明石

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地域の白地図に自宅の場所や避難所、避難経路を書き込む参加者ら=明石市西新町2、王子公民館
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地域の白地図に自宅の場所や避難所、避難経路を書き込む参加者ら=明石市西新町2、王子公民館

 王子小学校区の住民に災害への理解を深めてもらおうと、同校区にキャンパスがある兵庫県立大看護学研究科(明石市北王子町)が出前授業などを続けている。同大の増野園惠教授(51)は「明石川がすぐそばにあり、標高も高くない王子校区は、実は危険な地域」と指摘し、継続的な活動に取り組んでいる。

 明石市災害ハザードマップ(2016年版)によると、王子小学校校区は標高3~10メートル。市内でも海抜が低いエリアが広がり、液状化の危険も高い。100年に1回程度の大雨が降った場合には、明石川がはん濫し、広範囲が浸水する可能性がある。

 同研究科は以前から市内の小学校や高齢者施設を訪れ、防災学習を続けてきた。王子校区では、災害時にきめ細かな看護ができるよう、地域の祭りに参加するなど住民と顔見知りになる努力をしている。

 21日には、王子校区連合自治会の提案で王子小学校区全体での勉強会が初めて実現。大学院生5人と住民ら40人が王子公民館に集まり、災害時の備えを点検した。

 参加者は配られたハザードマップで地域の課題を確認。白地図に避難場所や自宅からの避難経路を書き込み、「意外と標高が低いんやな」「こっちの避難所の方が安全なんちゃうか」と意見を交わしながら作業をした。

 避難時の持ち物についても考えた。参加者は、学生が用意したワークシートに持ち物の絵が描かれたシールを貼り、必要な物品を整理した。

 多くの参加者が挙げたのは「普段飲んでいる薬」。学生らは、いざという時に薬を持ち出せない可能性にも触れ、「薬の写真を自分のスマホで撮っておくと、薬を用意してもらう時に役立ちます」と提案した。

 参加した男性(67)=南王子1=は「写真に撮っておくのはいい方法。スマホの充電器も必要やな」と話していた。

 勉強会に参加した同大学院3年の学生(39)は助産師。東日本大震災の被災地で活動した知人の体験を聞き、災害時の母子支援を学ぼうと同大に通う。「災害時の救援活動で中心になるのは地域の人。自分が住む地域を知り、考えるきっかけにしてほしい」と言う。

 4年の学生(35)は「高齢者だけではどうにもならないことがある。助け合いの関係づくりができるよう、若者の参加も呼び掛けていきたい」と話した。(勝浦美香)

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