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最終更新日:2022/06/30
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IPO投資

IPOとは「Initial Public Offering」の略で、新規公開株式や新規上場株式と呼ばれる投資商品を指します。

ローリスク、ハイリターンで投資家から人気を集めるIPO投資。勝率が9割を超える年もあり、高確率で利益が出せると注目されています。

しかし中には「リスクが低いのに高確率で利益が上げられるのはどうして?」「なにか裏があるのかも……」そんなふうに考える方もいるでしょう。今回は、IPO投資で利益を出しやすい理由と仕組みについて初心者向けにわかりやすく解説します。

目次

  1. IPO投資の魅力とは?
  2. IPO投資が利益を得やすい理由を検証
  3. IPOとはどんな株式投資なのか
  4. IPO株の買い方
  5. 3種類の抽選方法とその仕組み
  6. IPO株の当選確率を上げる方法
  7. その他の証券会社を選ぶ際に押さえておきたいポイント
  8. IPO投資におすすめの証券会社3選!
  9. 儲かる可能性の高いIPO投資に挑戦してみよう
  10. IPO投資に関連するQ&A

IPO投資の魅力とは?

IPO投資の魅力とは

IPO投資の魅力は主に下記の3つです。

IPO投資の魅力

  • 上場後すぐの売却で利益を上げられる
  • 短期間で利益を得やすい
  • 上場後の購入でも利益を得られる

株式投資初心者から上級者まで幅広く人気を集めるIPO投資の魅力に迫りましょう。

上場後すぐの売却で利益を上げられる

IPOの最大の魅力は、上場後の「初値売り」で利益が上がる可能性が高いことです。 初値(はつね) とは、株式の新規公開(IPO)で初めて付いた株価のことであり、上場後すぐに初値で売却することを「初値売り」といいます。

初値売りとは

初値売りでは、株式の販売価格(公募価格)を初値が上回ることで利益を上げることが可能です。 初値が公募価格を上回る確率は年度によって異なります。

初値が公募価格を上回る確率は年度によって異なります

▽SBIネオトレード証券・IPOの上場社数と騰落率、平均対公開価格差
上場年 上場社数 平均初値騰落率 平均対公開価格差
2017年 86件 113.81% 2,182
2018年 89件 105.83% 2,483
2019年 82件 77.55% 1,741
2020年 92件 131.57% 1,966
2021年 125件 55.56% 1,045
平均 94.8件 96.86% 1,883
出典:SBIネオトレード証券「IPO(新規公開株)データ」

平均初値騰落率(へいきんはつねとうらくりつ):初値の平均上昇率
平均対公開価格差:IPOの初値と公開価格の差の平均

例えば、2021年は、例年と比べ「平均初値騰落率」「平均対公開価格差」いずれも低くなっていますが、これは新型コロナウイルスの影響といえます。 ほかの年度では、平均初値騰落率が100%を超える年があること、また、2017年~2021年全体の平均対公開価格差は1,883円となっていることから、IPO投資は、利益が上げられる確率が高いといえます。 短期間で利益を得やすい 短期間で利益を上げやすいこともIPO投資の魅力です。 IPO抽選の申し込みから企業が上場するまでのわずか2週間程度で利益を上げられる可能性があります。 例えば、下表のとおり、2021年に上場した企業のうち、初値の上昇率(騰落率)が300%以上、対公開価格差が4倍以上になった企業は3社ありました。

▽2021年のSBIネオトレード証券におけるIPO実績
企業名
(銘柄コード)
公募価格 初値 対公開
価格差
初値
上昇率
アピリッツ
(4174)
1,180 5,600 4,420 374.00%
WACUL
(4173)
1,050 4,645 3,595 342.00%
サイバートラスト
(4498)
1,660 6,900 5,240 315.00%

IPO株なら、たったの2週間で大きな価格上昇を狙うこともできるのです。 上場後の購入でも利益を得られる IPO投資は、上場後に購入しても大きな利益を得られる可能性があります。実際、SBIネオトレード証券のIPOは2020年に安値から50%以上値上がりした株が92銘柄中、53銘柄もあるのです。 また、若い企業や小規模な企業は、上場後に成長が加速して、IPOの価格が上昇する傾向が見られたという論文もあります。 IPO投資には、投資家はもちろん新規上場企業にとっても、必要なタイミングで資金調達できる、知名度が上昇するといったメリットがあります。

参考文献:本庄裕司「IPO企業の資金調達とパフォーマンスー東証マザーズによる検証結果―」

IPO投資が利益を得やすい理由を検証

IPO投資が利益を得やすい理由

IPO投資が利益を得やすい理由を検証

  • 公開後すぐに10倍の値上がり?
  • なぜIPO株は値上がりするのか?
  • どのような銘柄を狙えばいいか?
  • 公募割れが起きたらどうすればよい?

大幅に価格が上昇した具体的な銘柄や、価格が上がる理由、狙い目の銘柄など、IPO投資に関するよくある疑問について分かりやすく解説します。投資手法を考える際にお役立てください。

公開後すぐに10倍の値上がり?

IPOは上場後に10倍以上、値上がりする可能性を秘めています。例えば2020年4月6日に東証マザーズに上場した「松屋アールアンドディ(7317)」は、公開価格910円に対して初値が838円に下落しました。
しかし経費削減を進め、また血圧計腕帯の受注増加を受けて利益が当初予想を大幅に上回ったことから株価が大きく上昇。11月27日には8,270円と初値の約9.8倍まで上昇しました。

また、2018年に上場した企業・HEROZ(ヒーローズ)は、公募価格4,500円に対して4万9,000円の初値をつけました。また、2020年上場のヘッドウォータースは、公募価格2,400円に対して初値が2万8,580円と10倍以上の値上がりを記録しています。

新規上場企業 公開価格 初値 値上がり率(倍)
ヘッドウォータース
(4011)
2,400円 28,560円 11倍以上
HEROZ(ヒーローズ)
(4382)
4,500円 49,000円 10倍以上
フィーチャ
(4052)
520円 4,710円 9倍以上
タスキ
(2987)
670円 5,060円 7倍以上
トレードワークス
(3997)
2,200円 13,600円 6倍以上
出典:JPX日本取引所グループ「新規上場会社情報」

HEROZが100株単位で取引されていることから考えると、HEROZのIPO株を手にした投資家は、45万円がわずか2週間で490万円になり、445万円の利益を得られた計算になります。

なぜIPO株は値上がりするのか?

近年のIPO株の勝率は8割以上です。なぜIPO投資はそれほど利益を上げやすいのか気になる方も多いでしょう。IPO株が上場後に値上がりし、利益を上げやすい理由は次の3つです。

利益が高確率で上がる理由

  • 新規上場できるほどの高い実績・ビジネスモデルを持っており人気銘柄になりやすい
  • 「IPO株=利益を得やすい」と認知されているため買いが殺到する
  • IPO株を購入することで利益が上がるため幅広い層の投資家が注目している

IPO株は、「新規上場する企業の実力」と「投資家心理」によって株価が向上するのです。

どのような銘柄を狙えばいいか?

選ぶ銘柄次第では、初値が公募価格を下回る「公募割れ」を起こす可能性もあります。「8割以上が利益を得る」ということは、2割近くは損失を出しているということです。
利益を狙うには、以下に該当する銘柄を避けて選びましょう。

避けた方がいい銘柄

  • 再上場案件
  • 公募株数より売出株数の方が多い

このような銘柄で利益を出すのは難易度が高いでしょう。上記のようなIPO株に当選してしまった方は、辞退することもできます。ただ、銘柄は慎重に選びましょう。

公募割れが起きたらどうすればよい?

初値が公募価格を下回る「公募割れ」が起こる可能性もあります。2017年~2021年の5年間で公募割れが起きたIPOを見ていきましょう。

IPO件数 公募割れしたIPO件数 平均初値騰落率
2021年
125件 18件 55.56%
2020年
92件 22件
131.57%
2019年
82件 8件 77.55%
2018年
89件 9件
105.83%
2017年
86件 8件
113.81%
出典:SBIネオトレード証券「IPO(新規公開株)2020年データ」

2020年は、新型コロナウイルスの影響で公募割れしたIPO件数が例年よりも多くなりました。2020年を除くと、全体の1割が公募割れしていることが分かります。

公募割れが起きてしまった場合は売却して「損切り」をし、損失を確定させるのが得策です。

IPO株の値上がりに期待して放置していると、資金を預けたままの状態が続きます。次の投資に資金を回す方が有効活用できますから、早めに手を打ちましょう。

IPOとはどんな株式投資なのか

IPOとは、未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることを言います。「投資の勝率をもっと上げたい」「値上がりする株をゲットしたい」そんなお客様におすすめです。
引用:LINE証券「IPO(新規上場株)」

IPOとはどんな株式投資なのか

  • IPOとは何か?
  • 公募価格と初値価格
  • 初値売りで利益を上げる

そもそもIPOとはどのような株式投資なのでしょうか。定義や仕組みなど概要を改めて整理して解説します。

あわせて、IPO投資で利益が得られる仕組みや、IPO投資をするうえで把握しておくべき「価格」と「売り方」に関する知識も深めましょう。

IPOとは何か?

IPO株投資とは

IPO(新規公開株)とは、未上場企業が新たに上場し、投資家が株式を購入できるようにすることをいいます。

日本では「Initial Public Offering」の頭文字をとって「アイ・ピー・オー」と呼びます

「Initial Public Offering」は、「最初に公開する売り物」という意味を持ち、日本語では「新規公開株」「株式公開」「新規上場株式」などと言われることもあります。

上場が決まっている企業の株式に投資することを「IPO投資」といいます。一般に、企業がIPOをするのは資金調達や知名度の向上を図ることが主要な目的とされます。

IPOはどんな仕組みか

IPO投資では、証券会社を通じて新規上場する企業の株を購入し、上場後に売却して利益を得ようとするのが一般的です。

新規上場時の公募価格は、多くの場合割安に設定されます。そのうえ上場後に株価が上がりやすく、高い確率で利益を得られます。株の売買に関する深い知識やテクニックが不要で、株初心者にもおすすめです。

公募価格と初値価格

IPO銘柄に投資する前に、把握しておくべき2つの価格「公募価格」「初値価格」の違いについて見ていきましょう。

2つの価格 詳細
公募価格 新規に証券市場や店頭市場に公開する株式が投資家に販売される価格(購入価格)
初値価格 証券取引所に新規上場した銘柄が最初につけた価格(売却価格)

投資家は、IPO銘柄の初値が公募価格を上回り、売却益が出ることに期待します。基本的にIPO株は公募価格が低く設定されるので、利益を得られる可能性が高くなります。

初値売りで利益を上げる

IPO投資では、購入したIPO株の初値価格がついたタイミングで利益を確定させます。

先述しましたが、ここ数年は8割以上のIPO銘柄で、公募価格よりも初値価格の方が高くなりました。多くのIPO銘柄は初値がついたタイミングで売れば、差額分の利益を得られるのです。

この手法は「IPO株の初値売り」と呼ばれ、最も主要なIPO株の売り方です。

IPO株の買い方

IPO株の買い方

IPO株は、以下の4つのステップで簡単に購入できます。

IPO株の買い方

  • ステップ① 証券口座を開設する
  • ステップ② IPOスケジュールを調べる
  • ステップ③ IPO株に申し込む
  • ステップ④ IPO株の抽選結果を確認する

IPO株の買い方を手順に沿って解説します。

ステップ① 証券口座を開設する

IPO取引をするためには、証券口座を開設する必要があります。一般的な証券会社の口座であればIPO銘柄の取引が可能です。

証券口座を開設する手順は、銀行で預金口座を開設するときと同様です。投資初心者であっても手続きは難しくありません。証券口座の開設で必要なものは次の4つです。

証券口座の開設で必要なもの

  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポートなど)
  • 印鑑
  • 金融機関口座

複数の証券口座を開設すれば、IPO取引できるチャンスが増え、当選確率も上昇します。証券口座は、無料で作ることができるので気軽に開設してみましょう。

ステップ② IPOスケジュールを調べる

証券口座の準備ができたらインターネット上で「IPOスケジュール」を確認します。以下の内容を確かめましょう。

「IPOスケジュール」の確認事項

  • 企業の株式公開日(上場日)
  • 上場する市場
  • 申し込み期間

2022年2月に上場するIPO株はこちらです。自分が購入したい銘柄や狙い目の情報を早めに確認しておくといいでしょう。

上場日 証券コード 企業 ブックビルディング
2/9 (水) 4267 ライトワークス 1/21 (金)~1/27 (木)
2/4 (金) 4266 ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング 1/20 (木)~1/26 (水)
2/4 (金) 9213 セイファート 1/19 (水)~1/25 (火)
2/3 (木) 9214 Recovery International 1/18 (火)~1/24 (月)

IPOスケジュールは、証券会社のホームページや「IPOジャパン」で確認するのがおすすめです。

ステップ③ IPO株に申し込む

IPOスケジュールを確認したら、購入したいIPO株を選んで申し込みましょう。希望するIPO株に申し込むには、ブックビルディング期間に申請する必要があります。

【ブックビルディング期間とは?】
ブックビルディングとは、未上場企業が新規株式公開をする際に発行価格を決める方法のことで、この期間をブックビルディング期間と呼びます。
ブックビルディング期間は、投資家から「希望の株数」や「予算」などの情報を集めるために設けるものです。基本的に5日間程度ですので、期間中に忘れず申請しましょう。

まず、購入を希望する銘柄を選び、企業の詳細情報が記載された「目論見書」を確認します。

ブックビルディング完了後、選んだ銘柄の公募価格が決まります。また、購入希望者が多い場合は、抽選が行われます。

ステップ④ IPO株の抽選結果を確認する

抽選結果は、証券会社の口座内で伝えられます。当選し、条件を満たしている場合のみIPO株の購入が可能です。

購入を決めている当選者は、速やかに意思表示をしましょう。

購入後は、株式公開日(上場日)以降に証券取引所でIPO銘柄を取引できます。「初値売り」を検討している人は、このタイミングですぐに売却して、利益を確定させます。

3種類の抽選方法とその仕組み

3種類の抽選方法とその仕組み

抽選、配分方法の種類

  • ①完全平等抽選
  • ②優遇抽選
  • ③店頭配分

どのようにして抽選に選ばれるのか気になる方も多いでしょう。ネット証券における抽選方法は2種類あり、抽選方法は証券会社によって異なります。抽選以外にIPO株をもらえる「店頭配分」を加え、IPO株の入手方法は主に以下の3つの方法です。

方法 特徴
完全平等抽選 ・過去の取引実績や資金力が関係ない
・応募者の当選確率が平等
・株式投資初心者におすすめ
優遇抽選 ・IPO取引実績や預かり資産額が多いほど当選確率が上がる抽選方式
・証券会社との取引回数
・実績が多い投資家向け
・ポイントやステージ制であれば資金力がなくても当選確率を高められる
店頭配分 ・店舗を構える証券会社との取引回数
・実績が多い投資家向け

それぞれの仕組みや特徴を解説します。理解すると「違い」をしっかりと把握できるでしょう。自分に合う抽選方法の証券会社で口座を開設するのが得策です。

①完全平等抽選

完全平等抽選
楽天証券のIPO(新規公開株式)は、取引実績やお預り資産にかかわらず、当選確率は平等です。お申込みをされたすべてのお客様を公平に抽選いたします!
引用:楽天証券「平等抽選の楽天証券でIPO(新規公開株式)をはじめよう」

完全平等抽選とは、応募者の当選確率を同じにした抽選方法です。

取引実績や資産などを問わず抽選するので、誰でも当選を狙えます

完全平等抽選をすることで知られる「マネックス証券」では、コンピューターでランダムに抽選しているとのことです。

マネックス証券の新規公開株(IPO)/公募・売出株式(PO)の抽選においては、コンピューターで無作為に抽選を行っています。この過程はシステム化されており、人間の恣意が途中で関与することはありません。
引用:マネックス証券「抽選方法」

過去の取引実績がない、もしくは資金力に自信のない個人投資家におすすめの抽選方法です。

完全平等抽選の証券会社

  • マネックス証券
  • 楽天証券
  • DMM 株
  • GMOクリック証券
  • 岡三オンライン証券

②優遇抽選

優遇抽選とは、IPO銘柄の取引実績や預かり資産額が多いほど当選確率が上がる抽選方式のことです。資金力のある投資家が圧倒的に有利になるのが特徴。優遇抽選には、以下の2つの種類があります。

抽選方式 特徴
口数比例方式 申込数(口数)が多いほど当選確率が上がる
ステージ制抽選 ステージが上がるほど抽選票数を多くもらえる「預かり資産」などによって段階的にステージが決められている

投資家によっては、数十億円を取引しているケースもあります。資金力に自信のある投資家は、優遇抽選の証券会社で口座を開設しましょう。

優遇抽選の証券会社

  • SBI証券
  • SMBC日興証券
  • SBIネオトレード証券
  • 野村証券

SBI証券のIPOチャレンジポイントとは

新規上場株式(既上場銘柄の公募増資・売出は除く)のブックビルディング後の抽選・配分に外れた回数に応じてIPOチャレンジポイントが加算されます。次回以降のIPOお申し込み時に、IPOチャレンジポイントをご使用いただくことにより、IPOが当選しやすくなるSBI証券のポイントプログラムサービスです。
引用:SBI証券「IPOチャレンジポイント」

SBI証券の「IPOチャレンジポイント」は、IPOの抽選で落選した回数に応じて、ポイントが貯まるシステムです。

チャレンジポイントが貯まり、IPOに申し込むときに使用すると当選確率が高まります。SBI証券で取引を複数回すると、当選確率が向上するので次第に有利になるでしょう。

つまり、資金力のない投資家でもIPOチャレンジポイントを活用すれば、上級者の投資家と同等の確率で当選する可能性があるということです。

SBI証券でIPO取引をする際には、IPOチャレンジポイントに積極的に申し込みましょう。

③店頭配分

店頭配分は、証券会社と取引のある投資家にIPO株を配る方法です。

日頃から証券会社との取引がある投資家は、店頭配分でIPO株をもらえる可能性があります。

新規に口座を開設したばかりの人や取引実績がない人は、店頭配分でIPO株をもらえる確率が高くありません。店頭分配は、名前の通り店舗を構える証券会社にのみ存在します。

ネット証券にはこのような分配方法はなく、「完全平等抽選」または「優遇抽選」の2択に限られます。

IPO株の当選確率を上げる方法

IPO株の当選確率を上げる方法

IPO株の当選確率を上げる方法

  • 抽選方式が平等な証券会社から申し込む
  • 主幹事証券会社から申し込む
  • 口座開設数が少ない証券会社から申し込む
  • 複数の証券会社から申し込む

IPO投資は、証券会社の抽選に当選し、購入の権利を得ることが大前提です。ここでは、IPO株の当選確率を高める方法を解説します。

抽選方式が平等な証券会社から申し込む

証券会社によって抽選方式は異なります。投資初心者であれば、平等にIPO株を分配している証券会社を選ぶといいでしょう。

基本的にネット証券では、投資家の間で当選確率に差が生じません。また、平等抽選以外にも、「SBI証券」の場合は抽選に参加すればするほど当選確率が高くなります

主幹事証券会社から申し込む

「主幹事」の証券会社は、多くのIPO株を割り当てられることが予想できるため、応募すると当選確率が高くなります。

「主幹事証券会社」とは、上場にかかる手続きのサポートや公募・売り出しなどを引き受ける証券会社のことです。

主幹事になる確率が高い証券会社の口座を開設しておくといいでしょう。2020年に行われたIPO取引における主幹事の件数を一覧にしたので、参考にしてください。

主幹事証券会社 件数
みずほ証券 34件
野村證券 28件
SMBC日興証券 26件
SBI証券 20件
大和証券 18件
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 5件
岡三オンライン証券 4件
マネックス証券 1件
楽天証券 0件
松井証券 0件
auカブコム証券 0件
SBIネオトレード証券 0件
出典:JPX日本取引所グループ「新規上場基本情報」

主幹事数が多い「みずほ証券」と「野村證券」、「SMBC日興証券」で口座を開設し、狙ったIPO株に申し込みをすると当たりやすい傾向にあります。

口座開設数が少ない証券会社を狙う

口座開設数が少ない証券会社を選ぶと、競争相手が減ります。積極的にIPOに参加している一方で、口座開設数が少ない穴場の証券会社が狙い目です。

当選確率は、「IPO割り当て数÷応募者数」で算出されます。「口座開設数が少ない=応募者数が少ない」と考えられ、必然的に競争倍率も低くなると予測されます。

証券会社 口座開設数
SBI証券 720万
マネックス証券 198万
au カブコム証券 137万
※2022年1月25日時点
※データはSBI証券マネックス証券au カブコム証券公式サイトから引用

「au カブコム証券」はライバルが少なく、当選する可能性が高くなる可能性があります。

複数の証券会社から申し込む

なるべく多くの証券会社を通じて申し込み、抽選の回数を増やすことで当選確率を高くします。たとえば宝くじを当てるのなら、1枚だけ購入するより複数枚買った方が当選確率は高くなります。

同様に、複数の証券会社から申し込めば当選確率は上がります。できる限り多くの抽選に参加するために、以下の対策をして事前準備しましょう。

当選確率を上げる対策

  • あらかじめできるだけ多くの証券口座を開設しておく
  • 家族と一緒に申し込んで世帯単位で当選確率を上げる

マネックス証券では未成年でも、親権者が口座を保有していれば口座を開設できます。

時間差を活用できる複数口座からのIPO応募

時間差を利用することで、当選確率を高められます。

一般的にIPO銘柄は抽選後に購入の申し込みをしますが、証券会社によっては申し込んだ後に抽選が行われる場合もあるのです。遅いタイミングで抽選をする形式を「後期抽選型」と呼びます。

後期抽選型では、抽選後に購入を申し込む一般の証券会社よりも遅れが生じます。そのため時間差をうまく活用すれば、抽選の機会が増えて当選しやすくなるでしょう。

後期抽選型のネット証券

  • au カブコム証券
  • GMOクリック証券
  • 楽天証券
  • 松井証券

その他の証券会社を選ぶ際に押さえておきたいポイント

その他の証券会社を選ぶ際に押さえておきたいポイント

  • 事前資金がいらない証券会社
  • 取扱銘柄数の多い証券会社
  • NISA対応の会社を選ぶ

IPO銘柄を購入したい初心者の投資家がすぐに実践できるコツをご紹介します。証券会社選びに迷っている方は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

3つのポイント

  • 事前資金がいらない証券会社
  • 取扱銘柄数の多い証券会社
  • NISA対応の会社を選ぶ

上から順に解説します。

事前資金がいらない証券会社

資金力が足りず複数の証券会社を通じて応募ができない方は、事前資金が不要な証券会社を利用しましょう。

基本的にIPOに申し込む際には、事前に購入代金を口座に用意しておく必要があります。そのため、購入するIPO株の金額や株数によっては、大きな額を口座に入れなければなりません。

複数の証券会社を経由して申し込むと当選確率は上がりますが、資金力がない場合は、1口分しか用意できず複数口座に資金を入れられないケースもあるでしょう。

事前資金がいらない証券会社なら、資金がなくても複数の口座を開設し、応募できます。

事前入金が不要な証券会社

  • 松井証券
  • 岡三オンライン証券
  • SBIネオトレード証券
  • 野村證券

資金に限りがあり、複数のIPOに応募できないとお困りの方は、上記の証券会社で口座を開設しておきましょう。

出典:「松井証券」「岡三オンライン証券」「SBIネオトレード証券」「野村證券

取扱銘柄数の多い証券会社

取扱銘柄数の多い証券会社

IPO取引が目的で口座を開設するなら、取扱銘柄数の多い証券会社を選びましょう。取扱銘柄数が0件の証券口座を開設しても、IPO取引はできません。

反対に、取扱銘柄数が多い証券会社の口座を開設しておけば、スムーズにIPO株の取引ができます。複数の証券会社を通じてIPO株に申し込みができ、当選確率も向上するでしょう。

2021年度にIPOの取引銘柄数が多い証券会社をまとめました。

順位 証券会社 取引銘柄数
1位 SBI証券 123銘柄
2位 みずほ証券 84銘柄
3位 SMBC日興証券 81銘柄
4位 楽天証券 75銘柄
5位 マネックス証券 67銘柄
出典:JPX「新規上場会社情報」

上記の1~5位までの証券会社の中から複数選んで、口座を開設しましょう。

NISA対応の会社を選ぶ

NISA口座でIPO投資を行うと、利益が非課税になり節税効果が見込めます。

たとえば、一般の口座でIPO投資をして100万円の利益が上がったとしても、利益に対して20.315%の税金がかかります。100万円の利益が出ても、80万円しか手元に残らないのです。

しかしNISA口座ならば、100万円がそのまま手元に残るのです。以下を参考に、NISA口座でIPO投資ができる証券会社を選びましょう。

証券会社早見表

主幹事数(2021) 口座数(2021) 事前入金 抽選方法
SBI証券 20件 603万口座 必要 個人投資家への配分数量の内、60%:平等抽選(1口1票制度)30%:IPOチャレンジポイント10%:店頭配分
マネックス証券 1件 197万口座 必要 10%:完全平等抽選
SMBC日興証券 26件 310万口座 必要 10%:完全平等抽選5%:優遇抽選(ステージ別抽選)
野村證券 28件 533万口座 不要 10%:完全平等抽選
岡三オンライン証券 4件 93万口座 不要 10%:3ステージ
松井証券 0件 133万口座 不要 70%以上:完全平等抽選
GMOクリック証券 1件 47万口座 必要 10%:完全平等抽選
大和証券 18件 303万口座 必要 10%:完全平等抽選
SBIネオトレード証券 0件 非公開 不要 10%:完全平等抽選
90%:ステージ制抽選
楽天証券 0件 624万口座 必要 100%:完全平等抽選
岩井コスモ証券 39件 42万口座 必要 10%:完全平等抽選
90%:優遇抽選
auカブコム証券 0件 134万口座 必要 100%:完全平等抽選
LINE証券 0件 100万口座 必要 100%:完全平等抽選
DMM 株 0件 83万口座 必要 100%:完全平等抽選

※2021年1月25日時点
※データは以下公式サイトから引用:「SBI証券」「マネックス証券」「SMBC日興証券」「野村證券」「岡三オンライン証券」「松井証券」「GMOクリック証券」「大和証券」「SBIネオトレード証券」「楽天証券」「岩井コスモ証券」「auカブコム証券」「LINE証券」「DMM 株

利益が上がりやすいIPO投資だからこそ、税金対策を徹底して100%手元に残るように対策しましょう。

IPO投資におすすめの証券会社3選!

IPO投資におすすめの証券会社3選!

  1. SBI証券
  2. SMBC日興証券
  3. マネックス証券

IPO投資ができる証券会社はたくさん存在します。しかし、IPOで利益を得やすくするための条件を満たした証券会社はごくわずかです。

IPO取引に強い証券会社を3社に厳選してご紹介するので、可能であれば口座を開設しましょう。

①SBI証券

SBI証券は、取引数がネット証券の中で最多の証券会社。IPO投資を行うなら口座を作っておくべき証券会社です。

2020年4月から2021年3月までの上場会社数のうち、SBIがIPOを引き受けたのは80社。同期間の引受関与率は93%と業界トップの実績を持ちます。

IPO実績が豊富なSBI証券なら、当選チャンスがたくさんあります。一方で口座開設数が順調なペースで増加しており、ライバルが多い分、当選確率が低くなるデメリットはあるかもしれません。

SBI証券は、「IPOチャレンジポイント」というユニークなポイント制度を設けています。

SBI証券を通じてIPOに応募し、外れた場合にポイントが加算されます。抽選回数が増えるほどポイントが加算され、貯まったポイントを使うと次回の当選確率が高くなり有利になる仕組みです。

さらに、SBI証券ならNISA口座でIPO銘柄に応募できます。利益が上がればそのまま口座に入れられることも利点です。

メリット
  • IPO取扱実績が多い
  • NISA口座で対応可能
  • 取扱銘柄の種類が豊富
  • 当選確率が上がる「IPOチャレンジポイント」
  • 高機能AIロボアドバイザー「WealthNavi」
デメリット
  • ライバルが多い
  • 事前入金が必要

SBI証券のお得なキャンペーン情報

・デイトレードするならSBI証券で!日計り信用取引回転キャンペーン
一般信用「日計り信用取引」における新規建約定代金が一定条件を満たした場合、STEPに応じて手数料をキャッシュバック(上限1万円)
キャンペーン期間:2022年1月4日(火)9:00~3月31日(木)
参考:SBI証券「デイトレードするならSBI証券で!日計り信用取引回転キャンペーン」
・iDeCoスタートダッシュWキャンペーン
キャンペーン期間中に、iDeCo(個人型確定拠出年金)に月額1万円以上で加入すると、抽選でAmazonギフト券プレゼント
キャンペーン期間:2021年12月20日(月)~2022年3月17日(木)
参考:SBI証券「iDeCoスタートダッシュWキャンペーン」

②SMBC日興証券

SMBC日興証券は、2020年、2021年ともに主幹事数が国内3位の証券会社です。

2020年の国内新規公開銘柄94件中、53件に関与しておりIPO取引銘柄が豊富。全体の10%を平等抽選に回しているので、店舗型の証券会社ではあるものの、取引実績がない初心者でも当選が期待できます。

さらに、当選しなかった場合、抽選票数が最大25倍にまでアップする「ステージ別抽選」を用意しています。

預けている資金や取引実績に応じてステージのランクが決まります。資金力のある投資家は、SMBC日興証券をメインで使用するといいでしょう。

メリット
  • 国内屈指の取扱銘柄数
  • AIを活用したツールが豊富
  • ダイレクトコース限定の優遇抽選
  • 平等抽選が全体の10%
デメリット
  • 優遇抽選には資金力が必要
  • 事前入金が必要

SMBC日興證券のお得なキャンペーン情報

・個人向け国債(2022年1月-3月募集分)選べる!プレゼントキャンペーン
10年債を購入した人に、対象金額に応じて現金もしくはVポイントギフトをプレゼントするキャンペーンです。
キャンペーン期間:2022年1月7日(金)~3月31日(木)
参考:SMBC日興証券「個人向け国債 選べる!プレゼントキャンペーン (2022年1月-3月募集)」
・ANAのマイルが貯まる特典
ダイレクトコースで新規に口座を開設すると200マイルが当たります。
キャンペーン期間:2022年1月7日(金)~3月31日(木)
参考:SMBC日興証券「SMBC日興証券で ANAのマイルが貯まる!」

③マネックス証券

マネックス証券は、完全抽選方式を導入している証券会社です。口座の開設数は216万口座と多く、国内在住者100人当たり約1.7人がマネックス証券で口座を開設しています。

完全抽選方式

オンラインで申し込みをした場合、最短で翌営業日に口座が開設できるスピード感も人気の理由の1つ。

マネックス証券で取り扱うIPO銘柄の情報をメールで通知してくれる便利な機能も付いています。

スムーズに取引、資産管理をするためのツールやアプリ、オリジナルレポートが充実しているので、株式投資が初めての方でも安心して利用できます。

メリット
  • 当選確率が平等
  • 取扱銘柄数が豊富
  • 口座開設が早い
  • NISA口座で対応可能
デメリット
  • 事前入金が必要

マネックス証券のお得なキャンペーン情報

・【新生銀行のお客様限定】地球にやさしく ペーパーレスキャンペーン
電子交付サービスを契約しメールアドレスを登録した人に200円をプレゼントするキャンペーン
キャンペーン期間:2022年1月4日(火)~2022年3月31日(木)
参考:マネックス証券「200万口座突破記念キャンペーン」
・米国株デビュー応援がキャッシュバック期間延長&上限なしキャンペーン
キャンペーン期間中、外国株取引口座への初回入金から40日間は、米国株取引手数料(税抜)を全額キャッシュバック
キャンペーン期間:2022年1月5日(水)~2022年2月28日(月)
参考:マネックス証券「米国株デビュー応援がキャッシュバック期間延長&上限なしキャンペーン」

儲かる可能性の高いIPO投資に挑戦してみよう

IPOはローリスク、ハイリターンの投資で、「購入できれば儲かる」と言われるほど勝率が高いことから多くの投資家が注目しており、抽選になることがほとんどです。

当選確率を上げることが、IPO投資で利益を得る秘訣といえます。IPO投資で利益を得るためには、その裏でまめな努力が必要です。

IPO取引が頻繁に行われる証券口座を複数開設し、いつでも応募できるよう準備しましょう。

IPO投資に関連するQ&A

IPO投資を始める前に、不安や疑問を持つ人も多いでしょう。ここでは、IPO投資に関するよくある質問に対してQ&A形式でお答えします。

IPO投資に関するよくある質問

  • お金がなくても抽選に参加できますか?
  • 必ず儲かりますか?
  • 当選後にキャンセルできますか?その際の手数料は?
  • NISA口座からのIPO投資は何が違いますか?
  • IPOの申し込みには何が必要ですか?
  • IPO株を買うべき時期はいつですか?

気になる項目からチェックし、不安を取り払ってからIPO投資をスタートしましょう。

お金がなくても抽選に参加できますか?

一般的に5万~30万円程度の資金が必要です。近年では、お金がなくても無料でIPO抽選を受けられる証券会社もあります。

資金の量が当選確率に影響しないので、低コストで投資を始めたい方におすすめです。IPO株の取り扱いが多い証券会社を選ぶと当選確率がアップします。SBI証券の「IPOチャレンジポイント」をコツコツ貯めて、当選を狙うのも手です。

必ず儲かりますか?

比較的儲けやすい投資手法ですが、「100%儲かる」とは断言できません。

ただ、IPOジャパンが公開しているデータによると、過去5年間の勝率は8割程度。IPO株を初値で売ると「高確率で利益を得やすい」といえるでしょう。

当選後にキャンセルできますか?その際に手数料はかかりますか?

基本的には当選後にキャンセルでき、手数料は発生しません。しかし、証券会社によっては、当選を辞退するとペナルティが課される場合があります。

ペナルティの内容は、「1ヵ月間IPOに新規の申し込みができない」「ほかのIPOへの申し込みが無効になる」などのケースが見られます。

NISA口座からのIPO投資は何が違いますか?

NISA口座からのIPO投資の場合、一定の買付金額までは利益が非課税になります。

つまり、所得税の税金対策ができるメリットがあるのです。利益が出やすいIPO投資だからこそ、NISA口座を効果的に活用した方がいいでしょう。

IPOの申し込みには何が必要ですか?

IPOを申し込むには、証券会社の口座開設が必要です。一般的な証券会社の口座であれば、IPOの応募ができます。

証券会社の口座は、早いところであれば当日、もしくは3営業日ほどで開設できます。IPO申し込みの直前に慌てないよう、あらかじめ準備しておきましょう。

IPO株を買うべき時期はいつですか?

「IPO祭り」と呼ばれる12月がおすすめです。毎月12月は、新規上場する企業が多く、IPO投資家にとって年に1度のビジネスチャンスだといえます。

IPOジャパンの「IPOスケジュール」を見ると、上場日が12月に集中していることが分かります。また四半期の決算に合わせて3月、6月、9月、12月に上場する企業が多いと予測できます。

年間 2020年 2021年 2022年
1月 0社 0社 0社
2月 3社 7社 4社
3月 28社 13社
4月 15社 13社
5月 0社 0社
6月 6社 23社
7月 7社 10社
8月 4社 4社
9月 9社 14社
10月 9社 4社
11月 5社 9社
12月 26社 33社

※本記事で記載の情報は、個別に記載のない限り、2022年1月25日時点でのものになります。証券会社等の口座開設やキャンペーン利用の際には、各社公式ホームぺージの最新情報をご確認ください。