企業の合併に子会社化、減資や1単元の変更です。持株会社への移行や新株予約権付社債などが理由となる場合もあります。

少額から株式投資を始められる証券会社では、1株単位で購入できる銘柄が存在するのです。少額投資から始めたい初心者にとって、単元未満株は手を出しやすいでしょう。1単元100株で5万円の銘柄を、500円で1株のみ購入するといった具合です。数百円から株式投資を始められるため、投資に対して不安が残っている初心者にも適しているでしょう。

株式を1単元以上所有していると、株数に応じて議決権が与えられますが、単元未満株のみを所有していても議決権は与えられませんので注意しましょう。また、SBI証券のS株のように単元未満株を独自の名称で扱っている場合もあります。

株式ミニ投資の場合

株式ミニ投資とは何かの説明

株式ミニ投資とは、1単元を10分の1の株数で購入する方法のことです。1単元100株で5万円の銘柄で、10株だけを5,000円で購入する場合などが該当します。このように1単元よりも少額で投資ができるため、複数の銘柄を購入できるだけでなく、投資リスクを分散しやすいです。

株式運用には、元本割れリスクが伴います。投資する金額が大きくなればなるほど、リスクも大きくなります。リスクを減らす方法は、意外と簡単なのです。もちろん、リスクに比例するように利益も小さくなる点はあらかじめ許容しておきましょう。

株式ミニ投資についても所持している株数が10株であるため、単元未満株と同等の扱いになることから、議決権が与えられません。株主優待についても同じことがいえます。株主優待を受けられる条件の多くは、株式を100株以上所有していることです。そのため、10株程度の単元未満株のみ所有していても対象になりません。株式優待を目的に投資を始めようと考えている場合は注意が必要です。

株式累積投資の場合

株式累積投資とは、毎月決まった金額での購入を重ねていく方法です。1つの銘柄に付き、1万円以上1,000円単位で決められます。毎月定額で株式を積み立てていけるため、1株の平均額を低くすることができるのです。この方法をドル・コスト平均法と呼びます。

積み立て方式での購入のため、1単元100株を一括で購入する場合と比較すれば、無理のない範囲で投資が可能でしょう。1単元に到達すると議決権が与えられ、株主優待を受けられるようになります。

配当金については、単元未満株であっても受け取る権利があります。そのため、積み立てている期間にも持株数に応じた配当金を受け取ることができるのです。その受け取った配当金については、自動的に再投資に回されることになります。

中長期的な投資をする際に便利ですが、好きな銘柄で累積投資ができるわけではありません。証券会社ごとに累積投資ができる銘柄を定めているため、購入希望の銘柄が決まっている場合は、その銘柄が購入可能な証券会社で株式累積投資を始めましょう

初心者向け!確認したい株式投資のポイント

ここからは、株初心者に確認してほしい株式投資のポイントを細かく分けて紹介します。株式投資で得る利益や投資スタイルなど、知っておくことで実際の運用に役に立つものばかりです。

さらに株式投資をしていくリスクについても解説します。リスクを回避するためには、リスクについて学ぶことが大切です。

株式投資で得られる利益の仕組み

株式投資によってもたらされる3つの利益の説明

まずは株式投資で得られる利益の仕組みを知ることで、今後の株式投資に活かしていきましょう。利益の種類には以下の3つがあります

・値上がり益(キャピタルゲイン)
・配当金(インカムゲイン)
・株主優待

それぞれの特徴を詳しく紹介していきます。

値上がり益(キャピタルゲイン)

値上がり益とは、購入時より売却時の株価が上がっていることによって生まれる差分を指します。例えば50万円で購入した株式が、売却時に55万円になっていれば、5万円が値上がり益です。値上がり益は株式のみでなく、債券や不動産、金などの貴金属の売買益を指す際にも用いられます。

逆に購入時より売却時の株価が下がっていることを、値下がり損といいます。値下がり損のことはキャピタルロスとも呼びます。

株式投資の初心者は、株式運用による基本的な利益である値上がり益について理解をしておきましょう。大きな利益を狙うには、値上がり益を意識することが大切です。

配当金

配当金とは、株式の発行元企業が出した利益を株主に分配することです。配当金は通常、決算時に株主が保有している株数に比例した金額が支払われます。大きな利益があった年や、企業の記念の年などに別途支払われるケースもあります。その際の配当金は、特別配当金や記念配当金と呼ばれることが一般的です。

単元未満株のみを所有している場合でも、配当金を受け取る権利は存在します。しかし、企業が配当金を分配することは義務ではありません。株式を所有していても、配当金が分配されないケースもあります。配当金に期待して投資を始める人は、銘柄の購入前に配当金の有無や近年の分配傾向を確認しておきましょう。

株主優待

株主優待とは、企業が自社製品の宣伝も兼ねて株主に対して贈る、いわばプレゼントです。個人の株主を増やすために、新しく優待制度を設けている企業もあります。株主優待でも配当金と同様に、所有している株数によって優待内容が決定されています。企業によっては、長期間の株式の保有によって優待内容がランクアップする場合もあるようです。

一方で、株主優待を行っていない企業もあります。さらには株主優待を受け取る前日に、突然優待制度の廃止が発表されたケースもあります。経営状況の急な悪化など、やむにやまれぬ事情が背景にある場合が多いです。株主優待を期待して投資を始める人は、そのような可能性もあると覚えておきましょう。

株式投資の投資スタイル

株式投資を始めたばかりでは、なかなか思うように利益が出ないこともあります。それを理由に投資スタイルを変えてしまうと、ノウハウや経験が一向に身に付きません。1つの投資スタイルに絞り、株式投資について学んでいくことも大切です。

株式投資の主な投資スタイルは以下の3つになります。

・割安株投資(バリュー投資)
・成長株投資(グロース株投資)
・低位株への投資

それぞれの投資スタイルを詳しく解説していきますので、参考にしてください。

割安株投資(バリュー投資)

割安株投資とは、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)が低い銘柄を購入していく投資スタイルです。PERとPBRは投資尺度の1つになります。PERからは、1株あたり純利益の何倍の値段が付いているかを読み取ることが可能です。企業の利益水準に対して、割高か割安かを判断するために利用する数値です。

PBRでは、1株あたり純資産の何倍の値段が付いているかが分かります。PERと同様に、企業の資産価値に対して1株あたりの値段が割高か割安かを知るために利用する数値です。

割安となっている株は、価格の変化が少ないことから、比較的小さなリスクで運用できるという特徴があります。株の運用に不安が残る初心者は、まずは割安株の取引から始めてもよいでしょう。

成長株投資(グロース株投資)

成長株投資とは、市場に出ている他企業と比較して成長の度合いが平均よりも高いとされ、成長性が期待できる銘柄を購入していく投資スタイルです。反面、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)が多少高いという特徴があります。

配当利回りとは、購入した株価に対して年間どの程度配当が受けられるかの指標になります。成長性が高い銘柄の企業は、利益を株主への配当ではなく事業の再投資を優先するケースが多いようです。長期での株式運用を検討している人にはおすすめの投資方法です。

低位株への投資

低位株とは、株価の水準が低い銘柄のことです。一般的に1単元100株を10万円以下で購入できる銘柄が低位株と呼ばれます。

低位株へ投資することで、株価が上がったときに多くの利益を得られる可能性があります。値上がり益を期待する人に適した銘柄である一方、株価が大幅に下がってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

株価が低いことを活かして、複数の銘柄に分散投資をしやすいことも特徴の1つです。リスクを分散し、安定した利益を得られるようにしていきましょう。

株式投資に伴うリスク

投資にはおけるリスクとは、価格の振れ幅のことです。安定した利益を出していくためには振れ幅を小さくすることが、リスク管理につながります。

株式投資に伴うリスクは主に以下の2つです。

・価格変動リスク
・流動リスク

リスクを理解し、安定した運用を心掛けるようにしましょう

価格変動リスク

株式は常に売買が行われているため、株価が常に変動しています。株式投資はその株価の変動を利用して、売買差益により利益を出しています。一方、当然ですが、損失を出してしまう危険性も含まれているのです。

株価が下がる主な要因の1つは、株式発行元の企業の業績が悪化することです。政治や経済の動きにより、株価が変動することもあります。

一般的に、大きい利益が期待できる銘柄の価格変動リスクは高いことが多いです。反対に、利益が小さめな銘柄の価格変動リスクは低くなります。価格変動リスクの高い銘柄と低い銘柄に分散投資をして、利益や株の運用を安定させましょう

流動性リスク

興味のある銘柄が、必ず購入できるとは限らないことも覚えておきましょう。あるいは、売却したいときに売り注文ができない可能性もあります。流動性リスクとは、売買が極端に減ってしまうことで、取引が成立しない状況のことです。

取引が成立しない要因の1つとして、発行元の企業が不祥事を起こし、上場廃止になった場合が挙げられます。上場廃止になったとしても、所有している株式の配当金や議決権の権利は消滅しません

上場廃止時に慌てて株式を売却しようとしても、売り注文が殺到してしまう可能性があります。結果として売りたくても売れないという状況ができてしまうのです。

失敗する確率を下げるために知っておきたい株式投資コツ5選

失敗する確率を下け゛る株式投資コツ5選

初心者でも簡単に始められる株式投資ですが、初めてのことには失敗が付きものです。株式投資に限らず、失敗から学ぶべきこともあります。

しかし株式投資で失敗してしまうと、以降の株式運用が怖くなる人も多いはずです。そのような状況にならないために、失敗する確率を下げるコツを確認していきましょう。

1 株式投資に関する正しい知識を学ぶ

まずは正しい知識を学ぶことが大切です。初心者は株式の購入や売却の注文の仕方を知ることから始めていきましょう。証券会社によって注文ツールの仕様が異なるため、操作方法に慣れる必要があります。スムーズに取引ができるようになれば、株式投資の勉強に集中して取り組めることでしょう。

次に、株式投資で利益が得られる仕組みについて理解していくと良いです。利益の出る仕組みを理解することで、さまざまな投資スタイルのメリットが分かってきます。学んだ仕組みを踏まえることで、チャートの見方やテクニカル分析の理解が深まります。株式投資の基礎からしっかりと学び、自身で考えて利益を出せるようになりましょう。

ただし、勉強の際の情報源には注意を払う必要があります。近年のネットの発展は著しいですが、記載されている情報が全て正しいわけではありません。中には、「元本を保証する」や「損失を回復させてあげるので代わりに社債を買ってほしい」などの文言で勧誘する場合もあります。情報源を確認して、嘘の情報に惑わされないようにしましょう。

2 予算設定を行う

運用に失敗してしまう原因の1つに、生活費まで株式投資に回してしまうことが挙げられます。株式投資の基本的な目的は、利益を出すことです。しかし、その利益は必ず約束されたものではありません。万が一損失を出してしまった場合、生活費まで無くなっては本末転倒です。そのため、運用開始前に予算設定を行っておきましょう。

予算を決めて株式投資を行うことは、経験を積んだ後でも活きてくる大切なポイントです。経験を重ねていくと、次第に大きな利益を狙うようになるでしょう。そのような場合、自然と投資金額も大きくなると考えられます。

生活費3ヵ月分を目安に、必ず貯金を残しておくように心掛けてください。余裕を持った予算設定で、有意義な株式投資を行うことがおすすめです。株式投資には損失が付きものであるという意識を持つことも大切です。

3 少額から始める

株式投資の初心者は経験者に比べ、経験値の差から損失を出してしまう可能性が高いといえます。そのため、最初からまとまった金額での投資は極力避けてください。

投資額を数百円から数千円に抑えて始めることで、大きな損失を出す可能性は少なくなります少ない損失であれば、勉強代を支払ったと前向きに考えやすくなるでしょう。自身が決めた投資スタイルでも、しっかりと利益が出ることを確認することが大切です。

少額投資で自信をつけた後、1単元ごとの本格的な取引を行っていくことをおすすめします。まずは株式投資に慣れていくことが、初心者を卒業する近道になるのです。

4 自分の投資スタイルを見つける

投資スタイルはさまざまありますが、大きく分けると2つのスタイルがあります。数時間や数日で売買をする短期的投資か、それ以上の長期的投資です。投資スタイルが定まらないまま運用を開始した場合、売買のタイミングなど冷静な判断ができない可能性が出てきます。そのような状況では誤った判断をしてしまう可能性が上がります。

損失を出さないにしても、より多くの利益を得られる可能性を失ってしまうこともあります。活動可能な時間や金銭的な余裕も考えて、性格に合う投資スタイルを見つけていきましょう。

加えて、1つの投資スタイルに集中することで、株式投資のノウハウが身に付きやすくなります。結果的に安定した利益を出していけるようになるでしょう。

5 投資スタイルに適した証券会社を選ぶ

株式投資において、ネックになるのが取引手数料です。自身の投資スタイルに合っていない証券会社だと、損をしてしまう可能性があります。

各証券会社は条件によって手数料が無料になるコースを設けていますが、その条件と希望の投資スタイルが合わない場合は注意が必要です。取引をするたびに手数料を支払う可能性があるからです。下手をすると、手数料の方が利益よりも大きくなってしまう可能性も出てきます。

例えば、1日に何度も取引をしたい人が楽天証券の「超割コース」を選択した場合、取引をした回数に比例して手数料を支払うことになります。手数料自体は取引額に応じて決まるとはいえ、取引と手数料の支払いがセットになっていることに変わりはありません

証券口座を開設する際には、証券会社の手数料設定にも注意して選別するようにしましょう。他にも注文ツールや分析方法についても違いが出てきます。自身の投資スタイルを崩す必要のない証券会社を選んでみてください。

初心者の株式投資の注意点

初心者の株式投資の注意点

株式投資を行っていく上で、注意を払いたいことはたくさんあります。これから紹介するものは、特に初心者に向けた注意点です。経験が少ない間は実践することが難しい場合もありますが、知識のない状態で経験だけを積むことだけは控えましょう。

損切りできるようにする

損切りとは、損失を最小限に抑えるために売却することです。ロスカットやストップロスとも呼ばれています。

株価が下がってしまうと、元の株価に上がるまで手放したくないと考えてしまうことでしょう。初心者であれば尚更、損失を出すことが怖いと感じてしまうことが多いです。しかし、損失を怖がっていては株式投資の勉強にもなりません。さらに損失が膨れ上がってしまう可能性まで出てきてしまいます。

株価の回復が見込めない場合には、勇気を出して損切りをしていきましょう。もし損失を出したとしても、最小限であれば、次回以降利益を出すことで修正できます。

損切りを実行するには、あらかじめルールを決めておくことが大切です。ルールを決めておくと、感情に流されず正確に遂行できます。

例えば、購入価格から10%下がった場合を損切りのタイミングにしてもよいでしょう。保有する期間を決めて、時期が来たら利益の有無に関わらず売却する方法もあります。もしくは、株価が100円下がったら損切りするなど、株価を基準にしても構いません。

ハイリスクな集中投資を避ける

投資スタイルには短期的と長期的の他にも、集中型と分散型があります。集中投資とは、1つの銘柄に絞って株式投資を行うことです。一方の分散投資は、複数の銘柄に投資を行う方法になります。初心者が最初から集中型の株式投資をしていくことは避けるべきです。

集中投資では大きな利益を狙える反面、大きな損失を出してしまう可能性があります。まだ投資経験の浅い初心者が集中投資をするにはリスクが大きすぎるのです。最悪の場合、借金を抱えてしまう恐れもあります。

まずは分散投資で利益の出し方を理解し、合わせて銘柄の分析方法も学んでいきましょう。銘柄の分析方法を理解した後、集中型の投資に挑戦してみることをおすすめします。

資金を上回る取引は行わない

株式投資の取引方法には、信用取引と呼ばれる証券会社からお金や株式を借りることができる方法があります。信用取引により、証券会社に預けた資金の約3.3倍の資金を使って株式投資が可能です。これをレバレッジと呼びます。

レバレッジのメリットは、約3.3倍もの利益を得られる可能性があるということです。一方で損失も約3.3倍になる可能性があることも忘れてはいけません。初心者が安易に信用取引を行うことを避けるべき理由は、損失の大きさにあります。

さらに信用取引では、株式を借りて売り注文ができるのです。そのことを空売りと呼びますが、これも初心者にはおすすめできません。株価には0円以下は存在しないため、値上がり益を狙った損失には限度があります。しかし、空売りの損失は天井がないことを覚えておきましょう。

投資スタイルをキープする

初心者にとっては、初めての株式投資で初めての損失を出すことはショックかもしれませんが、そのような小さな失敗も株式投資を学ぶ上ではよい経験の1つです。そのため、焦って投資スタイルを変えてしまうことは避けてください。

投資スタイルを次々に変えてしまっては、そのスタイルの本来のよさが分からなくなります。投資スタイルを安定させずして、利益を安定させることは難しいです。投資スタイルを1つに決めたら、ある程度の期間は同じことを繰り返すようにしてみましょう。

同じ投資スタイルを続けることで、利益を出せる仕組みが見えてくるようになります。その仕組みを自分なりに理解し、株式投資を行っていくことが大切です。

株価が変動する仕組みを知る

株価は需要と供給のバランスにより変動するものです。ある銘柄を買いたい人が多ければ株価は上がり、一方で売りたい人が多ければ下がります。時にはメディアで注目されることで、株価が上昇することもあるのです。

株価が変動する仕組みを理解することは、株で利益を生むために必要です。損失が出た際は、適切な時期に損切りをすることが必要ですが、その際の判断材料にも使えます。

株式投資で安定した利益を出すために、株価の変動する仕組みを押さえておきましょう。その結果、さまざまな投資スタイルの仕組みも自然と理解できるようになります。

銘柄選びに迷ったときのヒント

銘柄選ひ゛に迷ったときのヒント

初めての銘柄や、次の銘柄選びに迷ってしまう人も一定数いると思います。銘柄選びに迷ったら、まずは発行元の企業が身近な銘柄から探すことがおすすめです。

他にもさまざまな角度から、銘柄選びのポイントを紹介していきます。銘柄選びに迷ったときに参考にしてみてください。

身近なものから選ぶ

まずは日常生活で関わりのある企業や気になっている企業の銘柄から選んでみましょう。人気商品や最近話題の店舗など、「今後の成長が見込めるかどうか」をポイントとして探すとよいです。株式投資を続けていく秘訣は、銘柄探しにあるといっても過言ではありません。

自分の身の回りの商品や、新聞やニュースの報道などで、興味のある会社を調べてみてはいかがでしょうか。その中から特に気になる会社について、業績や財務状況を調べてみましょう。売り上げや利益の成長性や経営の安定性などさまざまな視点で分析します。さらに配当の状況や株主優待なども調べておきたいですね。

引用元:日本証券業協会|『投資の時間』どうやって株式を選べばいいの?

本来投資には、企業の成長を資金を出すということで応援するという意味があります。成長してほしい企業の銘柄を購入することで、少なからず企業の後押しをしているのです。そのような気持ちで銘柄選びをしていくと、意外と簡単に好みの銘柄を見つけられます

ただし、今後の成長を期待しても、調子よく株価が上がるとは限りません。その場合はしっかりと損切りをして、次の銘柄探しを進めていきましょう。

事業内容や売上、利益を調べる

身近な製品に関わっている企業であれば、調べなくても事業内容を知っていることもあります。しかし特に馴染みのない企業であれば、まずは事業内容を調べてみましょう

合わせて売上や、純利益なども確認してみてください。割安株投資や成長株投資の参考になるため、重要だといえます。特に、企業の主な事業内容の営業利益を知ることが大切です。今までの推移を見ることで、今後も成長が期待できるか否かが判断できます。

純利益と営業利益を確認できる書類が、損益計算書(プロフィット・アンド・ロス)です。貸借対照表(バランスシート)では資本金が確認できるので、併せて覚えておきましょう。これらは決算書類の一部です。決算書類の見方を知っていると、銘柄をさらに詳しく判断できます。もし株式投資の勉強に余裕が出てきたら、見方を少しずつ覚えていきましょう。

候補が絞られたらニュース等で動向をチェックする

上場企業には、株価に影響がある情報の開示義務があります。所有している銘柄に関わるニュースには、しっかりとアンテナを立てておきましょう。

発行元の企業の業績が上がるようなニュースであれば、株価も上がるきっかけになります。反対に、株価が下がるような情報も収集したいところです。株式投資を始めた人は、意識的に経済ニュースを見ることをおすすめします

優待内容で選ぶ

銘柄選びの方法の1つに、株主優待で探す方法があります。株式投資で得られる利益は、売買差益だけではありません。娯楽施設の優待券や食事券など、好みの優待内容を探してみることも楽しみにつながります。

株式投資は株価の変動に敏感になってしまい、精神的に疲弊する可能性を否定できません。そのような状況では運用が長続きせず、満足な利益を得ることも難しいでしょう。

好みの優待内容を見つけたら、まずは権利を得られる対象株数を確認しましょう。1単元100株以上を保有している株主に優待を受ける権利が与えられる場合や、持ち株数に応じて優待内容が変わる場合もあります。

予算で選ぶ

好みの銘柄選びも大切ですが、自身の予算内で運用することが大切です。1株500円の銘柄の場合、1単元1,000株であれば最低でも50万円が必要です。単元未満株の購入が可能か否かでも、選べる銘柄の範囲が決まってきます。銘柄を決めるには、最低売買単位の確認を忘れずに行いましょう。

株式投資の初心者におすすめの価格帯は、数百円から10万円以内です。少額投資と呼ばれる、単元未満株や株式ミニ投資、株式累積投資が可能な金額になります。初めての株式投資に自信が持てない人でも、最小限のリスクで始められることが魅力です。

少ない資金を担保に、お金や株式を借りられる信用取引という方法もあります。しかし信用取引には大きなリスクが伴うため、株式投資の経験を積んでから行いましょう

初心者や20代におすすめの銘柄6選

ここからは銘柄選びの参考になる、おすすめの銘柄を紹介していきます。初心者はもちろん、20代におすすめしたい銘柄を集めてみました。

株式投資を初めて行う人でも分かりやすいように、おすすめする理由も解説しています。銘柄選びに迷っていたら、紹介する銘柄から自身の好みに合うものを探してみてください。

三菱UFJフィナンシャル・グループ

三菱UFJフィナンシャル・グループ
企業名 三菱UFJフィナンシャル・グループ
代表者名 亀澤 宏規
上場日 2001年4月1日
上場場 東京証券取引所 第一部
売買単価 100株
優待内容 2017年12月末より廃止
※2022年1月26日現在

※引用元:三菱UFJ

三菱UFJフィナンシャル・グループは7つの事業を行っています。グループ傘下の主な企業は商業銀行・信託銀行・証券会社です。その他にはカード会社・消費者金融会社・資産運用会社などの企業もあります。主要金融分野のトップクラスが一体となり、さまざまな金融サービスを提供しているのです。

おすすめ理由

三菱UFJフィナンシャル・グループ企業である、三菱UFJ銀行を利用している人におすすめです。普段利用している銀行のグループ会社を応援するところから株の運用を始めてもよいでしょう。

ANAホールディングス

ANAホールディングス
企業名 ANAホールディングス
代表者名 片野坂 真哉
上場日 1961年10月1日
上場場 東京証券取引所 第一部
売買単価 100株
優待内容 ANA国内線ご搭乗優待券、ANAグループ各社・提携ホテルご優待など
※2022年1月26日現在

※引用元:ANA

ANAホールディングスの主な事業内容は航空事業です。グループ傘下の主な事業内容は航空運送・航空機整備事業・空港地上支援になります。その他にはフライトケータリング・コンタクトセンター・航空機操縦士育成などの事業もあり、航空機の整備から航空機の操縦士に至るまで、グループ傘下の企業で行っていることが特徴です。

おすすめ理由

飛行機での旅行が好きな人におすすめの銘柄です。優待内容の国内線搭乗券やグループ提携ホテルでの宿泊券などは、ANAホールディングスならではの優待内容になります。

武田薬品

武田薬品
企業名 武田薬品工業株式会社
代表者名 クリストフ ウェバー
上場日 1949年5月16日
上場場 東京証券取引所 第一部
売買単価 100株
優待内容 株主優待制度なし
※2022年1月26日現在

※引用元:武田薬品

武田薬品工業グループの事業内容は主に医薬品の製造事業です。グループ傘下の主な事業内容は医薬品の研究・開発・製造・販売です。その他には印刷・清掃・包装補助業務などの事業もあります。医薬品の研究から販売まで、グループ傘下の企業で行っています。

おすすめ理由

病気のときに必ずといってよいほどお世話になるのが医薬品です。2021年度は上半期から業績が好調であり、年度末まで成長の勢いが継続する見込みとなっています。業績が安定している企業のため、銘柄を分散する際におすすめです。

キリンHD

キリンHD
企業名 キリンホールディングス
代表者名 磯崎 功典
上場日 1949年5月16日
上場場 東京証券取引所 第一部
売買単価 100株
優待内容 ビールギフト、キリンビバレッジギフトなど
※2022年1月26日現在

※引用元:キリン

キリンホールディングスの事業内容は主に総合飲料事業と医薬事業です。グループ傘下の主な事業内容は酒類や清涼飲料の製造・営業・販売であり、その他には医療用医薬品の製造・販売や健康食品の製造・販売などの事業もあります。

おすすめ理由

キリン製品のお酒やジュースをよく購入している人におすすめです。積立投資で株数を増やしていってもよいでしょう。

イオン

イオン
企業名 イオングループ
代表者名 岡田 元也
上場日 1974年9月10日
上場場 東京証券取引所 第一部
売買単価 100株
優待内容 優待カード、ギフトカード(持ち株数による)
※2022年1月26日現在

※引用元:イオン

イオングループの事業内容は主に小売事業と総合金融とディベロッパー、サービス等です。グループ傘下の主な事業内容は総合スーパー・スーパーマーケット・ディスカウントストアです。その他にはヘルス&ウエルネス・総合金融・ディベロッパー・などの事業もあります。小売業や総合金融のみならず、医薬事業にも取り組んでいます。

おすすめ理由

身近なスーパーや薬局を応援してみたい人におすすめです。ギフトカードを株主優待でもらうには1,000株が必要なため、長期的な投資スタイルで配当金の分配と併せて楽しみにしてもよいでしょう。

トヨタ自動車

トヨタ自動車
企業名 トヨタ自動車グループ
代表者名 豊田 章男
上場日 1949年5月16日
上場場 東京証券取引所 第一部
売買単価 100株
優待内容 株主優待制度なし
※2022年1月26日現在

※引用元:トヨタ

トヨタ自動車グループの事業内容は主に自動車事業と金融事業です。グループ傘下の主な事業内容は自動車の製造・販売です。その他には自動車部品や自動車製造に必要な原材料などの製造・販売の事業もあります。

おすすめ理由

トヨタ自動車工業を含むトヨタ自動車の売上高は、1988年から2021年にかけて概ね上昇傾向です。今後の成長を見込んで、今のうちに少しずつ所有株式を増やしてもよいでしょう。

初めての株式投資はネット証券口座がおすすめ

銘柄選ひ゛に迷ったときのヒント

パソコンやスマホから簡単に口座開設や取引を行えるのがネット証券です。株式投資の初心者は、小額投資が可能なネット証券や手数料が低めのネット証券で口座を開設することをおすすめします

少額から株式投資ができる

ネット証券では、1株単位で注文ができるところが多くあります。SBI証券のS株などがその代表例です。1株であれば、銘柄によっては数百円からの投資ができます。

経験の浅い初心者は、初めて損失を出すことを怖がってしまうことが多いです。その懸念点についても、小額投資をすることでカバーできます。株価の低い銘柄のみ購入することで、損失が出たとしても少ない金額で済むからです。少額ずつ分散投資をすることで、リスク分散にもつながります。

仮に1つの銘柄に投資資金のほとんどを用いていた場合、その銘柄で損失が出た場合にカバーすることは難しいです。しかし複数の銘柄を所有していることで、損失も利益も同時に増える可能性があります。数百円単位の金額で投資を始めることは、不安の軽減やリスク分散だけでなく、株式投資のノウハウが身についていない初心者向けの運用だといえます。

スマホから投資ができる

2021年9月時点で日本のスマホ所有率は86.9%にもなります。日本の8割が持っているスマホで取引が行えることは、ネット証券の利便性の1つです。

日本の株式市場の取引時間は、午前中は9時から11時30分までになります。午後からは12時30分から15時までです。日中を会社や学校で過ごす人にとっては、まとまった時間が取れない時間帯になるでしょう。しかし、LINE証券のようなスマホアプリを用いることで、業務や授業の間に取引が可能です。

手数料が安い

初心者におすすめの少額投資は、取引回数が多くなる投資スタイルになります。そのため、毎回高い手数料を支払っていては、一向に利益を回収できません。安い手数料であれば、効率よく利益を回収していけるため、ネット証券をおすすめします。

一定の金額以内であれば手数料無料で取引を行えるネット証券も存在します。例えば、SBI証券のアクティブプランであれば1日100万円未満の取引が手数料無料の対象になります。短期的な投資スタイルの方や、小額投資をしている方に向いている証券会社です。

ネット証券の手数料には、主に2つの種類があります。1約定制の手数料と1日定額制の手数料です。1約定制とは、1回の約定金額ごとに手数料が決まる制度になります。1日定額制とは、1日の約定金額の合計で手数料が決まる制度です。1約定制か1日定額制についてはネット証券ごとに異なっています。そのため、自分の投資スタイルに合ったネット証券を選ぶように注意しましょう。

もし信用取引を行う場合には、レバレッジに応じて別途手数料が発生します。買方金利と貸株料と呼ばれるものです。初心者が信用取引を行うことはおすすめしませんが、知識として覚えておいてください。

株式投資を始める初心者におすすめのネット証券会社

ここからは初心者が利用してもメリットがあるネット証券を紹介していきます。まだ初めての証券会社を決められていない人は、ぜひ参考にしてみてください。証券会社のメリットやデメリットに加えて、現在開催中のキャンペーンもまとめました。

掲載情報は各証券会社の公式サイトを基に作成しています。詳細は各公式サイトをご確認ください。



SBI証券

SBI証券
引用元:SBI証券

SBI証券の最大の特徴は、アクティブプランを利用することで1日約定代金の合計が100万円まで無料になることです。小額投資を行う場合、手数料が安いに越したことはありません。

さらにTポイントやPontaポイントなども貯めることができます。貯めたポイントは1ポイントを1円として再投資することも可能です。クレジットカードで積立投資も行えます。

ネット証券ならではの利便性であるスマホからの取引も、アプリを用いて簡単に取引可能です。スマホアプリには、銘柄の検索機能など便利な機能が充実しています。加えて、企業情報通知を受け取ることも可能です。

SBI証券のメリット・デメリット

メリット
  • 手数料が大手ネット証券会社の中で最安
  • 1株単位の単元未満株が取引可能
  • かんたん積立アプリが使用可能
デメリット
  • システム障害の事例あり
  • メンテナンスによる取引不可が多め

他のネット証券と比べても、SBI証券の手数料は低く抑えられています。スタンダードプランでは、auカブコム証券が約定代金5万円まで99円、マネックス証券が110円であるのに対し、55円となっています

1株の単元未満株の投資が可能なので、小額投資を検討している人にもおすすめです。SBI証券の少額投資はS株という名称が付いており、買付手数料が実質無料になっています。かんたん積立アプリとは積立診断機能が付いたSBI証券ならではのアプリで、積立スタイル診断機能が付いており、初心者でも簡単に投資を始められます。

SBI証券のデメリットとして挙げられるのは、セキュリティ面の不安でしょう。過去にはシステム障害でログインができず、取引が行えなかった事例もあります。対策としてメンテナンスが頻繁に行われていますが、土日の夜間は取引が一時的にできません。

SBI証券で開催中のキャンペーン

SBI証券では25歳以下を対象とした「国内株式現物取引手数料0円」のプログラムが開催されています。これはSBI証券で新規で口座を開設した人はもちろん、2022年1月現在SBI証券の口座を持つ人も利用可能です。口座を開設していたが取引を行うことを躊躇していた人は、これを機に取引を始めるチャンスになります。

なお、ネット経由での注文のみが手数料0円になるという条件があります。SBI証券はパソコンからでもスマホからでも注文が簡単にできるので、デメリットにはなりにくいでしょう。

楽天証券

楽天証券
引用元:楽天証券

簡単に株式投資を始められるネット証券の中でも楽天証券は、楽天ポイントを使って投資が始められます。株式投資の初心者にとって、手持ちの現金を用いた運用には不安があっても不思議ではありません。楽天ポイントを使うことで、実際に現金で投資を始める練習が気軽にできるのです。

さらに、楽天グループのネット証券ならではの優遇制度が利用できます。楽天銀行との連携による振込手数料無料や、楽天カードでの投資積立が可能な点などです。

加えて楽天証券では、多くの株式投資に関する情報を閲覧可能です。初心者の疑問を細かい点から解決してくれることでしょう。

楽天証券のメリット・デメリット

メリット
  • 手数料が安い
  • 楽天銀行と楽天ポイントの利用でお得
  • 便利な取引ツール
  • 投資に関わる情報が充実
デメリット
  • 株式ミニ投資ができない
  • IPOの取扱銘柄が少ない

手数料の安さが楽天証券のメリットの1つです。手数料に対して楽天ポイントが貯まるポイントバックもあり、超割コースのポイントバックは1%、大口優遇では2%となっています。

また楽天グループ内でのサービスを連携させた利用もできます。楽天銀行と連携することで、金利の優遇はもちろん、自動入出金も可能です。楽天ポイントの使い道は、普段買い物の支払いに使うだけでなく、投資にも回せます。

無料で利用ができるMARKETSPEEDⅡは、多彩な機能が特徴のツールです。株式に関する情報を探す手間なく、発注まで1画面で完結できます。銘柄や相場などが一目瞭然な上に、海外株にも対応しています。

デメリットとしては、一部形式の取引ができない点が挙げられます。例えば、楽天証券では株式ミニ投資の取り扱いはありません。IPO(新規公開株式)の取扱実績に関しても控えめなため、将来的にこれらの投資にチャレンジする際には他の証券口座が必要になるかもしれません。

楽天証券で開催中のキャンペーン

楽天証券では、2022年1月現在「マネーブリッジ(自動入出金)連携による現金1,000円プレゼント」を開催中です。これは楽天銀行の口座と楽天証券の口座で資金の自動入出金ができるように登録することで、現金が手に入るキャンペーンとなっています。

エントリー期間は2022年3月14日までとなっており、2022年2月28日までに楽天証券口座と、すでに持っていない場合は楽天銀行口座の申し込みも必要です。

株式投資の運用後は、銀行口座から証券口座へ投資資金を送ることや、証券口座から銀行口座へ利益を送ることが十分に考えられます。マネーブリッジ連携の恩恵を受けつつ、現金も入手できるためお得です。

松井証券

松井証券
引用元:松井証券

取引手数料が明快である点が松井証券のメリットです。25歳以下の現物取引に関しては、取引手数料が上限なしで無料になっています。26歳以上に関しても、1日50万円までの取引であれば同じく手数料無料になります。主に少額投資を行う人におすすめのネット証券といえるでしょう。

株を始めたての頃の利用はあまりおすすめしませんが、信用取引が無期限で利用できることも魅力です。信用取引には借りるための利息がかかりますが、1日信用取引を利用することで取引手数料が0円で行えます。さらに投資情報の豊富なツールがパソコンでもスマホでも無料で閲覧できます。

創業100年の実績と親切丁寧なサポート体制も整っています。初心者が株式投資デビューをする際に安心できるネット証券でしょう。

松井証券のメリット・デメリット

メリット
  • スマホアプリで簡単取引
  • 無料の情報ツールが豊富
  • 便利なロボアドバイザー利用可能
デメリット
  • 外国株の取り扱いに制限がある
  • 取引金額により手数料が高くなる

アプリを使うことで、スマホでも簡単に株式投資が行えます。外出先でもスマホがあれば株価をすぐに確認できるため、利便性にも優れています。さらに株touchというアプリでは、先物やオプション取引にも対応しているので、将来的に投資の幅を広げる際に新たな証券口座を開く必要もなく、アプリを1つ追加するだけでOKです。

無料の情報ツールには、スマホの簡単取引はもちろん銘柄の検索機能も搭載しています。パソコンで情報を確認したい人には、QUICKリサーチネットがおすすめです。将来への備えとして長期投資や分散投資を検討している人には、ロボアドバイザーが用意されています。初心者が簡単に資産運用をするための手助けツールが充実しています。

国内市場に上場していない外国株への投資ができない点は、デメリットになり得ます。取り扱いが全くないわけではないので、外国株の運用を希望している人は事前に取扱銘柄をリサーチしておきましょう。さらに26歳以上の場合、取引金額によって手数料が上がることも長い目で見た場合は欠点といえます。

松井証券で開催中のキャンペーン

松井証券では、2022年6月30日までに新規口座開設をした人を対象に「松井証券ポイント200ポイントプレゼント」のキャンペーンが開催中です。年齢制限等はないため、これから株式投資を始めようと考える全ての世代におすすめできます。

松井証券ポイントは、そのまま投資信託の積立に使用したりAmazonギフト券と交換したりすることが可能です。ギフト券交換のレートは、1ポイントが1円となっていますので、普段からAmazonの使用頻度が高めの人にも嬉しい特典といえるでしょう。

株式投資は身近な銘柄を予算の範囲で購入して始めよう

まずは発行元の企業が身近な銘柄から、株式投資を始めてみましょう。生活に支障が出ない程度の予算を、あらかじめ決めておくことも大切です。

また株式投資初心者の場合は、数百円程度の少額投資から始めることをおすすめします。もし損失が出た場合でも少額で済むため、精神的にも余裕を持って株式の運用ができます。焦って投資スタイルをすぐに変更せず、失敗からもたくさんのことを学んでいきましょう。

もちろん少額投資からでも利益を出すことは可能です。少しずつでも利益が出ていくことで、自信にもつながるでしょう。

株式投資のコツやメリットに関する質問

株式投資のコツやメリットに関して、疑問が残っている人もいると思います。ここでは初歩的な質問から、意外と知られていないことまで解説していきます。

Q.そもそも株式投資とはなんですか?

A.株式会社が発行した株式を売買することで、その差額で利益を出していく投資方法です。

その他にも配当金や株主優待を受け取ることで、利益を得られます。苦手意識を持ってしまうことが多い株式投資ですが、初心者でも簡単に始められるのです。

Q.株式投資をするメリットはなんですか?

A.株式を所有していることで値上がり益(キャピタルゲイン)が得られることはメリットの1つです。その他のメリットは、主に配当金を受け取ることにあります。また待遇的なメリットは、株主優待を受けることや議決権の権利が与えられる点です。

さらに、投資の本来の目的である企業の応援もすることができます。応援した企業の成長を見守っていくことも、株式投資の楽しみ方でありメリットの1つです。

Q.株式投資に使う予算はどんな基準で選べばよいですか?

A.生活費の3ヵ月分は余裕を持っておくべきだといわれています。そのため貯金のうち生活費3ヵ月分を差し引いた金額を予算として計算してみてください。

例えば住居費や食費を考慮して1ヵ月で20万円使用するのであれば、3ヵ月分は60万になります。もし貯金額が60万円を切るようであれば、資金を貯めることから始めます。どうしても運用を開始したい場合は、数百円から投資が可能な証券会社で始めてみましょう。

Q.初心者が株式投資をするときに気を付けることはなんですか?

A.初心者が失敗しやすい例として、損切りができないことや集中投資をすることが挙げられます。大きな損失を出さないためにも、長期保有のメリットが感じられない場合は必要に応じて損切りをしてください。

さらに初心者のうちから集中投資をすることは大きなリスクです。投資先を分散することで、損失が生まれた場合でも、他の銘柄の利益で損失を補える可能性があります。株式投資を始めた頃は、分散投資をしていくことがおすすめです。

Q.学生や未成年でも株式投資を始められますか?

A.証券会社で投資を行うことに、年齢制限はありません。原則0歳でも株式投資をすることが可能ということです。ただし、証券口座を開設する際には親権者の同意書が必要になります。

戸籍抄本などの続柄が証明できる書類の提出もあるため注意が必要です。本人のみでなく、親権者も同時に口座開設及び入金をすることが多くなります。しっかりと親権者とも相談をするようにしましょう。

関連記事
SBI証券と楽天証券ではどちらの口座を開設するべき?両社のメリットや違いを徹底比較
「NISA」と「つみたてNISA」のメリット・デメリットを徹底解説
米国ETFを購入するメリットとは?投資初心者におすすめの米国ETFをご紹介
ネット証券のおすすめの選び方|おすすめネット証券会社ランキングもご紹介
つみたてNISA(積立NISA)とは?メリット・デメリットやおすすめ銘柄10選