明石

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イカナゴのくぎ煮作りにチャレンジする清水小の3年生=清水小学校
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イカナゴのくぎ煮作りにチャレンジする清水小の3年生=清水小学校
岸野はるみさん(左)と米澤良子さん=清水小学校
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岸野はるみさん(左)と米澤良子さん=清水小学校

 急に春めいてきたと思ったら、月曜からは肌寒い小雨の日が続いています。「三寒四温」とはよくいったものですね。兵庫県に春を告げるイカナゴ漁のシーズンも、いよいよ最終盤。神戸新聞明石版の担当記者が話し合い、イカナゴ特集をお届けすることにしました。きょうは、県漁連が市内の小中学校で取り組むくぎ煮の体験教室です。郷土料理の裾野は広がるでしょうか。(勝浦美香)

 魚の食育を推進しようと、兵庫県漁連(県漁業協同組合連合会)が今年も市内15の小中学校で実施している。

 明石市魚住町清水の清水小学校では15日、3年生約110人が、市内在住の「さかな講習講師」米澤良子さん(41)と岸野はるみさん(48)の手ほどきを受け、子どもでも簡単にできるくぎ煮の作り方を学んだ。

 材料は、林崎漁港で水揚げされたばかりのイカナゴ約20キロ。

 まずは講師の2人が作り方を実演。その後、児童はグループごとに調理を始めた。生のイカナゴを興味深そうに見つめながら交代でイカナゴを洗い、鍋に入れた。

 調理を進めながら、講師の2人はイカナゴについて解説。「このあたりでは稚魚を『シンコ』と呼ぶが、『コウナゴ』と呼ぶ地域もある」などと説明し、ビデオを流してイカナゴの生態やくぎ煮以外の調理法を紹介した。

 鍋が沸騰し、くぎ煮の甘辛い匂いが部屋中に広がると、児童は目を輝かせながら鍋を囲み、仕上がるのを待った。

 出来上がったイカナゴは、家に持って帰るため、それぞれが持参した弁当箱に詰めた。なかには「持って帰る分がなくなる!」と笑いながら、待ちきれずにつまみ食いをする子もいた。

 男児(9)は「こんなに簡単に作れる料理とは知らなかった。早く家族に食べさせてあげたい」。女児(9)は「これまでに食べたくぎ煮よりおいしかった」と笑顔だった。

■「さかな講習」講師、米澤さんと岸野さん

 但馬から淡路まで、 イカナゴのほか、アジや明石ダコなど扱う魚はさまざまだ。6月から翌年の3月にかけ、魚の旬が訪れると、多い日は毎日のように小、中学校を訪問する。

 元々は主婦だった2人。さかな講習の講師となったのは、ともにイカナゴのシーズンからだ。「昔から春になると母がくぎ煮を炊いていて、当たり前のことだと思ってたんです」と明石出身の米澤さん。

 若い世代が魚を食べなくなり、イカナゴを家庭で料理する機会が減っているのでは。心にモヤモヤが生まれ、子ども向けに教えてみようと思った。

 まずは誰もが気軽に作れるように、簡略化したくぎ煮のレシピを考えた。教えた子どもから「また自分でやってみたい!」と言ってもらえたら大成功だ。

 自分たちのスキルも上がった。2人は「3枚下ろしはもちろん、5枚下ろしや刺身にする切り方も身に付いた」と声をそろえる。

 岸野さんは「魚の扱い方が分かると、料理の道が開けるというか。もっと魚を食べるようになると思うんです」と話す。実際、岸野家の食卓には魚が並ぶことが増えた。

 「明石ではいろんな魚が捕れますからね。さばけると楽しいですよ」

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