
20年間、配当金や譲渡益が非課税になるつみたてNISA。つみたてNISAは、少額から始められる、積立なので買いのタイミングに迷わないなど、初心者にもおすすめの投資手法です。一方で、「積立NISAはデメリットしかない」、「やめたほうがいい」という声もあったりします。メリットだけを見てデメリットを知らずに始めると「希望の商品を買えない」「結局損した、やめておけばよかった」といった具合に失敗し、後悔することもあるかもしれません。
そこで今回は、意外と知られていないつみたてNISAのデメリットや元本割れのリスクについて詳しく解説します。つみたてNISAを始めてみたものの、やっぱりやめたい、となったときの中途解約の方法も開設しますので、始める前に一度、チェックしてください。
- つみたてNISA(積立NISA)とは?
- つみたてNISA(積立NISA)のデメリットを8つ紹介
- つみたてNISA(積立NISA)のメリットを6つ紹介
- つみたてNISA(積立NISA)は途中解約できる?
- つみたてNISA(積立NISA)を途中解約する際のデメリット
- つみたてNISA(積立NISA)に関する注意点
- つみたてNISA(積立NISA)はしない方がよい?
- つみたてNISA(積立NISA)の始め方
- つみたてNISA(積立NISA)口座の選び方
- 夫婦でつみたてNISA(積立NISA)をする場合はどうすればお得?
- つみたてNISAの口座開設におすすめな証券会社ランキング
- メリットとデメリットを把握した上で、つみたてNISA(積立NISA)を検討しよう
- つみたてNISA(積立NISA)に関するQ&A
つみたてNISA(積立NISA)とは?


つみたてNISAとは、2018年1月からスタートした少額からの長期積立・分散投資を支援する非課税制度です。つみたてNISAは一般NISAと、非課税投資枠・非課税期間・投資対象商品が異なります。
つみたてNISAとNISAの違い | |||
---|---|---|---|
つみたてNISA | NISA | ||
最大期間 | 20年 | 5年 | |
非課税投資枠 | 年間 | 40万円 | 120万円 |
総額 | 800万円 | 600万円 | |
ロールオーバー | 不可 | 可 | |
投資対象 | 条件に適合の株式投資 ETF |
国内・国外の上場株式投資 株式投資信託 |
|
投資方法 | 積立 | 制限なし | |
出金 | 自由 | ||
運用可能期間 | 2018年1月~ 2037年12月末 |
2014年1月~ 2023年12月末 ※以降新nisa制度へ |
ここでは、つみたてNISAの特徴を詳しく解説します。
毎日・毎月積立方式、厳選商品に投資できる
つみたてNISAは、積立方式でのみ購入が可能です。最低購入金額や取扱銘柄は証券会社によって異なりますが、ネット証券であれば多くの会社で最低金額100円から積み立てられます。
積み立てのタイミングは、毎日1回・毎月1回など、自由に設定できます。
なお、年間非課税枠は40万円までのため、毎月積立の場合は月々3万3,333円、毎日積立の場合は1日1,632円が1回の積立金額の上限となります。
つみたてNISAの対象商品は「手数料が低水準」「分配金が毎月ではない」など、長期・積立・分散投資に適したものが金融庁によって限定されています。さらに、証券会社ごとの取扱商品は各社が厳選しているため、投資初心者も安心です。
運用開始から最大20年間の運用益が非課税となる
つみたてNISAは非課税枠内で定期的に積立投資を行って得られた収益について、最長20年間、非課税となります。
金融庁が公表する非課税投資枠の取扱いは下記のとおりです。
つみたてNISAでは、毎年40万円を上限として一定の投資信託が購入可能です。
各年に購入した投資信託を保有している間に得た分配金と、値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)が購入した年から数えて20年間、課税されません。※2022年2月2日現在
引用元:金融庁「つみたてNISAの概要」
なお、つみたてNISAでは、限度額まで使わず余った投資枠を翌年に持ち越すことはできません。その年40万円まで使い切った場合も、使い切れなかった場合も、翌年にはリセットされ、新たな非課税投資額40万円が設定されます。
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投資できるのは金融庁お墨付きの「投資信託」のみ
つみたてNISAで運用できる対象商品は、金融庁が指定した長期・積立・分散に適した投資信託のみです。
<つみたてNISAの対象商品>
2022年2月2日現在。引用元:金融庁「つみたてNISAの概要」
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの
・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
・信託契約期間が無期限または20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
本来であれば、投資信託の取引には販売会社に支払う販売手数料がかかります。しかしつみたてNISAの公募株式投資信託は「ノーロード」と呼ばれ、販売手数料が無料です。

ノーロードとは、正式名を「ノーロード・ファンド」といい、販売手数料がかからない投資信託のことです。投資信託の販売手数料のことをロード(load)と呼ぶことから、販売手数料が無料の投資信託を ノーロードと呼ぶようになりました。
なおつみたてNISAの対象商品のうち、上場株式投資信託(ETF)の取引には、1.25%以下の販売手数料がかかります。
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つみたてNISA(積立NISA)のデメリットを8つ紹介

そもそも積立NISAとは
- 日々チャートを見ながらつきっきりで売買する必要なし
- 長期的に保有することで複利効果を期待できる
- 運用手数料が発生するが、投資に関する知識がなくても専門家(プロ)に運用を任せることができる
金融庁お墨付きのつみたてNISAですが、もちろん投資のためデメリットもあります。つみたてNISAに興味を持った人はデメリットも確認し、安全に資産運用を始められるように備えましょう。つみたてNISAのデメリットは以下の通りです。
つみたてNISAのデメリット
- 元本割れの可能性
- 投資できる商品が限定されている
- 損益通算や繰越控除ができない
- 非課税枠の上限が少ない
- 積み立てた資金が所得控除対象外
- ロールオーバーができない
- 一括投資(スポット購入)ができない
- 「リバランス」をするのが困難
具体的に見ていきましょう。
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デメリット①元本割れの可能性
つみたてNISAは金融庁が推奨する資産形成の方法ですが、あくまでも投資であるため元本の保証はありません。投資元本に対して評価額が下回る「元本割れ」のリスクが伴います。
つみたてNISAは長期投資が前提であり、商品も金融庁によって厳選されているため、他の投資と比較して安全に取引できます。しかし元本を下回る可能性があることを理解しておきましょう。20年後の非課税期間が終了した時には価格が暴落してしまうなんてこともあるかもしれません。 とはいえ、長期的に分散投資を続けていればリスクは下がっていきます。新型コロナウィルスのような社会情勢が一変するような事態に陥る場合では一気に下がることもあるかと考えられますが、決して悲観せずにリスク許容度の範囲内で投資することをおすすめします。 なお、複利とは、投資信託の運用が順調で利益を得た場合、その利益をさらに運用に回すことです。運用資金がさらに多くなることでより大きな利益も見込まれるようになります。
元本割れを防ぐポイント
- 10年、20年を目安に長期保有し、複利効果を狙う
- 国内債権などあまり価格が変動しないものや配当金があるものを選ぶ
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デメリット②投資できる商品が限定されている
つみたてNISAで運用できる投資信託は、金融庁が長期積立・分散投資に適した一定の商品と定められています。したがって、比較的安定的に運用できる可能性の高い銘柄が多いですが、TOPIXや日経平均株価、S&P500などの有名なインデックスファンドばかりのため、投資できる商品が限られてしまいます。
「さまざまな商品から選定したい」「個別銘柄に投資したい」「アクティブファンドを注文したい」という人にとっては、物足りない制度と感じられるかもしれません。
厳選された金融商品に投資できる
- 金融庁が判断した金融商品のみに投資できる
- 商品が厳選されているため、1つの金融商品に運用資金もたくさん集まり利益も見込まれる
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デメリット③損益通算や繰越控除ができない

損益通算とは、他の口座で生じた運用益と損失を相殺することです。また、繰越控除は損益通算をしても残った損失を翌年以降最長3年間にわたり、繰り越して控除にあてることです。
つみたてNISAは投資で得た利益に課税されない制度であるため、同様に損失が出た場合も税務上損失として扱われません。そのため損益通算・繰越控除の対象にならず、一般口座や特定口座でも取引している場合に税制上のメリットを得られません。
損益通算や繰越控除は長期を見据えて運用する
- 1年間など短期で運用しない
- 利益が出るよう10年、20年などの長期で運用する
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デメリット④非課税枠の上限が少ない
つみたてNISAは、非課税枠が年間40万円、非課税期間20年です。一方、一般NISAの非課税枠は年間120万円となっており、年間非課税枠は5年です。
まとまった投資資金がある人にとっては、物足りないと感じるかもしれません。自身の資産や投資スタイル、ライフプランに合わせた運用方法を選択しましょう。
積立NISAは年間40万円が非課税
- 非課税期間は20年間で合計800万円になる
- 合計800万円分を見据えて運用する
デメリット⑤積み立てた資金が所得控除の対象ではない
つみたてNISAは、積み立てた資産が所得控除の対象になりません。そもそも所得控除とは、各納税者の個人的な事情を加味して自身の税負担を調整するもので、適用される制度は生命保険料控除やふるさと納税(寄附金控除)、配偶者控除などさまざまあります。しかし、つみたてNISAで積み立てていても自身の税負担は変わらないため、控除の対象にはなりません。
一方、iDeCo(個人型確定拠出年金)は小規模企業共済等掛金控除が適用されるため全額が所得控除の対象になります。積み立てによる直接的な節税効果を求めるなら、iDeCoを検討した方がよい場合もあります。
所得控除の範囲について
- 積み立てた資産ではなく、運用した「利益」の控除がある
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デメリット⑥ロールオーバーができない
ロールオーバーとは、非課税期間が終了した際に翌年の非課税投資枠に移すことをいいます。一般NISAではロールオーバーを認めていますが、つみたてNISAではできません。また、つみたてNISAの年間投資枠は40万円ですが、仮に非課税投資枠が余った場合、翌年に持ち越せません。
例えば、1年間で35万円積み立てた場合、5万円分非課税枠を活用できていないことになります。しかし、翌年の40万円の非課税枠と足して45万円分とすることはできず、前年中に活用しなかった非課税枠は失われます。
積立NISAはロールオーバーせずに運用する
- 毎月の上限額33,333円を目安に投資する
- 証券会社によってはボーナス設定月があるため、活用する
デメリット⑦一括投資(スポット購入)ができない
つみたてNISAでは一般NISAと違って一括投資(スポット購入)できません。つみたてNISAで投資信託を購入する際は、決まったときに一定の価格で購入する積立購入(積立投資)のみ利用できます。
証券会社によっては「毎月」「毎日」など投資する間隔が選択できます。また、「ボーナス設定(ボーナス支給時の購入価格を増額させるサービス)」や「ポイント投資」などが可能な会社もあります。同じつみたてNISAでも証券会社によって複数の購入方法があるので、自分に合った方法で運用しましょう。
積み立てNISAは購入銘柄を定期的に見直す
- 長期的な利益が見込めないと判断した場合、銘柄の変更で見直しをする
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デメリット⑧「リバランス」をするのが困難
リバランスとは、当初の計画に沿って資産配分の比率を修正することです。定期的に運用実績を確認し、保有する資産を売却したり買い足したりする作業を行います。
自身の目的に沿ってポートフォリオ(投資先の組み合わせやバランスのこと)を作成していても、時間の経過によって値上がり・値下がりが起こり、ポートフォリオが崩れてしまいます。このようなときにリバランスし、ポートフォリオ内の投資配分を調整するのです。
つみたてNISAの年間投資枠は、40万円までです。さらに非課税枠は翌年に持ち越せないため、40万円の非課税枠を使ってしまうと、新たに資産を購入することができなくなってしまいます。仮にボーナス月ですでに多くの金額を投資に回してしまっていれば、リバランスのための買い増しが難しくなるでしょう。
また売却した枠は再度購入して埋めることができないため、リバランスのために一部の資産を売却すると、非課税で運用できる資産が減少してしまいます。
対策としては、バランスファンドの購入が有効です。バランスファンドは分散投資を目的としているファンドであるため、投資信託が自動的にリバランスを行ってくれます。その分、手数料が少し割高になりますが、リバランスを個人で行う必要はなくなります。
資産分配比率を保つための対策
- 買い増しする際は、積立NISA枠ではなく追加で投資信託を購入する
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つみたてNISA(積立NISA)のメリットを6つ紹介

つみたてNISAは、初心者からベテランまで幅広い投資家に利用されています。つみたてNISAのメリットは以下の通りです。
つみたてNISAのメリット
- 利益が非課税
- 少額から投資可能
- 対象商品が絞られており、投資初心者向け
- 分散投資によるリスク低減効果
- 積立投資だから買うタイミングを悩まない
- いつでも引き出し(換金)可能
それでは具体的に解説していきます。
メリット①利益が非課税

運用で得た利益は非課税になる点は、つみたてNISAの最大のメリットといえます。資産運用で得た利益には通常20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAでは毎年40万円まで非課税で運用できます。非課税投資枠は20年間のため、最大800万円までの新規投資が非課税で運用できるということです。
仮に毎月3.3万円、20年間で720万円を投資したとして、それらを年利6%で運用したとします。20年間それを積み立てた場合、複利の力も働くため最終積立金額は1,500万円を超える可能性もあります。
この場合の運用で得た利益は500万円以上です。所得税として100万円徴収されたとしても400万円ほど残ります。このように、長期運用であればあるほど非課税制度の恩恵を受けられるのです。
メリット②少額から投資可能
つみたてNISAの年間投資枠は40万円です。また、証券会社によっては100円から投資できる会社もあります。元手がなくても少額から投資を始められるため、初心者でも始めやすいでしょう。
「投資は元本割れするリスクがあるから怖い」と思う人もいるかもしれませんが、100円から始められることで自分のリスク許容度の範囲内で運用できます。少額で始められることから、20歳以上の大学生や専業主婦(夫)・パートのような一般的に収入の少ない人でも気軽に口座開設できるでしょう。
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メリット③対象商品が絞られており、投資初心者向け
つみたてNISAでは、金融庁お墨付きの長期積立・分散投資に適した一定の投資信託のみ購入できます。これらの商品は、一定の指標に連動するインデックスファンドの商品が多いため、比較的安定した運用ができる可能性が高いといえます。
また、投資信託を運用しているのは、各証券会社に勤める投資のプロであるため、初心者にとっては非常に安心です。購入する商品によりますが、投資先は大手日系企業やGAFAのような世界を代表する企業など、自身の資金だけでは購入が難しいケースもある企業がそろっています。
さらに、対象商品が絞られているため、一つひとつ投資先を確認しながらお気に入りのファンドを見つけるのもよいでしょう。
メリット④分散投資によるリスク低減効果がある

分散投資とは、1つの銘柄ではなく複数の銘柄を購入することでリスクを分散させることを目的とした投資方法です。投資を行う場合、1つの銘柄に全ての資金をつぎ込んでしまうとハイリターンを見込めますが、元本割れしてしまったときは大きな損失を生んでしまいます。
分散投資により投資先を分散させて投資することで、このようなリスクを低減できます。つみたてNISAでは、分散投資を行う投資信託のみを販売しており、損失のリスクを低減しています。また、自身でも別のファンドを複数保有することで、さらなるリスクの分散が期待できます。
とはいえ、何十もの投資信託を保有していると得られる利益が小さくなってしまいます。そのため、利益と自身のリスク許容度を加味した上で適度に分散させましょう。
メリット⑤積立投資だから買うタイミングを悩まない
本来株式投資であれば、売り買いのタイミングを自分で見定める必要があります。しかし、つみたてNISAは、積み立てを目的とした長期的な投資制度であるため、買いの判断やタイミングに悩む手間を省けるでしょう。
また、口座から自動で引き落としが可能な証券会社もあるため、銀行やコンビニに振り込みに行く手間を省くこともできます。少額から手軽に積み立てられる上に、毎月決められた金額を長期間投資できるのでリスクの分散にもつながります。
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メリット⑥いつでも引き出し(換金)ができる
つみたてNISAのメリットのひとつとして、急に資金が必要になったときにいつでも引き出せる点が挙げられます。本来、積立投資を行う場合は、自身のライフプランに合わせて長期的に積み立てることが理想といえます。しかし、病気や結婚、出産、子供の学費などタイミングによっては資金が必要なときがあります。そういった場合でもつみたてNISAであれば、得た利益も含めていつでも引き出せるようになっています。
つみたてNISA(積立NISA)は途中解約できる?

つみたてNISAは途中解約することが可能です。急に現金が必要になったとき、現金がなくなってしまったときなど柔軟に対応できるのは嬉しいポイントといえるでしょう。しかし、途中解約するとつみたてNISAで得られる恩恵を十分に受けられない可能性があるため注意が必要です。
つみたてNISAは、長期分散・積立投資に特化した制度であるため、長期運用を目的としています。そのため、長期間積み立てることによって、資産の分散によってリスクの低減をもたらし、複利の恩恵を受けられるのです。途中解約することで、これらのメリットを受けられずに振り出しに戻ってしまうため理解しておきましょう。
松井証券での途中解約の場合
松井証券を例に途中解約の方法を説明します。まず、つみたてNISA口座を解約する場合、松井証券顧客サポートまたはお客様サイトから連絡を入れます。
その後、松井証券から解約に必要な書類が送付されるため、書類が届き次第必要事項を記入し、返送しましょう。解約に必要な書類は状況によって異なります。詳しくは以下の通りです。
<マイナンバー登録済の場合>
非課税口座廃止届出書 兼 未成年者口座廃止届出書
<マイナンバー未登録の場合>
非課税口座廃止届出書 兼 未成年者口座廃止届出書
マイナンバー(個人番号)確認書類のコピー
本人確認書類のコピー
※マイナンバー登録状況は、お客様サイト 【口座管理】-【各種口座開設状況】画面でご確認ください。
※NISA口座の解約理由により、「未成年者口座出国届出書 兼 出国届出書」による手続きとなる場合があります。※2022年2月2日現在
引用元:松井証券「NISA口座の解約方法を教えてください。 | よくあるご質問(Q&A)」
また、マイナンバーの登録状況は、マイページ内における「口座管理」から「口座開設状況」を経て確認できます。NISA口座の廃止理由によっては、非課税口座出国届出書による手続きになる場合があります。
口座解約手続きが完了したら、非課税口座廃止通知書が送付されます。解約が完了し次第、他の金融機関で口座開設できるようになります。口座解約通知書は口座を再開設するときに必要な書類なので、大切に保管するようにしましょう。
つみたてNISA(積立NISA)を途中解約する際のデメリット

つみたてNISAは、途中解約が可能です。自身の病気や結婚、出産、子供の病気などさまざまなタイミングで急に資金が必要になります。しかし、途中解約してしまうとつみたてNISAで受けられるはずだった恩恵が受けられなくなる可能性があります。以下で具体的に解説していますので、確認していきましょう。
複利効果の恩恵を受けられなくなる
つみたてNISAを途中解約してしまうことで複利の効果を受けられなくなってしまいます。投資は得た利益を再投資し、元本を大きくしていくことで運用益が大きくなっていきます。これを「複利」と呼んでいます。
投資機関と複利には相関関係があり、投資期間が長いほど複利の力は十分に発揮されます。したがって途中解約してしまうと、複利の恩恵を受けないまま投資を終わらせてしまうことになりかねません。
例えば1ヶ月3.3万円を20年間、月利5%で運用した場合
投資年月 | 元本(万円) | 運用収益(万円) | 金額合計(万円) |
2年 | 79.2 | 3.9 | 83.1 |
4年 | 158.4 | 16.5 | 174.9 |
6年 | 273.6 | 38.8 | 276.4 |
8年 | 316.8 | 71.7 | 388.5 |
10年 | 396.0 | 116.4 | 512.4 |
16年 | 633.6 | 334.1 | 967.7 |
20年 | 792.0 | 564.4 | 1,356.4 |
引用元:金融庁「資産運用シミュレーション」
以上のように、投資期間が長期になると運用収益は次第に膨らんでいきます。これが複利のもたらす影響です。利益を元本に再分配することで大きな資産を築けるのです。実際投資する際は、多少の上下はあるため、必ずしもこのような結果になるとは限りません。あくまでも参考程度までにご覧ください。
非課税期間を余らせてしまう
一人に対して20年間非課税期間が与えられていますが、途中解約することでこの期間を余らせてしまいます。
そもそもNISA・つみたてNISA・ジュニアNISA以外の投資信託は、基本的に得た利益に対して税金がかかります。仮にNISAを解約して他の商品を検討するのであれば、メリットはそれほどありません。課税口座では、購入時にかかる販売手数料、保有にかかる運用管理費用や監査報酬、売買にかかる売買手数料、信託財産保留額の他に税金がかかるためです。
一方で、つみたてNISAの商品であれば購入時にかかる販売手数料がかからないもの(ノーロード)が多いだけでなく、課税もされないので大きなメリットがあります。解約をする前に非課税期間を余らせてしまってよいのか、一度考えてみましょう。
もし他の課税口座に切り替える判断であれば、つみたてNISAを運用しつつ、余った資金で他の投資信託または個別株に投資することを検討してみましょう。
つみたてNISA(積立NISA)に関する注意点

なんとなく「つみたてNISAを始めてみようかな」と考えている人もいることでしょう。しかし、気を付けるべき点を知らないままつみたてNISAを始めてしまうと、思わぬ損をしてしまう可能性もあります。これから20年間保有する大事な資産ですので、ここで解説する注意事項を押さえて納得いく選択をしましょう。
口座を開設できるのは1つの金融機関のみ
つみたてNISAを運用するための口座は、複数の金融機関で開設することはできません。また、つみたてNISAで投資信託を始めたその年は、他の金融機関または一般NISAへの変更はできません。ただし、NISA口座を開設する金融機関は1年単位で変更可能であり、NISA口座内でつみたてNISAと一般NISAを1年単位で変更することも可能です。
NISA講座開設時の注意点
- 利用できるのはどちらかの口座のみ
- 毎年交互に利用することは可能(ただし管理は煩雑になる)
自身の投資目的を明確に定めた上で、どちらか一方に投資するのか、上手く両方を使い分けて運用するのか、選びましょう。
分配金の再投資でも非課税枠を消費する
投資信託は決算時など、投資家に「分配金」が配られます。銘柄によりますが、分配金は受け取るか再投資するか選択できますが、投資効率を上げたいのであれば、分配金を再投資して元本を増やすことをおすすめします。ここで注意してほしいことは、つみたてNISAで得た分配金を再投資すると、その分だけ非課税枠を消費するということです。
つみたてNISAの年間投資枠は40万円です。仮に、毎月3万3,333円積み立てていた場合は、年間上限枠いっぱいになってしまうのでこれ以上の投資枠がありません。よって、利益が出ることも考えた上で投資の仕方や分配金再投資を調整することが重要です。
他の口座から「つみたてNISA」口座に資産を移し替えることはできない
つみたてNISAの口座へ、他の一般口座や特定口座などの課税口座の資産を動かすことはできません。逆に、つみたてNISA口座から課税口座へ移管することは可能ですが、通常の課税口座に移しても非課税枠を使い切っていないのであればそれほど得をしないため、他の方法をおすすめします。
また、つみたてNISAの他に一般NISAやジュニアNISAなどがありますが、NISAの資産を他のNISA口座に資金を移し替えることもできません。先ほどの説明でつみたてNISAの取扱会社を年1回変更できることを説明しましたが、変更した場合も口座内の資産を移行することはできません。
NISA変更後も非課税口座で保有していた資産は非課税で取り扱われます。前の口座で保有しながら新しい口座を開設し、運用することは可能です。
金融機関によって取扱商品が異なる
つみたてNISA対象:205本 | ||||
---|---|---|---|---|
国内 | 内外 | 海外 | ||
公募投信 | 株式型 | 42本(31本) | 14本(2本) | 49本(31本) |
資産複合型 | 5本(2本) | 86本(36本) | 2本(1本) | |
ETF | 3本(0本) | - | 4本(0本) |
引用元:金融庁「つみたてNISA対象商品の分類(2022年1月28日時点)」
2022年1月時点でつみたてNISAで購入できるのは、金融庁が指定した長期分散・積立投資の条件をクリアした205本の投資信託のみです。しかし、実際はこれらの投資信託を全て取り扱っている投資信託会社はありません。店舗で販売している会社などは数本しか扱っていないこともあります。
幅広いラインナップから投資信託を選択したい人は、ネット証券から選択することをおすすめします。一人ではわからない、自分で選ぶ手間を少しでも省きたいという人は証券会社や窓口での申し込みをおすすめします。
20年以上継続して投資するのは大変
皆さんは、20年間何かを続けた経験はありますでしょうか。20年もの間何かをやり続けることは、好きなことでも困難な所業です。運用を開始したら途中で資産を引き出せないiDeCoなどと違い、つみたてNISA非課税期間20年間のお金の受け取りが自由、途中で引き出してもペナルティがないなどさまざまな融通が利くポイントがあります。
しかし、簡単に引き出せてしまう分、個人的な欲求や状況によって20年間継続させることが難しくなっているのです。簡単に引き出せるつみたてNISAだからこそ、以下の点を意識しましょう。
つみたてNISAにて意識する点
- 投資の最大限の恩恵を受けるには長期間の運用は必須
- つみたてNISAは最長20年間非課税だが、短期解約してしまってはメリットが少ない
つみたてNISAは20年間運用を続けることで複利の恩恵を受けられます。さらに、投資期間が長期に渡ることでリスクも分散され、最適なリスクの中で運用できるのです。さまざまなリスクや資金需要を乗り越えた人だけが大きな資産を築けるのです。
資産運用シミュレーションの結果にもあったように、短期解約ではメリットを享受できない可能性が高いです。そればかりか、市場の動向によっては元本割れしている可能性すらあります。つみたてNISAを始める前に運用の目的を定め、解約を前提とした運用をしないようにしましょう。
つみたてNISAと一般NISAはどちらか1つしか運用できない
つみたてNISAと一般NISAの運用はどちらか1つしかできません。口座開設自体はどちらも開設できますが、実際に運用できるのは片方のみとなっています。
NISAとつみたてNISAは、どちらも政府が推奨している資産運用制度のひとつですが、中身は似て非なるものです。各制度の特徴を押さえた上で、自身のライフプランや運用目的に合わせた選択が必要です。
つみたてNISA(積立NISA)はしない方がよい?

つみたてNISAを始めたいと思っていても、投資である以上一定のリスクを負うことには変わりないため、悩んでしまう人も多いものです。自分がつみたてNISAで投資するべきか判断した上で口座開設しなければなりません。以下でつみたてNISAをしない方がよい人の特徴を挙げましたので、参考にしてみてください。
つみたてNISA(積立NISA)やらない方がよい人の特徴
つみたてNISAをやらない方がよい人の特徴は以下の通りです。それぞれ具体的に解説していきます。
つみたてNISAをやらない方がよい人の特徴
- すぐにでも資産を大きくしたい人
- 10年、20年と資産をほったらかしにできない人
- リスク許容ができない人
すぐにでも資産を大きくしたい人
つみたてNISAで購入できるのは投資信託であり、その多くがインデックスファンドです。インデックスファンドは、S&P500やTOPIX、日経平均株価など、主要な指数と連動させることを目的とした商品です。いわゆるベンチマークの投資信託のため、経済動向を大きく逸脱した値上がりは期待できません。目標としている指数が上昇すればその分上昇し、大幅に下落すれば同じように下落していきます。
したがって、これらの指数が短期間で何倍にも上昇することにはあまり期待できず、それに伴いつみたてNISAで投資することで短期間のうちに大きな利益を生むことは基本的にありません。一般的に投資信託のリターンは4.0%前後だといわれています。この数値は全期間を平均しての数値であり、場合によってはマイナスになる可能性もあるので注意しておきましょう。
10年、20年と資産をほったらかしにできない人
つみたてNISAの最大のメリットは長期積立・分散投資の恩恵を受けられることです。長期間運用することで、複利の力が働きます。得た利益を元本に再投資し、徐々に元本を大きくしていくことで実際の投資額よりも多くの利益を受けられるようになります。
しかし、長期間保有できずに引き出してしまう人や不況時に売ってしまう人は恩恵を受けられない可能性が高いでしょう。
リスク許容ができない人
つみたてNISAは金融庁お墨付きの投資信託を保有できるものの、投資であることには変わりありません。それゆえに、元本割れのリスクは伴います。例えば、新型コロナウィルスが蔓延したときの日経平均株価は約30%下落しています。この不況をピンチと捉えるか、チャンスと捉えるか、考え方次第で自身のリスク許容度が大きく変わってきます。
つみたてNISA(積立NISA)が向いている人
一方でつみたてNISAをはじめ、資産運用に向いている人は以下の通りです。
資産運用に向いている人
- 50代以下で老後資金を作りたい人
- 教育費の準備期間が10年近くあり、これから作っていく人
- とりあえず貯蓄したい人
それぞれ具体的に解説していきます。
50代以下で老後資金を作りたい人
働き世代で、退職までにまだ時間がある人は老後資金作りに適しています。昨今は「老後2,000万円問題」をはじめ、老後資金をどのように作っていくかが課題になっています。しかし、20代・30代であれば退職までにまだまだ時間はあります。したがって、途中で非課税期間は終了してしまうものの、今からつみたてを始めることで退職時までに大きな資産を築けます。
教育費の準備期間が10年近くあり、これから作っていく人
例えば、子供が大学入学するために400万円必要だとしましょう。つみたてNISAの年間非課税金額は40万円、月約3.3万円までです。400万円貯めるには運用するという不確定要素を含めて10年〜12年で貯蓄できると考えられます。数年の上下はありますが、10年程度で資金調達できます。
仮に10年以上かかったとしても、臨機応変に対応できれば問題ありません。10年以上運用したい人ももちろん運用をおすすめできますし、教育資金だけでなく老後資金や車や住宅の頭金のために運用することも可能です。
とりあえず貯蓄したい人
物欲もなく、まとまった資金を使う予定が特にないのであれば、つみたてNISAがおすすめです。また、貯蓄の手段を銀行預金で行っている人にもおすすめできます。銀行預金の金利は、0.001〜0.002%程度の銀行が多いです。これでは年間100万円貯めていたとしても1,000〜2,000円しか増えない計算になります。
一方、つみたてNISAで運用していれば平均4.0%ほどで運用されるので、大きな違いが生まれます。これらに該当している人は、貯蓄の方法を変えるだけで大きな差が生まれる可能性があるため、つみたてNISAをおすすめします。
つみたてNISA(積立NISA)の始め方

投資初心者であれば、初めての口座開設でわからないことが多く、不安になることもあるでしょう。以下でつみたてNISA口座を開設するための具体的な手順を説明していますので、確認しながら口座開設を進めてみてください。
専用口座の開設
まずは専用口座を開設しましょう。つみたてNISAを取り扱っている金融機関は業態別に挙げると以下の通りです。
つみたてNISAを取り扱っている金融機関
- 証券会社
- 銀行
- 信託銀行
- 信用金庫
- 信用組合
- 投信会社
- 農協
- 労働金庫
つみたてNISAの専用口座を開設する際は、基本的に手数料無料で開設できます。また、ノーロード(販売手数料無料)型や信託報酬などの手数料が低い商品がまとめられているため、金融機関を選択する際は取扱商品数の多さや最低積立金額、自身が積み立てしたい銘柄があるかという観点で比較するとよいでしょう。
口座は基本的にネットから開設できます。また、以下のようにスマホからも口座開設をすることができます。

開設の仕方や取引に不安のある人は、各金融機関の窓口から口座開設するとよいでしょう。
開設の際は「非課税口座開設届出書(名称は金融機関による)」を提出します。また、開設する際に必要な手続きは、以下の通りです。

開設手順
- マイナンバーカードまたは通知カード+本人確認書類を提出
- 申し込み時ホームページの画面または非課税口座開設届出書で「非課税管理勘定」で「NISA」「つみたてNISA」を選択し、口座の種類を「一般」「特定」の中から選択する
- 口座開設の手続き完了後、取引のための案内等書類が各金融機関から電子メールや郵送などで届く。書類を受け取り、内容を確認してから取引を開始する。
1.マイナンバーカードまたは通知カード+本人確認書類を提出

2.「NISA」「つみたてNISA」を選択し、口座の種類を「一般」「特定」の中から選択する

3.取引のための案内等書類が各金融機関から電子メールや郵送などで届く
一般口座と特定口座の違いは源泉徴収の有無です。一般口座は源泉徴収を自身で行うのに対し、特定口座は証券会社が源泉徴収を代行してくれます。自身で確定申告する必要がなくなるため、基本的に特定口座を選択することをおすすめします。
選んだ商品を購入
オンラインで商品購入するステップは金融機関によりますが、大まかな流れは以下の通りです。
商品購入の大まかな流れ
- 各金融機関のサイトやアプリからラインナップされている商品を確認する
- 積み立てのタイミング、金額、引き落とし方法を選択する
- 各投資信託の目論見書、約款を確認し、注文確定する
このステップで購入完了です。なお、窓口で金融機関から購入する場合は申し込み用紙に記入し、提出することで購入が確定します。この際、目論見書や申し込み用紙の控えなどを受け取れるため、よく確認して保管しておきましょう。
つみたてNISA(積立NISA)口座の選び方

「つみたてNISAの口座開設の仕方はわかったけど、どの証券会社で開設すればよいかわからない」「会社による違いがわからない」というような疑問点を持つ人は多いでしょう。
商品取り扱い数の多さで選びたいのであればネット証券がおすすめですが、「ポイントを貯めたい」「不安だからネットではなく窓口で直接開設したい」など証券会社に求めることは人それぞれです。以下で商品ラインナップ数の比較から具体的なおすすめ銘柄まで説明しています。確認しながら自身に合った証券会社・銘柄を選んでみてください。
商品ラインナップ数
「投資する銘柄は決まっていないけれど、とりあえずつみたてNISA用口座を開設したい」という人は取扱商品数の多い証券会社がおすすめです。具体的に以下の表で見ていきましょう。
会社名 | 商品数 | ポイント貯まる | ポイントつみたて |
楽天証券 | 179 | 楽天ポイント | 楽天ポイント |
SBI証券 | 177 | Tポイント Pontaポイント Vポイント |
Tポイント Pontaポイント |
松井証券 | 172 | 松井証券ポイント | 松井証券ポイント ※松井証券が厳選した3種類の投資信託のみ購入可能 |
auカブコム証券 | 163 | Pontaポイント | Pontaポイント |
SMBC日興証券 | 158 | dポイント | つみたてNISAのサービスはなし |
ネット証券の中でも楽天証券とSBI証券はトップを争う商品数です。SBI証券は、楽天証券と比べて取り扱っているポイント数が多いのが特徴で、TポイントやPontaポイントを普段から利用している人にとって嬉しい特典でしょう。
楽天証券は、楽天銀行と口座を紐づけることでスムーズな取引が行える「マネーブリッジ」の利用が可能です。また、販売手数料も無料なため、とにかく安くたくさんの商品から選びたいのであれば、これらの証券会社から検討してみてはいかがでしょうか。
ポイントの運用が可能かどうか
表で紹介した通り、ポイントサービスを導入している証券会社であれば、多くの場合貯めたポイントをさらなる投資に利用することが可能です。
ただし、投資先が限られている場合もあるので注意しましょう。つみたてNISAで貯めたポイントはつみたてNISAに利用できる証券会社を選ぶのがおすすめです。
また、つみたてNISAの引き落としに提携のクレジットカード決済を利用することで、より効率的にポイントを貯められる場合もあります。
例えば楽天証券なら楽天カード、SBI証券なら三井住友カードと相性がよいため、普段使っているクレジットカードから証券会社を選ぶのもおすすめです。
おすすめつみたてNISA(積立NISA)銘柄
ここでは、積極的に運用して資産を増やしたい人、運用にかかるコストを削減したい人を対象にしたおすすめの銘柄を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
積極的に運用して資産を増やし、高いリターンを求める人は、以下の商品をおすすめします。これらの商品はファンドマネージャーと呼ばれるプロの投資家が調査した結果に基づき、TOPIXや日経平均株価などのチャートを上回る運用益を目指すものです。
ここではSMBC日興証券で紹介されているファンドを挙げてみます。
運用会社 | 銘柄名 | 投資対象 |
レオス | ひふみプラス | 日本株 |
日興 | 年金積立 Jグロース | 日本株 |
コモンズ | コモンズ30ファンド | 日本株 |
フィデリティ | フィデリティ・米国優良株・ファンド | 米国株 |
SBI | EXE-i グローバル中小型株式ファンド | 全世界株 |
引用元:SMBC日興証券「つみたてNISAのおすすめ銘柄 初心者が選ぶべきファンドと考え方」
運用にかかるコストを削減したい人は、手数料に着目するとよいでしょう。つみたてNISAは基本的にノーロード(販売手数料無料)ですが、少額ながら信託報酬や管理費用がかかります。これらの手数料を抑えながら運用することで短期間の黒字化も目指せるでしょう。また、インデックスファンドであれば、信託報酬は低めに設定されています。
同じくSMBC日興証券で紹介されているファンドを以下に挙げます。
運用会社 | 銘柄名 | 投資対象 |
三菱UFJ国際 | eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 日本株 |
三井住友DS | 三井住友・DCつみたてNISA・ 日本株インデックスファンド |
日本株 |
ニッセイ | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 日本株 |
楽天 | 楽天・全世界株式インデックスファンド | 米国株 |
SBI | SBI・V・S&P500 インデックスファンド | 全世界株 |
三菱UFJ国際 | eMAXIS Slim新興国株式 | 新興国株 |
引用元:SMBC日興証券「つみたてNISAのおすすめ銘柄 初心者が選ぶべきファンドと考え方」
夫婦でつみたてNISA(積立NISA)をする場合はどうすればお得?

夫婦でNISA制度を利用する場合、どのように運用していくか悩んでいるのであれば、お互いの資産状況や運用の目的を加味した上で1人1口座開設することをおすすめします。
NISA口座は以下のような目的のある人におすすめです。
NISA口座は以下のような目的のある人におすすめ
- 年間40万円以上投資できる余剰資金がある
- 個別株も投資対象にしたい
- 十分な値上がりがあった場合は5年経たずに売却したい
一方、つみたてNISA口座は以下のような目的のある人におすすめです。
つみたてNISAは以下のような目的のあるひとにおすすめ
- 少額から投資を始めたい
- インデックスファンドを中心に長期分散・積立投資を行いたい
- 初心者なので運用は信託会社に任せたい
夫と妻で投資目的が違う場合、NISAとつみたてNISAどちらの口座も開設するとよいでしょう。また、どちらも同じ口座を開設しても問題ありません。
NISA口座は1人1口座しか開設できないため、夫と妻の保有資産を1つにまとめて運用してしまうと、片方の非課税枠が使われないままになってしまいます。お互いに口座を分けて運用することで、非課税枠を効率的に活用できます。
つみたてNISAの口座開設におすすめな証券会社ランキング

つみたてNISAの仕組みや商品を理解し口座を開設したい人に向けて、つみたてNISA用口座で人気の証券会社を紹介します。
つみたてNISA
ランキング
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
証券会社 |
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|
つみたてNISA 口座開設数(万) |
246.3 | 246.3 | -- | -- | -- | |
取扱 投資信託 銘柄数 |
合計 | 176 | 179 | 172 | 163 | 152 |
インデックス型 | 154 | 117 | -- | 148 | 132 | |
アクティブ型 | 22 | 62 | -- | 15 | 20 | |
購入手数料 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
最低積立金額 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | |
積立頻度 | 毎月/毎週/毎日 | 毎月/毎日 | 毎月 | 毎月 | 毎月/毎日 | |
付与ポイント | Tポイント Pontaポイント dポイント |
楽天ポイント | 松井証券ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | |
口座開設 |
→ランキングの根拠についてはこちら
ここからは、上位3位の証券会社について説明していきます。
つみたてNISA用口座で人気の証券会社3社
- SBI証券
- 楽天証券
- 松井証券
それでは具体的に解説していきます。
SBI証券

SBI証券の概要は以下の通りです。
会社名 | 株式会社SBI証券 |
オンライン本人確認 | 対応 |
ネット開設 | 対応 |
ポイント対応 | Tポイント・Pontaポイント・Vポイント |
会社四季報情報 | 対応 |
引用元:公式サイト「SBI証券」
SBI証券は取引手数料の安さや取扱商品の豊富さ、さまざまなポイントサービスに対応している点などが魅力の証券会社です。初心者でも簡単にアプリから申し込みができるので、迷うことなく口座開設ができるでしょう。また、取引手数料が他の証券会社と比較して安価なため、20年間の非課税期間が終わった後でも安心して取引できます。
SBI証券で口座開設をするメリット
・積み立てながら各種ポイントを貯められる
SBI証券のメリットは、積み立てながらポイントを貯められる点にあります。SBI証券ではつみたてNISAだけでなく、一般NISAでもTポイント、Pontaポイントなどのポイントが貯まります。保有している投資信託の資産残高に応じてポイントが貯まり、クレジットカードの積み立てにも対応しているため、さまざまなつみたて方法に柔軟に対応できます。
・人気商品の「SBI・Vシリーズ」を購入できる
人気の「SBI・Vシリーズ」を購入できる点もSBI証券のメリットのひとつです。シリーズ合計5,000億円を突破した「SBI・Vシリーズ」はSBI証券から購入できます。信託報酬率が他の商品と比較して低く、運用にかかるコストが他の商品と比較してかからないのが大きな特徴です。つみたてNISA・NISAにも対応しているので安心して利用できます。
・アプリから手軽に取引可能
SBI証券ではスマートフォンで取引が可能です。SBI証券のスマートフォンアプリ「かんたん積立」は、リスク許容度に合わせてファンドを提案してくれるほか、積み立て設定を一括で行えるため、初心者も便利に使いこなせるでしょう。自分の運用スタイルがわかる「積立スタイル診断」や人気の銘柄がすぐにわかる機能など、初心者でも取引しやすい機能がたくさんそろっています。
以下、SBI証券の「かんたん積立」アプリの口コミについてまとめた表です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
SBI証券「かんたんつみたて」の良い評判・口コミ
Akiko Saito
★★★★★
凄い見やすい!既に口座を持っていて、いちいちサイトにチェックしに行ってたけれど、アプリで手軽に見られて本当に便利です。株式に寄りがちでしたが、投信をもう一度見直すきっかけにもなりました。
ふくふく
★★★★★
画面がシンプルで可愛らしく見やすいです。つみたてNISAの管理はこれで十分かと思われます。
少将
★★★★★
他の証券会社にない便利なサービスです。スポット買い入れのも作ってほし いです。ホントに簡単に使えてます。
出典:Google Play プレビュー
SBI証券「かんたんつみたてアプリ」の悪い評判・口コミ
Tak WEST
★★
他の方と一緒である日突然通信エラーと出てログイン出来なくなりました。何度リトライしても通信エラーの繰り返しです。端末を再起動しても改善しないので、一度アンインストールしてから再インストールして最初からアカウント情報打ち直してようやく再びログイン出来るようになったかと思えばまたすぐに通信エラーリトライループです。
NonO_
★★
投信をアプリで管理できるようになったと思ったら、出てくるのは トップ5と積立だけなんてorz 積立設定はブラウザーより簡単で、 管理しやすい。 本家もこういう風にならないでしょうか?
G S
★★
積立設定を登録しようとして,各種資料を読むところから時折固まりますね. アプリが落ちかけます.
出典:Google Play プレビュー
開催中のつみたてNISA・NISA関連キャンペーン
2022年2月現在、SBI証券は「【始めるならいま!】SBI証券から三井住友カードを申し込むと年間最大29,000円相当がもらえるキャンペーン実施中!」を開催しています。投信積立をするなら現金よりも、クレジットカードを利用する方が、年間で最大29,000円相当がお得になります。このキャンペーンは2022年1月1日(土)~ 2022年4月30日(土)までです。
楽天証券

楽天証券の概要は以下の通りです。
「楽天経済圏」を活用して、生活必需品の購入や決済、スマートフォンのキャリアなどを楽天グループサービスに統一し、効率よくポイントを貯めている人は多いのではないでしょうか。楽天グループの楽天証券ではつみたてNISAも取り扱われているため、楽天経済圏で生活している人は特に便利な制度を利用できます。
楽天証券では日々の積み立てで楽天ポイントが貯まったり、買い物で貯めた楽天ポイントを積み立て資金にあてたりすることができます。つみたてNISAの口座開設を機に、楽天経済圏に入ることも検討してみてください。
楽天証券で口座開設をするメリット
楽天証券のメリットは以下の通りです。
・楽天カードクレジット決済でポイントが貯まる
投資信託の引き落としの際「楽天カードクレジット決済」を選択していると、取引金額100円につき1ポイント加算されます。
・ポイントでつみたて可能
各楽天グループのサービスで貯まる「楽天ポイント」を積み立てられます。投資信託の買い付け代金の一部、または全額をポイントで支払えます。また、つみたてでもポイント利用できるので非常にお得に活用できます。
動画でわかる!ポイント投資(投資信託)ってなに?
・豊富なラインナップ
楽天証券が取り扱っているつみたてNISAの対象商品数は172本(2021年6月10日現在)です。また、一般NISAであれば2,682本(2021年6月10日現在)にものぼる豊富な取り扱い数となっています。つみたてNISAのデメリットとして取扱商品が少ないことをお伝えしましたが、楽天証券であれば豊富な品ぞろえの中から投資先を選べます。
開催中のつみたてNISA・NISA関連キャンペーン
2022年2月現在、常時開催で「<エントリー不要>NISA口座限定!国内株式売買手数料0円&海外ETF買付手数料全額キャッシュバック!」を実施しています。NISA口座内での国内株式売買手数料0円になり、さらに、海外ETF買付手数料を全額キャッシュバックもありますので、お得なチャンスです。
松井証券

松井証券の概要は以下の通りです。
松井証券で口座開設をするメリット
松井証券のメリットは以下の通りです。
松井証券は100円から積み立てNISAが始められるため、投資初心者でもハードルが低い点が特徴です。元々対面営業をしていた金融機関ということもあり、サポート体制が充実していることから、電話や専用フォームによる問合せはもちろんこと、リモートサポートによってパソコン画面の操作方法を案内してもらうことも可能です。
投資に関するアプリ「投信アプリ」による「投信工房」も魅力的で、8つの簡単な質問に答えるだけで、自分に最適な資産の組み合わせを提案してもらうことができます。
メリットとデメリットを把握した上で、つみたてNISA(積立NISA)を検討しよう

つみたてNISAはあくまでも投資であるため、デメリットもあることが理解できたかと思います。しかし、つみたてNISAは金融庁が認めた投資信託が厳選されている制度であるため、投資初心者でも始めやすいでしょう。資産形成を始めたいと考えているなら、ぜひ活用していきたいものです。
初めて投資をする場合、不安や疑問点は多いでしょう。しかし、投資を行いながら勉強を進めて理解していくことで、自身のライフプランに合わせた資産形成ができるようになります。もしつみたてNISAの制度や注意すべきことがわからなくなったら、この記事に立ち返ってみてください。
つみたてNISA(積立NISA)に関するQ&A

- NISAとつみたてNISA(積立NISA)はどちらを始めた方がお得ですか?
- どちらを始めた方がお得になるかは、自身が行いたい投資のスタイルによります。NISAとつみたてNISAの大きな違いは、「非課税枠」「取引可能商品」「非課税期間」の3点です。
NISAは年間の非課税枠が120万円で投資信託と株式の取引ができ、5年間の非課税期間が設けられています。
一方、つみたてNISAの年間非課税枠は40万円で、投資信託しか取引できませんが、非課税期間が年間20年間用意されています。この点を理解し、自身のライフスタイルや投資目的に合わせて選択するとよいでしょう。
- つみたてNISA(積立NISA)を始めるのに必要な書類はありますか?
- つみたてNISAを始めるために必要な書類は基本的にマイナンバーカードのみです。
マイナンバーカードがない場合は、マイナンバー通知カードでも対応可能です。その場合、本人確認書類(運転免許証・パスポート・住民票の写しなど)が必要になるので、あらかじめ準備が必要です。
- つみたてNISA(積立NISA)で元本割れを避ける方法はありますか?
- あくまでも投資であるため、つみたてNISAで必ず元本割れを避けられる方法はありません。つみたてNISAは金融庁お墨付きの銘柄を選べるため比較的安定して運用しやすいといえますが、それでも元本割れの可能性はあります。
しかし、20年間の非課税期間が用意されているためリスクを分散することが可能です。また長期間運用することで複利の恩恵を受けられます。
元本割れを避ける方法はありませんが、適切に運用していけば最終的に利益を得られる可能性は高いといえるでしょう。
- つみたてNISA(積立NISA)の非課税期間20年間が終わるとどうなりますか?
- 非課税期間が終わると以下の点に注意が必要です。
非課税期間が終わる際の注意点
- つみたてNISA内の資産は一般口座や特定口座などの課税口座に移行される
- つみたてNISA勘定は一般NISAと異なりロールオーバーができない
- つみたてNISA(積立NISA)では、どのような商品が対象になりますか?
- つみたてNISAで取り扱う商品は、金融庁が指定した長期分散・積立投資に適している商品が対象となっています。インデックスファンドがメインですが、中にはETF(上場投資信託)もあり、それらも金融庁に登録されたもののみ選択できます。
ただし、SBI証券をはじめ一部の証券会社ではETFの取り扱いを行っていません。このように取り扱いの商品や商品数は、証券会社によって異なります。自分の投資したい銘柄があれば、取り扱っている証券会社を探してみましょう。また、投資したい銘柄が特にない場合は、ネット証券など取扱商品数が多い証券会社から選んでいくとよいかもしれません。
※本記事で記載の情報は、個別に記載のない限り、2022年1月25日時点でのものになります。証券会社等の口座開設やキャンペーン利用の際には、各社公式ホームぺージの最新情報をご確認ください。
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