明石

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明石市が整備した「合葬式墓地」=明石市大久保町松陰
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明石市が整備した「合葬式墓地」=明石市大久保町松陰

 兵庫県明石市が石ケ谷墓園(大久保町松陰)で建設を進めてきた、一つの墓に多くの遺骨を共同で安置する「合葬式墓地」がこのほど、完成した。少子高齢化や核家族化などで、先祖代々の墓を継承する以外にも墓地の在り方が求められており、1万3千体を安置できる施設を整備した。

 市の調査(2013年)では、市民の回答1214件のうち、合葬式墓地を必要とした人が43・3%で、不要の7・3%を大きく上回った。また、「子や孫の世代に墓の継承で迷惑を掛けたくない」といった要望や、墓園拡張が難しいことなども考慮し、合葬式墓地の導入を決めた。県内の市営墓地では、加古川市が導入し、宝塚、神戸市も整備を進めているという。

 合葬式墓地は鉄筋コンクリート造り(床面積112平方メートル)で、展望台南側に約1億1千万円で建設。地上部分は骨つぼに入れて10年間、棚に別々に保管する「個別安置室」、地下部分は布袋に入れて合同で葬る「合葬室」を設けた。建物内には入れないが、参拝用のスペースを屋外に設置。物故者と参拝者の懸け橋をイメージし、明石の地名の由来とされる「赤石」を用いた球体と明石海峡大橋にちなんだ台座を設けるデザインとした。献花台や生没年、名前を刻む記名板も配置。市内在住で家族の焼骨を所持したり、65歳以上で自身の焼骨の安置を希望したりしている人が対象となる。

 市緑化公園課は、後継者の不在で墓を撤去し遺骨の管理を寺院などに任せる「墓じまい」が全国的に広がっていることなどを挙げ、「故人を弔う方法も変化している。選択肢の一つとして活用してもらいたい」とした。(藤井伸哉)

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