ミニ株,単元未満株,おすすめ
(画像=PIXTA)

ミニ株・単元未満株は、少ない手元資金で優良企業の株を買えるなどメリットが豊富です。しかし、ミニ株・単元未満株には銘柄が限定されているなど、デメリットがあるのも確かです。メリットだけ見てデメリットを確認しないと、「思っていたのと違った」と失敗する可能性が高くなります。

そこで今回は、ミニ株・単元未満株の特徴やメリット・デメリット、始め方を初心者向けにわかりやすく解説します。ミニ株・単元未満株で初心者におすすめの銘柄も厳選して紹介しますので、ぜひチェックしてください。

目次

  1. ミニ株、単元未満株とは?
  2. ミニ株、単元未満株のメリット5つ
  3. ミニ株、単元未満株のデメリット
  4. ミニ株(単元未満株)制度は投資初心者にもおすすめ
  5. ミニ株・単元未満株の銘柄の探し方
  6. ミニ株・単元未満株おすすめ銘柄10選
  7. ミニ株運用開始前の下準備
  8. ミニ株(単元未満株)投資が可能なネット証券会社10選
  9. ミニ株を活用してETFは購入可能か?
  10. 楽天証券でミニ株の購入は可能か?
  11. ミニ株、単元未満株の銘柄はNISA口座での購入がおすすめな理由
  12. ミニ株についての知識を深め、おすすめの証券会社で投資にチャレンジしてみよう
  13. ミニ株や単元未満株に関するQ&A

ミニ株、単元未満株とは?

ミニ株・単元未満株とは通常の株式取引よりも少ない株数で購入できる株のことです。一般的な株式投資の売買単位は1単元となっていて、100株以上でないと購入できません。

例えば、1株1,000円の株式の購入には、最低10万円必要です。しかし、ミニ株であれば10株から、単元未満株であれば1株から買えるので、1,000円~1万円と手数料を用意すれば投資できます。

小額投資が可能であり初心者におすすめの、ミニ株・単元未満株について、詳しく解説します。

ミニ株と単元未満株は厳密には異なる

ミニ株と単元未満株は同義で使われることが多いですが厳密には異なります。そもそもミニ株とは「株式ミニ投資」という投資の通称として使われるようになった言葉です。

株式ミニ投資とは、通常は100株で1単元として売買される株を、10株単位で売買できる制度のことです。売買単位について、単元未満株が1株から、ミニ株は10株からであるので、厳密にいえば両者は別物といえます。主要ネット証券会社が取り扱っているのはミニ株ではなく単元未満株であることが多いのも事実です。

しかし、近年ミニ株の定義は定かでなくなってきており、単元未満株と同義で使われるケースもあります。ミニ株・単元未満株といったとき、「1単元よりも少ない株数で取引できる株式のこと」と理解しておけばよいでしょう。

ミニ株・単元未満株はさまざまな名称で展開される

ミニ株・単元未満株はさまざまな証券会社で、さまざまな名称で展開されています。 S株、ワン株、プチ株といったサービス名をご存じの方もいるでしょう。

ただし、ミニ株・単元未満株はすべての証券会社が取り扱っているわけではありません。また、ミニ株、単元未満株の対象となる銘柄も証券会社によって異なるため、投資を開始する前に確認することが大切です。

ミニ株、単元未満株のメリット5つ

ミニ株、単元未満株のおもなメリットは下記の5つです。

ミニ株、単元未満株のおもなメリット

  • 少額で取引できる
  • 損失を小さくできる
  • 分散投資できる
  • 配当金をもらえる
  • スマホで簡単に取引できる

ひとつずつ詳しく解説します。

少額で取引できる

ミニ株、単元未満株の最大のメリットは少額で取引できることです。例えば、ディズニーランドで有名なオリエンタルランドの株価は2022年2月時点で2万円台なので、1単元で購入する場合は最低200万円が必要となります。

しかしミニ株、単元未満株を利用して1株から購入すると、2万円程度でオリエンタルランドの株を購入できます

「応援したい好きな企業があるけれど、何十万も用意できない」そんな方でもミニ株・単元未満株であれば手が届くのです。

損失を小さくできる

特に投資初心者にとって、損失を小さくできることも、ミニ株、単元未満株のメリットです。

「最初は練習で株を買ってみたい、けれど大きな損失が出るのが怖い」そんな方でもミニ株、単元未満株であれば気楽にスタートできます

ミニ株、単元未満株でスタートして慣れたら、売買単位が1単元からとなる通常の株式投資に挑戦してもいいでしょう。

分散投資できる

複数の銘柄を少額ずつ購入して分散投資できる点もミニ株、単元未満株の魅力です。

たとえば50万円の資金が手元にあったとして、1株5,000円で100株単位の銘柄を購入する場合、1銘柄しか購入できません。しかし、同じ1株5,000円の銘柄だとしても、少ない株数から買えるミニ株、単元未満株であれば、残ったお金で他の複数の銘柄を購入できます。

様々な銘柄に投資できていれば、仮に1銘柄で損をしても、大きな損失を避けることができるでしょう。

配当金をもらえる

一般的に単元未満株を保有すると、配当金をもらえます。また、証券会社によっては単元未満株を保有することで株主優待や議決権をもらえる場合があります。

ただし、株式ミニ投資として展開される「ミニ株」の場合は配当金をもらえないのが一般的です。

スマホで簡単に取引できる

単元未満株をスマホアプリなどで手軽に取引できる証券会社も増えています。証券会社によっては夜間であっても売買できるため、日中忙しい人や外出先から取引をしたいという人にも嬉しいポイントです。例えば、LINE証券では平日21時までは1株単位の売買が可能です。

ミニ株、単元未満株のデメリット

ミニ株、単元未満株は少額から取引できる点が便利なサービスですが、次のようなデメリットもあります。

ミニ株、単元未満株のデメリット

  • 単元株よりも手数料が割高になりがち
  • 対象銘柄が限定されている
  • 1日当たりの注文の約定回数は固定
  • 株主優待は基本的に受けられない

運用を開始する前にデメリットも確認しておきましょう。

単元株よりも手数料が割高になりがち

少ない株数で購入できる分、通常の株式投資と比べると手数料が割高になりやすい点がデメリットとして挙げられます。手数料を抑えたいのであれば、株価が安い銘柄はなるべく単元株で購入し、株価が高い銘柄は少ない株数で購入する、というように組み合わせることもおすすめです。

対象銘柄が限定されている

全ての銘柄がミニ株、単元未満株の対象とはなりません。証券会社ごとに対象銘柄が異なるため、マイナー銘柄だと取り扱っていないという場合もある点に注意しましょう。

約定のタイミングが固定の場合がある

ミニ株、単元未満株では、1日の取引で約定のタイミングが固定されている場合があります。例えば、SBI証券の単元未満株である「S株」の場合、約定は1日3回となっています。午前9時や午後3時など、日中仕事がある人の場合はリアルタイムで値動きを見ながらタイムリーに発注することができないため、希望の売買価格を逃してしまうというケースも考えられます。

そのため、ミニ株、単元株での取引はデイトレードのような短期取引には適しておらず、なるべく長期保有目的で購入することがおすすめです。

株主優待は基本的に受けられない

一般的にミニ株投資では株主優待を受け取ったり株主総会での議決権を受け取ったりする権利はありません。ただし、単元未満株の場合、株の名義は自分であれば株主優待や議決権を受け取れる場合があります。

通常の単元株を購入すると、株の名義は自分になります。単元未満株も、証券会社や銘柄によっては名義が自分となります。単元未満株投資で、株主優待や議決権を希望する方はあらかじめ名義の所在を確認しましょう。

ミニ株(単元未満株)制度は投資初心者にもおすすめ

ミニ株、単元未満株には、上記で紹介したようなデメリットもありますが、数百円程度の少額から有名企業に投資できるのは投資初心者にとってありがたいポイントです。賢く活用することで、複数の企業への分散投資も行いやすくなります。

資金に余裕のあるタイミングでコツコツと少額投資を行い、合算し単元株にすることで、将来的に株主優待や議決権の受け取りを目指すこともできるでしょう。初めて株式投資を行う場合など、一度に大きな金額を投資に回すのに抵抗がある人は、まずはミニ株、単元未満株で投資をスタートさせることをおすすめします。

ミニ株・単元未満株の銘柄の探し方

ミニ株、単元未満株に対応している銘柄は各証券会社のページから探すことが可能です。例えばSBI証券であれば、メニューバーの「国内株式」内にある「単元未満株」をクリックすると、専用ページに移動します。SBI証券では「S株」という名称で取り扱われていますが、これは原則単元未満株を指しています。サービス概要表の取扱銘柄欄に詳細が記載されているので確認しましょう。

SBI証券の場合は、東証(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)に上場している銘柄の買付・売却が可能です。対象銘柄は個別の株価詳細画面に「単元未満株」と記載があるので、こちらで確認することもできます。

ミニ株・単元未満株おすすめ銘柄10選

ミニ株や単元未満株を購入する際に検討したい、おすすめ銘柄を10種厳選しました。銘柄選びの参考にしてください。

おすすめ銘柄1:ニトリホールディングス(9843)

ニトリホールディングス
引用元:ニトリ

ニトリホールディングス(9843)は、日本国内の家具・インテリアの小売企業です。手頃な価格と高い品質から人気が高く、コロナ禍における巣ごもり需要の影響もあり、堅調な業績をキープしている点がおすすめポイントです。2020年11月までの9カ月間の決算では、過去最高益を記録しています。

製造から物流、小売まで一貫して自社で行うビジネスモデルによって、不要なコストを削減している点に強みを持っています。2022年1月の株価は1万6,000円台と、単元株で買うと最低でも160万円程度は必要になりますが、ミニ株、単元未満株では数万円程度での購入が可能です。

取り扱いがある証券会社

ニトリのミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

ニトリのミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄2:GMOペイメントゲートウェイ(3769)

ECサイトや公共料金のクレジット決済代行などを行うGMOペイメントゲートウェイ(3769)は、2005年の上場以来、16期連続の増収増益と業績が好調な点がおすすめの企業です。今後もEC決済やキャッシュレス決済の導入が拡大される見込みから、堅調な業績推移が期待できます。

GMOペイメントゲートウェイは方針として株主への利益還元を重視していることから、インカムゲイン狙いの投資にも適した銘柄だといえるでしょう。

取り扱いがある証券会社

GMOペイメントゲートウェイのミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

GMOペイメントゲートウェイのミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄3:リンナイ(5947)

リンナイ
引用元:リンナイ

ガスコンロや給湯器など私たちの生活に欠かせないガス器具を手掛けるリンナイ(5947)は、日本のみならずアフリカやインドなどへの販路拡大を促進する計画があります。2021年度の第2四半期決算では、材料価格や物流の費用が高騰する中、売上高・利益ともに過去最高を更新していることからも、おすすめの銘柄です。

国内では人口減少に伴い、ガス機器市場の横ばいが見込まれる中、世界市場での事業規模拡大や持続的な成長を目指していることから、今後の業績にも期待が持てます。盤石な財務体質でキャッシュリッチな点が特徴で、堅実な経営を行いながらも配当を通じた株主還元も積極的に行っている企業です。

取り扱いがある証券会社

リンナイのミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

リンナイのミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄4:花王(4452)

花王
(引用元:花王

トイレタリー部門で国内トップの花王(4452)は、株主還元を積極的に行う企業として知られており、2020年12月末時点で31期連続の増配を達成しています。安定的・継続的な配当の実施という点を重視しており、株主優待は実施されていません。

消耗品や日用品などを主に取り扱うことから、景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄でもあるため、長期保有を行いたい人にもおすすめの銘柄でしょう。

取り扱いがある証券会社

花王のミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

花王のミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄5:マツダ(7261)

マツダ
引用元:マツダ

マツダ(7261)は日本を代表する大手自動車メーカーの1つです。デザインやディーゼルエンジンに定評があり、近年のSUV人気から注目されています。

2019年以降、米中貿易摩擦やコロナ禍の影響を受けて業績は低迷していました。今後も半導体価格の高騰などが懸念材料とはなるものの、構造改革やブランド価値向上への投資を積極的に行っていることから、緩やかな復調が期待されます。

取り扱いがある証券会社

マツダのミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

マツダのミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄6:東武鉄道(9001)

東武鉄道
引用元:東武鉄道

私鉄大手の東武鉄道(9001)は、鉄道事業のみならず、東武百貨店や東京スカイツリータウンといった商業施設の運営や不動産事業など、幅広い事業を手掛けています。コロナ禍においては、外出抑制の流れから主力の鉄道事業が大きな打撃を受けました。これにより、2020年度に引き続き2021年度も減配する見込みとなっています。

新型コロナウイルスの収束後は業績の回復も期待できるため、長期目線で考えるのであれば現在の安い株価水準で購入し、保有しておくことにはメリットがあるでしょう。

取り扱いがある証券会社

東武鉄道のミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

東武鉄道のミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄7:丸紅(8002)

丸紅
引用元:丸紅

大手総合商社の丸紅(8002)は、穀物や電力・インフラ事業に強みを持っている企業です。2021年11月に発表した第2四半期決算では、2021年度の純利益見通しを大幅に上方修正し、配当も増配見込みとなっています。

今後の鉄鉱石や銅などの資源価格の上昇によって、資源分野の好調が見込まれることから、今後も堅調な業績推移が期待できるでしょう。インカムゲイン、キャピタルゲインの両面からバランスよく利益が狙える銘柄としておすすめです。

取り扱いがある証券会社

丸紅のミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

丸紅のミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄8:昭和電線ホールディングス(5805)

電線メーカーの昭和電線ホールディングス(5805)は、電線ケーブルの製造を中心として、インフラ・通信・建築などさまざまな分野で事業を展開しています。コロナ禍の影響によって2021年3月期は減収減益となったものの、第3および第4四半期では前年同期を超える営業利益となっており、基盤の強さが伺えるためおすすめです。

変電所用のケーブルコネクタについては高いシェア率を記録した実績もあり、今後も再生可能エネルギーの広がりから需要拡大が期待できるでしょう。

取り扱いがある証券会社

昭和電線ホールディングスのミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

昭和電線ホールディングスのミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄9:ソディック(6143)

ソディック
引用元:ソディック

ソディック(6143)は放電加工機を主力製品とする工作機械メーカーです。新型コロナウイルスの影響もあり、業績は一時落ち込みました。2021年12月期の第3四半期決算では、中華圏をはじめとした各地域での放電加工機の販売数増加の兆しが確認できます。

今後は、5G関連向けや次世代自動車向けの精密コネクタの需要増加が見込まれるため、業績の回復が期待されます。

取り扱いがある証券会社

ソディックのミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

ソディックのミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

おすすめ銘柄10:ツインバード工業(6897)

ツインバード工業(6897)は、調理家電や照明器具、掃除機などの小型家電を主に製造する家電メーカーです。新型コロナウイルスのワクチン輸送を行うためのワクチン運搬庫の製造も行っています。

家電製品自体の販売はコロナ禍において鈍化したものの、FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)事業がワクチン輸送の切り札として活躍したことで、業績にも大きく貢献しました。国内でのブースター接種の需要が引き続き見込まれることから、この分野においての売上拡大が期待できるため、銘柄の購入もおすすめです。

取り扱いがある証券会社

ツインバード工業のミニ株、単元未満株を取り扱っている代表的な証券会社は以下の通りです。

ツインバード工業のミニ株、単元未満株を取り扱う証券会社

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • 野村證券
  • SBIネオモバイル証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券

ミニ株運用開始前の下準備

ミニ株を始める場合、事前準備が必要です。大きく分けて「証券取引口座の開設」と「各証券会社のミニ株の名称の確認」の2つを行っておきましょう。

取引証券口座の開設

ミニ株を始める場合は、当然ですがミニ株、単元未満株の制度を取り扱っている証券会社で口座を開設する必要があります。

証券会社は大きく分けると、専用の営業担当者が投資の相談に乗ってくれる「総合証券会社」と、インターネットを通じて手軽に株や投資信託の売買が行える「ネット証券会社」の2つがあります。一般的に、総合証券会社は人件費などのコストがかかることから各種手数料が割高に設定されています。

これに対し、ネット証券会社は実店舗を持たないことから運営コストを抑えることができるため、利用者が負担するコストも低額です。最近は、Webで口座開設申し込みを行い、最短翌営業日から取引できるというケースもあります。スマホでの取引にも対応しているネット証券会社がほとんどなので、外出先や空いた時間でも手軽に株の売買を行うことが可能です。

証券会社によって、「購入可能な最低株数」「対象銘柄」などが異なるため、申し込む際に確認するようにしましょう。

各証券会社のミニ株の名称を確認しておく

ミニ株、単元未満株は、証券会社によって呼び名が異なります。SBI証券では「S株」、マネックス証券では「ワン株」、LINE証券では「いちかぶ」というようにそれぞれのサービス名で呼ばれることがほとんどです。名称だけでなく取引対象銘柄や取引ルールも異なるため、口座開設前にそれぞれのミニ株の違いをしっかりと把握しておきましょう。

ミニ株(単元未満株)投資が可能なネット証券会社10選

ミニ株の取引では、通常の株取引に比べて1回の取引で得られる利益が小さくなります。利益を上げるためには取引を何度も繰り返して利益を積み重ねる必要がありますが、その度に取引手数料が発生します。売買回数が多くなりがちなミニ株を行う際は、取引手数料の安さに注目して証券会社を選ぶことが重要です。

証券会社の独自ツールの使い勝手や投資情報の充実度も選ぶポイントとなるでしょう。ここでは、ミニ株投資に対応しているおすすめのネット証券会社を紹介していきます。

SBI証券

SBI証券
引用元:SBI証券
メリット デメリット
● 多彩なツールがアプリで展開されている
● スマホアプリよりS株の注文が可能
● 単元未満株以外の取扱商品も豊富
● S株が国内株式手数料マイレージの対象外
● デモ取引が不可の商品がある

SBI証券は、国内大手金融グループのSBIホールディングスの傘下にある証券会社です。国内株式の個人取引シェアNo.1を誇る人気のネット証券で、初心者から上級者まで幅広い人に使いやすい点が魅力です。

SBI証券では、「S株」としてミニ株を取り扱っています。24時間365日いつでも注文入力が可能なので、自身の都合のよいタイミングでミニ株投資を行うことが可能です。東証(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)に上場している銘柄は、全てS株の対象となっているため、1株から買付・売却を行えます。名証(1部・2部・セントレックス)、福証、札証に上場している銘柄は、売却のみ可能である点には注意しましょう。

「自動運転」や「人工知能(AI)」といった旬のテーマを選ぶと、一括で関連企業にS株での投資が行える「テーマキラー!」という独自サービスも展開しています。個別企業を選んで投資するのではなく、自分の興味のあるテーマを選んで投資できるので、どんな銘柄を選べばよいのか分からないという投資の初心者にもおすすめのサービスです。テーマキラー!を利用すると、10銘柄への分散投資が5万円から手軽に始められます。

ミニ株運用にかかる手数料

S株では、ミニ株の買付手数料が実質無料です。買付の注文時の約定時点では買付代金に対して0.5%(税込0.55%、最低手数料税込55円)の買付手数料が発生しますが、翌月下旬ごろに全額キャッシュバックされます。なお、売却時の手数料は約定金額の0.5%(税込:0.55%、最低手数料税込55円)です。

マネックス証券

マネックス証券
引用元:マネックス証券
メリット デメリット
● ワン株の買い増しによる、単元化が可能
● 多くの銘柄をワン株で購入可能
● さまざまな観点からまとめられた投資関連情報が展開されている
● ワン株以外の手数料設定は高め
● 外国株取引は米中のみ

マネックス証券は、総合金融グループであるマネックスグループが運営するネット証券会社です。手頃な手数料と豊富な取り扱い商品が特徴で、開設口座数は2022年1月4日時点で216万口座にも達しています。

マネックス証券では、「ワン株」というサービスを展開しており、1株からさまざまな銘柄の株の購入が可能です。NISAやジュニアNISAにも対応しているので、非課税制度を活用しながらミニ株投資を行いたい人にはおすすめの証券会社です。

ワン株では、売買単位が1株の銘柄や新興市場に上場している銘柄などの一部を除き、ほぼ全ての銘柄を取り扱っています。当日分の注文受付は、午前11時30分までとなり、11時30分から17時頃の間は発注できない点には注意が必要です。17時頃以降に発注した注文は翌営業日分の注文となるため、午前中に取引できる人や夕方以降に時間のある人に向いているサービスでしょう。

ワン株での取引者数を基に作成された「ワン株取引ランキング」も掲載されているため、多くの投資家に取引されている人気銘柄を確認することも可能です。

ミニ株運用にかかる手数料

ワン株では、ミニ株の買付手数料が無料になっています。売却時には、約定代金の税込0.55%〈最低手数料:税込52円〉の売却手数料が発生します。

LINE証券

LINE証券
引用元:LINE証券
メリット デメリット
● LINEアプリから取引が可能
● 申し込みが最短3分で完了するため手軽
● 手数料体系が簡潔で分かりやすい
● NISA口座の開設不可
● 外国株の取り扱いがない

LINE証券は、LINE Financial株式会社と野村ホールディングス株式会社の共同出資で設立された、スマホ向け証券会社です。コロナ禍で少額投資のニーズが高まったことで口座数が急拡大し、2019年8月のサービス開始から約2年2ヵ月後には口座開設数100万口座を突破しました。急成長を続けるネット証券会社といえるでしょう。

LINE証券では、「いちかぶ」というサービスを利用して、ミニ株、単元未満株の取引を行えます。中小型株や新興市場株も含め1,000銘柄以上を取り扱い、リアルタイムで約定するミニ株取引としては取り扱い銘柄数が最も多いことが特徴です。時価総額ベースで国内株式の約88%を網羅していることから、メジャーな取引対象であればほぼ問題なく取引可能でしょう。

平日は夜21時まで1株単位のリアルタイム取引が行えるため、休憩時間や仕事終わりの空いた時間にも値動きを確認して取引を進めることが可能です。LINE公式アカウントでのAIチャットのサポートサービスも用意されているため、不明点などがあってもすぐに解決できるというメリットもあります。普段からLINEやスマートフォンを頻繁に利用するという人にはおすすめの証券会社です。

ミニ株運用にかかる手数料

LINE証券のいちかぶの取引手数料は無料となっていますが、取引コストとして基準価格にスプレッドを乗せて取引される仕組みとなっています。いちかぶで取り扱われる銘柄は、グループAからグループDの4つに分けられ、グループや取引時間帯によって片道0.2~1.0%の取引コストが発生します。

野村證券

野村證券
引用元:野村證券
メリット デメリット
● 網羅性の高い商品展開
● まめ株を買い増すことで単元化が可能
● サポート体制の外部評価が高い
● まめ株の手数料が割高
● キャンペーンの数は少なめ

野村證券は、野村ホールディングスが運営する証券会社です。近年は顧客の拡大を目指し、割安な手数料で取引可能なオンラインサービスの拡充を行っています。取引がオンラインで完結するだけでなく、パソコン・スマホの両方に対応しているため、デジタルデバイスの利用頻度が高い世代にも適した証券会社といえます。

単元未満株投資ができる「まめ株」もこのオンラインサービスに含まれ、1株単位で売買可能なことから少額投資を目的とする投資家にも利用されています。まめ株では、東証・名証に上場している銘柄は全て売買の対象となっているため、幅広い銘柄の中から自身の好きな銘柄を選択することが可能です。

野村證券ではWebセミナーも頻繁に開催されているため、さまざまなテーマの投資情報も手軽に入手できる点も特徴です。総合証券会社が提供する質の高い情報を投資に活かしたい、という人に向いている証券会社です。

ミニ株運用にかかる手数料

野村證券のオンラインサービスを利用した場合のまめ株の売買手数料は、以下の式で計算されます。

まめ株の売買手数料(税込)=約定金額×1.100%

最低手数料が税込550円となっているため、他の証券会社のミニ株、単元未満株サービスと比較するとやや手数料が高めであるといえるでしょう。

SBIネオモバイル証券

メリット デメリット
● 手数料体系が分かりやすい
● Tポイントを用いた投資が可能
● 資産運用をおまかせした場合の手数料が年率1%
● 手数料が月額制のため、取引がなくても支払いが発生する
● S株はリアルタイム約定ではない

SBIネオモバイル証券(ネオモバ)は、ネット証券大手のSBI証券と、ポイントサービス「Tポイント」で有名なCCCホールディングスの共同出資によって設立された証券会社です。SBIネオモバイル証券の最大の特徴は、Tポイントを使って株式を購入できる点です。いきなり現金を用いて投資を始めることに抵抗のある投資の初心者や、お小遣い感覚で株式投資を始めてみたいという人におすすめできます。

SBIネオモバイル証券では、単元未満株取引を「S株」として取り扱っています。SBI証券と同じく、国内の市場に上場しているほとんどの銘柄が取り扱い対象となっているため、Tポイントを利用してさまざまな企業から1株ずつ購入し、分散投資を行うことも可能です。

「500円以下の時価総額上位銘柄」「ポイントで買った銘柄ランキング」など、カテゴリごとの銘柄がホームページ上で紹介されているため、株式投資の初心者でも簡単に銘柄選びを行えます。

さらに、SBIネオモバイル証券では、IPOも1株から申し込みが可能です。IPOに興味はあるけれど、多額の資金は用意できないという場合にもおすすめです。

ミニ株運用にかかる手数料

SBIネオモバイル証券では、取引ごとの手数料は定められておらず、月間の取引約定代金合計額に応じてサービス利用料が発生します。月額のサービス利用料は以下の表の通りです。

月間の株式取引約定代金合計額 サービス利用料
0円から50万円以下 220円(税込)
50万円超から300万円以下 1,100円(税込)
300万円超から500万円以下 3,300円(税込)
500万円超から1,000万円以下 5,500円(税込)
※2022年1月26日現在

※引用元:SBIネオモバイル証券「サービス利用料について」

1,000万円以上取引した場合、100万円ごとに1,100円(税込)が加算されていきます。

岡三オンライン証券

メリット デメリット
● 定額プランでは1日あたりの約定金額100万円まで取引手数料無料
● セミナー参加料無料
● 投資信託購入の手数料がノーロード
● 窓口および支店での対応は不可
● 単元未満株ではベンチャーファンドの取り扱いがない

岡三オンライン証券は、岡三グループの傘下に存在するインターネット専業の証券会社です。対面証券の岡三証券と比べて、岡三オンライン証券はインターネット取引に特化することで取引コストを抑えられるというメリットがあります。

岡三オンライン証券では、東証・名証・福証・札証の上場銘柄およびETFの単元未満株取引が可能です。約定価格は発注のタイミングによって異なり、0:00から10:30に発注した注文は当日の後場の寄付価格が約定価格となります。発注時間が16:15から11:00の場合は翌営業日の前場の寄付価格、21:00から0:00の間で発注した場合は翌営業日の後場の寄付価格が約定価格です。

証券会社が提示した価格での相対取引となる業者が多い中、岡三オンライン証券では市場価格に準じた公平性の高い価格で取引できる点がメリットです。

他のミニ株サービス同様、単元未満株を買い増していくことで単元株にすることもできます。単元株数に達した場合は、通常通りの議決権や株主優待の権利も受け取ることができるようになります。

ミニ株運用にかかる手数料

岡三オンライン証券での単元未満株の売買は、インターネット経由かコールセンター経由かによって手数料が異なります。インターネットで注文した場合の手数料は以下の通りです。

1注文の約定代金 サービス利用料
2万円まで 200円(220円)
2万円超から3万円まで 300円(330円)
3万円超から10万円まで 600円(660円)
以降10万円増加ごとに 600円(660円)ずつ増加
※2022年1月26日現在

※引用元:岡三オンライン証券「手数料|単元未満株」

コールセンターで注文した場合の手数料は以下の通りです。

1注文の約定代金 サービス利用料
50万円まで 5,000円(5,500円)
以降50万円増加ごとに 5,000円(5,500円)ずつ増加
※2022年1月26日現在

※引用元:岡三オンライン証券「手数料|単元未満株」

日興フロッギー(SMBC日興証券)

日興フロッギー(SMBC日興証券)
引用元:日興フロッギー
メリット デメリット
● 株式ミニ投資の取扱銘柄が豊富
● 自動スイング機能により単元株化が簡単
● 手数料だけでなくスプレッドも無料
● 100万円以上の売買には手数料が1%かかる
● 指値注文ができない

日興フロッギーは、SMBC日興証券が運営するサービスの1つで、情報メディアと取引機能が一体化した投資サービスです。「投資を学んで、体験し、資産形成をサポートする」をテーマとして、掲載されている記事に関連する企業の株を購入できるサービスを提供しています。

SMBC日興証券の口座を開設し、日興イージートレードの契約を行うことで、キンカブ(金額・株数指定取引)の金額指定取引が利用可能です。日興フロッギーでは、約3,700銘柄の個別銘柄・ETF・REITから取引希望の銘柄を選定できます。

また、ダイレクトコースを利用している場合は、投資によってdポイントを貯めたり、貯まったdポイントを使ってキンカブ取引したりと、お得にポイントを利用できる点も魅力です。注文を出せる時間帯は、営業日の5:00から11:30と16:00から翌2:00、土日祝日の5:00から翌2:00となっています。時間帯によって約定価格が異なるため注意しましょう。

ミニ株運用にかかる手数料

日興フロッギーでは、100万円以下の注文なら買付手数料がかかりません。100万円以下の売り注文の場合は0.5%、100万円を超える買い注文と売り注文は1.0%の手数料がかかります。

auカブコム証券

auカブコム証券
引用元:auカブコム証券
メリット デメリット
● Pontaポイントで投資が可能
● プチ株の手数料無料のサービスがある
● プチ株のNISA口座での運用可能
● ネット振込手数料無料の銀行が少ない
● 外国株で取り扱いがあるのは米国のみ

auカブコム証券はauフィナンシャルグループの証券会社で、旧カブドットコム証券がauカブコム証券に名称変更したことで誕生しました。auカブコム証券は取引ツールの使いやすさや投資情報の充実度に定評があり、初心者から上級者まで幅広い人に利用されている証券会社です。

「プチ株」として1株からの投資が可能で、Pontaポイントを購入代金に利用できるのが大きなメリットです。これから投資を始めようと考えている人は、Pontaポイントを使ってポイント投資を行うことで、気軽に投資デビューができます。

プレミアム積立と呼ばれる積立投資サービスでは、毎月500円以上かつ1円単位で設定した金額の範囲内でプチ株を自動で買い付けてくれます。積立の場合の買付代金は、銀行口座からの自動引き落としか、auカブコム証券口座からの引き落としで決済されるため、都度振り込む手間も省けます。

ポイント投資を始めたいと考えている人や、ミニ株での積立投資を行いたいと考えている人にはおすすめの証券会社です。

ミニ株運用にかかる手数料

auカブコム証券のプチ株の手数料は約定代金の税込0.55%(最低手数料52円)と定められています。プチ株を「プレミアム積立」として積立で買い付ける場合、買付手数料は無料となります。

CONNECT

CONNECT
引用元:CONNECT
メリット デメリット
● 注文、約定ともにリアルタイムで可能
● 厳選された銘柄から購入可能
● ひな株もNISA対応
● ひな株の指値注文は不可
● 取扱商品の幅が狭い

CONNECTは、大和証券グループが運営するアプリ証券です。口座開設から取引まで全てスマホアプリで完結するため、誰でも手軽に取引を始められます。

CONNECTでは、「ひな株」としてミニ株サービスを取り扱っています。ひな株は、平日9:00から14:55までの間、リアルタイムで約定するため、日中の値動きを確認しながら発注することが可能です。取引できる銘柄は、CONNECTが定めた300以上の銘柄となっています。種類が控えめな点がネックですが、投資する銘柄を迷うことが少ないという意味では、特に投資初心者にとっては大きなメリットです。

米国株式を取引できる「ひな株USA」というサービスもあり、日本でも有名な企業を中心とした50銘柄から好きな企業を選んで投資ができます。日本円で売買が完結するため、わざわざ外貨に交換する手間もかかりません。「ひな株」「ひな株USA」のどちらもNISAおよびつみたてNISAに対応しているため、非課税制度を利用して賢くミニ株投資を行いたいという人にも向いている投資アプリです。

ミニ株運用にかかる手数料

CONNECTが提供するひな株の取引手数料は無料となっています。ただし、約定単価は選定銘柄の指定取引所の値を基準として、原則0.5%のスプレッドが加味された価格で表示されます。

PayPay証券

PayPay証券
引用元:PayPay証券
メリット デメリット
● 最低資金が1,000円
● スマホアプリから投資が可能
● PayPayボーナスより、1円から購入可能
● 指値注文が不可
● キャンペーン数は充実していない

PayPay証券は、「1,000円から」という金額単位で株式を購入できるユニークなサービスが特徴の証券会社です。スマホアプリでの取引に特化した証券会社で、直感的に操作しやすいアプリデザインとなっています。投資未経験者向けに、PayPayボーナスを使って運用できるサービスも提供しています。

PayPay証券では、日本株だけでなく国内ETFや米国株なども投資対象となります。幅広いジャンルの投資を1,000円から手軽に行えるというメリットがありますが、全ての銘柄に投資できるわけではなく、PayPay証券が指定した銘柄に限って投資可能です。

厳選された優良銘柄から投資先を選べるため、投資初心者には使いやすいサービスです。普段からPayPayをよく利用する人や、金額単位で分かりやすく投資を行いたいという人におすすめの証券会社です。

ミニ株運用にかかる手数料

PayPay証券の取引手数料相当額は、注文時間帯によって異なります。東京証券取引所の立会時間内であれば、基準価格に0.5%を乗じた金額がスプレッド(手数料)となります。これ以外の時間帯では、基準価格に1.0%を乗じた金額がスプレッドとして発生します。

ミニ株を活用してETFは購入可能か?

ETFとは上場投資信託のことで、その名の通り投資信託の一種です。株と同じように取引所で売買可能なので、証券会社によってはミニ株サービスの対象となっている場合もあります。個別企業へのミニ株、単元未満株投資とETF投資を組み合わせて購入することで、分散投資の効果をさらに高めることも可能です。

ETFとは

ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略で、株価指数など特定の指標に連動することを目指して運用される上場投資信託のことを指します。例えば、日経平均株価を参照するETFは、日経平均と同じ値動きをすることを目標として運用されています。そのため、このETFを保有していると、日経平均株価の動きと同じようにETFの価格も上下するのです。

ETF運用のメリット

ETF運用のメリット

  • 分散投資が手軽にできる
  • 値動きが分かりやすい
  • 株と同様にリアルタイムで売買できる

ETFが参照する指数はさまざまな銘柄で構成されているため、1つのETFを持つことで簡単に分散投資が行えます。また、ETFは日経平均株価やTOPIXといった、多くの投資家が注目している指標を参照するため、値動きが分かりやすく情報が得やすいというメリットもあります。ETFは株と同じように取引所に上場しているため、取引所が開いている時間帯はリアルタイムで売買可能です。

ETF運用のデメリット

ETF運用のデメリット

  • 参照指標と価格が乖離する場合もある
  • 分配金の再投資は手動
  • 株主優待がない

株価指数や商品指数と異なり、ETFは取引所で売買されているものなので、需給バランスによっては指標と価格がずれることがあります。また、ETFの場合、分配金を自動で再投資してくれる仕組みがないため、複利効果の恩恵を受けるためには、自身での分配金の再投資が必要です。

さらに、ETFの場合は株主優待を得られません。株主優待を受け取るには、その企業の株を直接保有している必要があります。ETFの構成銘柄に組み込まれていたとしても、間接的な保有では株主優待の対象とならない点に注意しましょう。

ミニ株としてETF購入可能な証券会社

ミニ株としてETFを購入することができる代表的な証券会社は以下の通りです。

ミニ株としてETFを購入できる証券会社

  • LINE証券
  • 岡三オンライン証券
  • 日興フロッギー(SMBC日興証券)
  • auカブコム証券
  • PayPay証券

※2022年1月26日現在

ETFは1口から購入可能なものもあります。そのような銘柄であれば、上記以外の証券会社でも単元株同様に取引所で自由に売買可能です。

楽天証券でミニ株の購入は可能か?

楽天証券は、楽天グループが運営する大手ネット証券です。幅広い層に人気のある証券会社であるがゆえに、楽天証券でミニ株や単元未満株の購入を希望する人もいるでしょう。ここでは楽天証券での取り扱いについて紹介します。

楽天証券とは

楽天証券は、楽天グループ傘下の証券会社です。楽天グループのポイントプログラムも利用できることから、楽天のサービスをよく利用する方にとっては使いやすい証券会社でしょう。国内株式の他、外国株式やFX、CFD、先物・オプションなど幅広い金融商品を取り扱っているという特徴があります。

楽天証券でのミニ株購入はできない

残念ながら楽天証券では、ミニ株、単元未満株のサービスを取り扱っていません。そのため、株式投資を行う際は、単元株での投資のみとなります。加えて、主要ネット証券と比較してIPO銘柄の取り扱いも少なめです。通常の株取引をするなら楽天証券でも問題ないですが、ミニ株投資やIPO投資などを始めたいと考えている人は、他の証券会社の方が適しているでしょう。

ミニ株、単元未満株の銘柄はNISA口座での購入がおすすめな理由

ミニ株、単元未満株の取引を始めるなら、NISA口座での取引がおすすめです。NISAは少額投資非課税制度のことで、NISA口座で行った投資の利益は最大5年間非課税で受け取ることができます。年間の投資枠が120万円に限られているため、投資金額を細かく調整できるミニ株、単元未満株との相性が抜群です。

例えば、1株当たり1万円の銘柄があったとすると、取引手数料を考慮しない場合、単元株取引で買えるのは100株=1単元のみです。100株でちょうど100万円となるため、NISA枠は20万円分余ることとなります。そこでミニ株の利用により追加で20株購入することで、NISA枠を無駄なく使い切ることができます。限られた非課税枠を最大限に活用するためには、細かい金額調整が可能なミニ株、単元未満株投資と組み合わせて投資するのがおすすめです。

ランキングで紹介した証券会社の中で、ミニ株投資をNISA口座で行えるのは以下の証券会社です。

ミニ株投資をNISA口座で行える証券会社

  • マネックス証券
  • 野村證券
  • 岡三オンライン証券
  • 日興フロッギー(SMBC日興証券)
  • auカブコム証券
  • CONNECT

ミニ株についての知識を深め、おすすめの証券会社で投資にチャレンジしてみよう

ミニ株・単元未満株は、数百円の少額からでも株式投資ができる便利なサービスです。複数の銘柄に分散投資が行いやすくなるなどのメリットがある一方、単元株の取引よりも手数料が割高になってしまうなどのデメリットもあります。なるべく手数料の安い証券会社を選ぶなどの工夫をして、効果的にミニ株投資を行うようにしましょう。

証券会社によってミニ株の取り扱い銘柄や取引手数料、サービス内容などが異なります。それぞれの証券会社をよく確認・比較して、自分の投資目的やライフスタイルに合った証券会社を選ぶことが重要です。

ミニ株や単元未満株に関するQ&A

ミニ株や単元未満株に関して、よくあるQ&Aを紹介します。

Q.少額投資でも利益は出ますか?

A.少額投資でも利益は出ますが、あまりにも運用金額が小さすぎると運用効率が悪くなります。

例えば、毎年5%のリターンを得られる金融商品に投資をしたとします。1万円で投資を行ったとすると、得られる利益は1年間でたった500円です。しかし、同じ金融商品に100万円で投資を行った場合に得られる1年後の利益は5万円となり、同じ1年間でも受け取る金額が大幅に増えます。

株式投資などで運用している間は、原則資金が固定されてしまうため、運用期間に見合ったリターンが得られるかが重要となります。

Q.ミニ株、単元未満株を買い増しして100株に到達したら、単元株所有者と同じ扱いになりますか?

A.ミニ株、単元未満株であっても、買い増しすることで単元株に達した場合は通常の株主同様の権利を受け取ることができます。株主優待や株主総会での議決権など、単元株に満たないうちは得られなかったメリットを享受できるようになります。

一気に資金を捻出することが難しいという人は、ミニ株、単元未満株でコツコツと買い集めていくのもおすすめです。

Q.ミニ株銘柄を選ぶときのポイントはなんですか?

A.株式投資の初心者であれば、日経225やTOPIXに採用されているような企業を選ぶとよいでしょう。さまざまな投資家に取引されている銘柄は、価格も比較的安定しやすく投資情報も得やすいため、投資の経験が少ない人にもおすすめです。

単元株だと多額の資金が必要な値がさ株も、ミニ株、単元未満株を利用して少額から購入することができます。特に株価が1万円を超えるような銘柄は、ミニ株、単元未満株のメリットが発揮されやすいです。

Q.ミニ株、単元未満株でも配当を受け取ることはできますか?

A.ミニ株、単元未満株であっても配当を受け取ることはできます。保有株数が1株であっても保有株数に応じて配当が分配されます。

Q.ミニ株、単元未満株の株主優待はありますか?

A.一般的にはミニ株、単元未満株だと株主優待の権利は受けることができませんが、一部の企業では単元未満株の保有であっても株主優待サービスを受けることができます。

例えば、日本電産は自社の株を1株以上保有している株主に、「日本電産サンキョーオルゴール記念館すわのね」(長野県諏訪郡)の無料入館リーフレットを株主優待としてプレゼントしています。

しかし、このような例はごく一部で、大多数の企業では単元未満株での株主優待を実施していません。株主優待の権利を得たいのであれば、コツコツ積み重ねて単元株を目指しましょう。

※本記事で記載の情報は、個別に記載のない限り、2022年1月25日時点でのものになります。証券会社等の口座開設やキャンペーン利用の際には、各社公式ホームページの最新情報をご確認ください。

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