明石

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栄養分が流れやすくなるよう、池の泥をかき混ぜる参加者=明石市二見町東二見
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栄養分が流れやすくなるよう、池の泥をかき混ぜる参加者=明石市二見町東二見
ため池に放水して泥に含まれる栄養分を流れやすくする参加者
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ため池に放水して泥に含まれる栄養分を流れやすくする参加者

 瀬戸内海で養殖するノリの色落ちを防ぐため、ため池にたまった栄養分を海に流す取り組みが20日、兵庫県明石市二見町東二見の新池で行われた。農業、漁業関係者や県、市の職員、ため池保全活動団体メンバーら約50人が参加し、池の底にたまった泥を人力でかき混ぜて水路に放流した。

 ノリの色落ちの原因は、川を通じて海に流れ出る窒素やリンなどの栄養分が少なくなったためとされている。窒素やリンは土に多く含まれ、雨に流されてため池に蓄えられる。泥にはこの栄養分が多く含まれているため、泥をかき混ぜて泥水を海に放流すれば色落ちの改善につながる。

 東播磨県民局は2010年度から、水質浄化や設備のメンテナンスのためのかいぼり(池干し)と、栄養分放流のための泥のかき出しを同時に行う「里・海協働活動」を進めており、農家と漁業関係者が連携して豊かな海づくりを目指している。

 この日は約20人が胴長を着て池に入り、膝まで泥に漬かりながら鋤簾で掘り起こしたり、放水したりして泥をかき混ぜた。泥水は水路を通じて瀬戸川に放流。今回は粘度のある泥水でも効率よく排出できるポンプも活用した。

 西二見漁協職員の男性(61)は「この10年ほどは特に色落ちがひどく、現状を打破したい。海の栄養を陸上から補給し、豊かな海に戻したい」と、真剣な表情で放水などに参加。主催した東二見ため池協議会の安井匡敏会長(70)は「農業関係者は高齢化しており、体力を使う泥のかき出しをいろいろな分野の人が手伝ってくれるのはありがたい。明石のノリは日本一なので、これからも協力できれば」と話していた。

 同日、明石市と神戸市西区の16の池でも一斉放流が行われた。(吉本晃司)

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